【27卒必見】挫折経験がなくてもOK!面接で納得させる“学びの見せ方”とは

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面接官
これまで挫折した経験や、失敗した経験について教えてください。
就活生
(うーん…挫折と言えるほど大きな出来事思いつかない…でも失敗談を聞いて何になるんだ?)

「面接で話せる挫折経験がない!」志望の大学にも受かったし、サークルは楽しいことばかり…順風満帆に感じる人生で、面接で「挫折経験」を聞かれると思い浮かばず迷っている人も多いですよね。

挫折経験と言われると「壁にぶつかったり失敗したり、それを必死に頑張って乗り越えた..」と大きく考えてしまいがちですが、大切なのは小さな壁や困難でも”乗り越えるために試行錯誤した過程”です。

【27卒必見】自分史から挫折経験を見つけてみよう

面接で話せる挫折経験が思いつかないという人はまず、自分史を書いてみましょう。

特に、27卒は高校入学とコロナ禍が被って、不自由な状況に陥ったことがある世代です。 コロナ禍だったからこそ新しく始めた趣味や挑戦したことも小さな面接での挫折経験として使うことができます。まずは、これまでの自分を振り返ってみましょう。

西暦学年 面接で使える挫折経験(例)
2020高1高校入学
新型コロナウイルス(緊急事態宣言)
インターハイや甲子園の中止
・知人のいない高校に進学して心細かった
・未経験の部活に挑戦したがベンチだった・コロナで目標としていた試合に出られなかった
2021高2コロナ禍で学校活動に制限・コロナ禍で休みがあったが、その中で新しいことを始めた
2022高3大学受験・志望校を変えた/落ちた
・浪人した
2023大1大学入学・地元を離れた一人暮らしで苦労した
・知り合いや家族のいない環境で寂しさを感じた
2024大2・アルバイトや部活・サークル内での失敗や試行錯誤
2025大3ゼミや卒業研究など
サークル・部活では最高学年
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そもそも挫折経験とは?面接で使える挫折経験のパターンを解説

「これといって挫折経験がないな」と感じている人は、挫折経験を大きく捉えすぎなのかもしれません。

面接で話す挫折経験は必ずしも大きな経験である必要はありません。挫折経験の定義は人それぞれであり、大きく5つのパターンに分けることとができます

①能力不足型:目標に対して努力したが、届かなかった経験
②環境変化型:環境や情勢の変化に対応できず苦労したパターン
③人間関係・チーム型:協働やコミュニケーションで失敗したパターン
④モチベーション低下型:目標を見失い、やる気が出なかった
⑤比較型:他人と比べて劣等感・焦りを感じた

①能力不足型:目標に対して努力したが、届かなかった経験

「大学で志望校に落ちて浪人したが、翌年合格するまで努力した」あるいは「志望校に届かなかったが、今の大学で貪欲に学んだ」などは、自分の実力不足から生じる挫折経験として最もよくあるパターンです。

挫折経験としてわかりやすく、誰にでもある失敗だからこそ、努力や改善行動をして自分のエピソードとして差別化して語らなければ、印象に残りにくいです。

つまり、このような典型的な挫折経験がないと感じる人こそ、自分の経験を深く振り返ることで自分らしい挫折経験やエピソードを語りやすいです

②環境変化型:環境や情勢の変化に対応できず苦労したパターン

特に27卒では上記のコロナ禍で高校生活に影響がでた世代です。
例えば、高校では部活動で思うように試合に出られなかったので、大学でも続けられる環境を選んで入賞することができた。など、予期せぬ環境変化でも腐らず柔軟に対応したことをアピールできます。

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③人間関係・チーム型:協働やコミュニケーションで失敗したパターン

目立った挫折経験がない…と感じる人でも一度は悩んだ経験があるのが”人間関係”です。

意見が対立したり、言葉が意図しない方向に伝わったり、部活やサークルなどチームの中でだけでなく、友達付き合いや家族とのコミュニケーション、恋愛でも構いません。

会社では協働することが基本であるため、相手の気持ちを考えたり慮ったりして乗り越えた経験は、会社でもうまくやっていける人材として評価されやすいです。

④モチベーション低下型:目標を見失い、やる気が出なかった

「挑戦や努力をしなかったから挫折経験がない」という人に多いのが、モチベーション低下型です。特に、自由に使える時間の多い大学生では、挑戦を恐れ努力や失敗を回避して楽しいことばかりしてきたという人は多いです。

「挫折経験がない」と悩む人はそれ自体を挫折経験として捉え、今からでも新しいことに挑戦してみるとよいでしょう。一方で、自分が当たり前に取り組んできた努力や楽しみながら頑張ってきたことを”見落としている”だけのこともあります。

⑤比較型:他人と比べて劣等感・焦りを感じた

SNSなどで他人の功績が見える時代、「誰かと比較して落ち込んだ経験」はありませんか?

劣等感や焦りを挫折経験として「自分を好きになる/受け入れるために努力した」ことも面接でアピールすることができます。精神的に成熟しており、コツコツ自分にできることを取り組める人材として評価されやすいです。

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なぜ面接で挫折経験を聞くの?

なぜ面接では、「成功体験」だけではなく「挫折経験」を聞くのでしょうか。

企業は、“順調なとき”のあなたではなく、“うまくいかないときのあなた”を知りたいのです。なぜなら、仕事には必ず「思い通りにいかない場面」があるからです。

 困難への向き合い方を知るため

仕事では、計画通りにいかないことや失敗が必ず起こります。面接官は「うまくいかないとき、この人はどう行動するのか?」を知りたいのです。

落ち込んで止まるタイプか、冷静に立ち上がるタイプか――この“逆境での行動パターン”が仕事の姿勢につながります。

問題解決力と成長力を見たいから

挫折経験は「問題→分析→改善→成長」のプロセスを見せるチャンスです。面接官は、失敗から何を学び、次にどう生かしたかを通して、あなたの思考力・改善力・学び続ける姿勢を確認しています。

これは社会人に欠かせない“自己成長の再現性”を測る質問です。

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 人間性・価値観を知るため

挫折の場面には、あなたの本音や価値観が表れます。「なぜ頑張れたのか」「何を大切にしたのか」といった行動の背景から、誠実さ・責任感・協調性などを見ています。

つまり挫折経験は、“あなたという人がどんな信念で動くか”を知るための質問なのです。

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挫折経験が「ない」と答えてもいい?

面接で挫折経験を聞かれる意図や挫折経験のパターンについて解説してきましたが、見つかったでしょうか?
どうしても挫折経験が思い浮かばない…というあなたのために、「挫折経験がない」と正直に答えてもいいのかを解説します。

面接で「挫折経験はない」と答えてもOK?

面接官
これまで挫折した経験や、失敗した経験について教えてください
就活生
特にありません。

これではNGです。「大きな挫折経験がない…」という人は、何事もポジティブに捉えられる素敵な一面があるのではないかと思います。面接ではそんなあなたの魅力が伝わるように言い方を工夫してみましょう。

<回答例>
私はこれまで大きな挫折というより、「思い通りにいかず悔しかった経験」から学ぶことが多かったです。大学の授業でチーム発表を担当した際、十分な準備をしないまま発表に臨み、うまくまとめられませんでした。チームに迷惑をかけたことが悔しく、次回は役割分担とリハーサルを重ねました。その結果、全員が納得する発表ができ、計画性とチーム連携の大切さを学びました。今では、仕事でも事前準備と報連相を意識して行動するよう心がけています。
<回答例>
大きな挫折はありませんが、大学入学直後のオンライン授業期間は戸惑いがありました。新しい環境に馴染めず、友人関係も作れず孤独を感じていましたが、自分から行動しようと決め、授業後に積極的にチャットで話しかけるようにしました。その結果、少しずつつながりが増え、今では人との関係づくりに前向きになれました。この経験から、環境が変わっても自分から動けば状況を変えられると実感しました。

挫折経験が思い浮かばない時の見つけ方

ここまで、挫折経験の型や「ない」と答える際の注意点について解説してきましたが、いかがでしょうか。ここではどうしても話せるエピソードが見つからないという人に向けて、挫折経験の見つけ方を解説します。

・自分では”どうにもならなかった”経験を思い出す
・ちょっとだけ困った・苦労した経験を思い出す
・「悔しい」と感じた出来事は?
・一番の成功体験から逆算して考える

自分では”どうにもならなかった”経験を思い出す

挫折の本質は、「自分の力ではどうにもならなかった」と感じた瞬間にあります。

たとえば、チームの意見がまとまらなかった、成績が伸び悩んだ、思い通りに結果が出なかったなどです。

こうした状況を振り返ると、「自分は何を感じ、どのように行動したか」を整理できます。無力感を覚えた経験を掘り下げることで、あなたらしい挫折経験が浮かび上がるはずです。

ちょっとだけ困った・苦労した経験を思い出す

「挫折」と聞くと大きな失敗を思い浮かべがちですが、「乗り越える過程で苦労した経験」も立派な挫折体験です。

苦手な分野の課題に取り組んだり、時間管理に悩んだり、日々試行錯誤して乗り越えた場面を振り返ってみましょう。単なる失敗を話すよりも、努力と成長の過程もセットで話すことができるので面接で話す挫折経験として有効_です。

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「悔しい」と感じた出来事は?

「悔しい」と感じた出来事は、あなたが本気で取り組んでいた証拠です。

結果が出なかった、評価されなかった、他人に負けたなど、感情が強く動いた瞬間を思い出してみてください。

その悔しさをどう受け止め、どう行動に変えたかを振り返ることで、面接で語れる具体的な挫折経験になります。感情の起伏があるエピソードは、あなたの人間味を伝えるうえでも効果的です。

一番の成功体験から逆算して考える

成功の裏には、多くの場合「うまくいかなかった時期」や「試行錯誤」があります。

たとえば、「大会で優勝した」「資格を取得した」といった成果の前に、どんな壁があったかを思い出してみましょう。成功までの過程を逆算していくと、「失敗をどう克服したのか」「どのように粘り強く続けたのか」が明確になります。

これを挫折経験として語ることで、成長の一貫性を示せます。

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面接で挫折経験を聞かれた時の答え方

挫折経験を思い出せても、どう答えるかで印象は大きく変わります。感情的な話になりすぎず、論理的に伝えることが大切です。以下の4ステップで整理してみましょう。

1.挫折経験を要約して述べる
2.挫折の原因を分析する
3.乗り越えるために何をしたかを答える
4.自己PRや学んだことに繋げて締める

1.挫折経験を要約して述べる

まずは、どんな状況で挫折を感じたのかを簡潔に伝えます。

時系列を意識し、「目標」「現実」「ギャップ」の3点を明確に話すと伝わりやすくなります。

たとえば「大会で入賞を目指していたが、予選で敗退した」など、事実ベースで話すことがポイントです。感情的な表現よりも、客観的な説明を意識することで、聞き手に状況が正確に伝わります。

2.挫折の原因を分析する

次に、その挫折の原因を自分なりに分析します。「なぜうまくいかなかったのか」「何が足りなかったのか」を明確にすることで、自己分析力を示せます。

ここでは他責にせず、自分の課題として説明するのが大切です。たとえば「準備不足だった」「他者との連携がうまく取れなかった」など、改善可能な要因に焦点を当てると、前向きな印象になります。

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3.乗り越えるために何をしたかを答える

面接官が最も重視するのは、「その後どう行動したか」です。具体的な取り組みや工夫を説明し、改善の過程を示しましょう。

「原因を分析して計画を立て直した」「チームで話し合いを行った」など、行動ベースの説明が効果的です。単なる努力アピールではなく、行動によって結果や考え方がどう変化したのかを伝えると、成長のストーリーとして印象に残ります。

4.自己PRや学んだことに繋げて締める

挫折経験は語りっぱなしにせず、最後に「学び」や「成長」を自己PRへとつなげることで、印象的な締めくくりになります。

たとえば「この経験を通して計画性の大切さを学び、現在の仕事ではスケジュール管理を徹底しています」といったように、経験→学び→現在への応用という構成で伝えると効果的です。面接官は、過去の失敗そのものよりも「そこからどう成長したか」を重視します。

経験を自己成長の物語として語ることが、信頼感と前向きな印象を与えるポイントです。

まとめ

挫折経験は「大きな失敗」である必要はなく、日常の中で感じた悔しさや苦労、うまくいかなかった経験も立派なエピソードになります。大切なのは「何が原因で」「どう乗り越え」「そこから何を学んだか」を筋道立てて話すことです。

特に27卒世代はコロナ禍という特殊な環境を経験しており、その中での試行錯誤や成長も十分アピール材料になります。挫折経験を通して自分の行動力や成長力を伝えられれば、面接官に「困難に向き合える人」として印象づけることができるでしょう。

   
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