新卒カードとは?無駄にしたとき対処する方法6選

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就職浪人や卒業後の留学、あるいはブラック企業への就職など、さまざまな理由で「新卒カードを無駄にした」と感じてしまうことがあるかもしれません。

しかし、ここで諦める必要はありません。
この記事では、新卒カードを無駄にしたときに就活や転職を成功させる具体的な方法をお伝えします。

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新卒カードとは?

「新卒カード」とは、日本の就職市場で新卒者が有利な立場にあることを示す言葉です。
日本では、大学在学中の学生を対象にして一定のスケジュールで選考を行い、卒業と同時に多くの新卒者を採用する「新卒一括採用方式」が一般的です。
この方式は、終身雇用や年功序列など日本特有の人事制度と相性が良いため、50年以上続いています。
「新卒カード」という言葉は、この状況を揶揄するもので、実際にカードが発行されるわけではありません。
新卒カードは大学卒業までの期間にのみ有効であり、卒業後の就職活動では使用できません。したがって、学生が「新卒カード」を使えるのは人生で一度きりです。この「新卒カード」を無駄にすると、後の就職活動で不利になることが多いです。

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なぜ新卒カードが大切なの?

日本の就職市場で有利な立場にある新卒。「新卒カード」と言われるその優位性はどこにあるのでしょうか?
人生で一度きりしか使えない新卒カードには、大きなメリットが存在します。
無駄にしたときの対処法を理解するためにも、知っておきましょう。できれば「新卒カード」を無駄にしないことが大切です。

・新卒は採用段階で経験やスキルを求められない
・新卒採用で入社すると育成機会を多く与えられる
・新卒の就活は情報収集しやすく対策が立てやすい
・新卒は大手企業や有名企業に入社するチャンスが大きい

新卒は採用段階で経験やスキルを求められない

日本では新卒者には特に実績やスキルを求められません。
企業は「学生だから経験がなくて当然」と考え、採用判断はポテンシャルや人柄に基づいて行われます。「ガクチカ」「入社後のビジョン」「志望動機」「自己PR」などの質問は学生のポテンシャルを評価するためです。
企業は新卒者を自社の文化や業績に合わせて育成できる利点があり、新卒者はスキルよりも成長の可能性が重視されます。一方、中途採用では実績やスキルが重視され、特に大手企業では競争が激しくなるため、「新卒カード」は貴重です。
「新卒カード」を無駄にしないために、ポテンシャルを評価されやすいこの時期に採用を目指しましょう。

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新卒採用で入社すると育成機会を多く与えられる

新卒で入社すると、多くの大企業では入社後に一定期間の研修が設けられ、基本的なビジネスマナーや業務知識を学ぶ「新入社員研修」が行われます。就業中に仕事に必要な教育を受けられるという恵まれた立場が、新卒者にはあります。
一方、中途採用では一般的なビジネスマナーを前提とし、研修のボリュームが少なく、即戦力が求められます。
ビジネススキルを身につけたいなら、「新卒カード」を利用することが効率的です。

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新卒の就活は情報収集しやすく対策が立てやすい

新卒採用は中途採用と比べて就職情報が得やすい点があります。
新卒者は同学年の学生と同時に就活を始められるため、比較的就活の計画が立てやすいです。
大学の就職課や友人、新卒向けの就活サイト、就職エージェント、合同企業説明会などを活用できるだけではなく、企業が新卒向けにセミナーや説明会を積極的に開催しているため、情報交換がしやすい環境があります。大学のキャリアセンターも講演会やインターンシップの紹介などでサポートを提供します。
これらにより、中途採用よりも豊富な情報を得ながら就活ができるため、「新卒カード」を利用して入社することがすすめられます。

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新卒は大手企業や有名企業に入社するチャンスが大きい

新卒採用は、大手企業への入社が中途採用より難しくないと言われています。これは、大手企業の多くが新卒を大量に採用する枠を設けているためです。
一方、中途採用では募集人数が少なく、高いスキルや経験が求められるため難易度が高くなります。
企業によっては新卒採用しか行わないところもあり、その場合は新卒カードが使える期間に応募する必要があります。特に総合職や銀行などは、新卒採用でないと入社が難しいため、どうしても入りたい企業がある場合は、「新卒カード」を使って就職することがおすすめされています。

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「新卒カードを無駄にした」と言われる理由は?

新卒で就職できず既卒になってしまった人や、入社した企業がイメージと違ったり働き辛いと感じてしまったりして第二新卒として転職活動をしている人は、「新卒カードを無駄にした」と言われがちです。
「新卒カードを無駄にした」と言われやすい状態の人の具体例をあげて、その理由を説明します。
「新卒カード」を無駄にすると、後々のキャリアに多くのハードルが生じる可能性があるため、新調に判断しましょう。

・就職浪人
・卒業後に留学した人
・大手・優良企業に入社しなかった人
・フリーター・ニート

就職浪人

就職浪人になってしまうと、新卒カードは使えず「既卒者」として扱われ、新卒採用の枠で選考を受けることができなくなります。したがって、社会人経験がない中で中途採用枠に応募しなくてはならず、新卒カードを無駄にしたと言われやすいです。
就職浪人をして就職先が決まらない期間が長引けば長引くほど、就職活動は不利になります。経済的な余裕がある場合は、学校の在学期間を延長し、就職留年する人も多くいます。

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卒業後に留学した人

学校を卒業した後に留学した人は、一般的に新卒扱いにはならず第二新卒や既卒とみなされます。したがって、就職浪人と同じように、社会人経験がない中で中途採用枠で選考を受けることになり、新卒カードを無駄にしたと言われやすいです。
それを鑑みて、経済的に余裕がある場合は休学をして学生のうちに留学に行く人が多いです。

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大手・優良企業に入社しなかった人

新卒カードを使えば、大企業や優良企業に入社できる可能性は比較的大きいです。したがって、大手企業や優良企業に入社しないと「新卒カードを無駄にした」と言われがちです。
新卒でブラック企業に就職してしまうと、貴重な社会人経験の基礎をつくる時期に成長する機会があまり与えられなかったり、仕事に対する悪い習慣がついてしまったりするかもしれません。

フリーター・ニート

新卒カードを使うと就活が比較的難しくないと言われる中で、新卒で入社せずフリーターやニートになると、「新卒カードを無駄にした」と言われやすいです。
もちろん人によって生き方は自由です。しかし、フリーターやニートは家族など周囲の人に支えられてもらわないと生活が成り立たない人も多くいるでしょう。その人たちに頼れなくなってしまった場合、正社員と同等の給料を稼ぐ必要があります。同じく、蓄えがない状態で病気などで自分が働けなくなってしまった場合、生活が困難になります。そのためにも、新卒や就職していない期間が短いうちに正社員になることをおすすめします。

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新卒カードを無駄にしたときのデメリットは?

「新卒カードを無駄にした」と言われやすい人を紹介しました。ここでは、新卒カードを無駄にしたときの具体的なデメリットを紹介します。

・新卒より求人数が減る
・実務経験がないと不利
・情報が得にくく対策が立て辛い
・退職理由や就職しなかった理由を説明する必要がある

新卒より求人数が減る

多くの企業が新卒一括採用で人員を確保しており、既卒や中途の求人は少ないため、希望に合った仕事を見つけるのが難しくなります。ただし、卒業後3年以内の既卒は新卒採用に応募できる企業もあります。
また、公務員を目指すことも可能ですが、年齢制限があるため事前確認が必要です。

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実務経験がないと不利

経験のある転職者と比較されることから評価が難しくなるため、既卒の就活や転職活動は実務経験の有無が採用に大きく影響します。
特に社会人経験のない既卒者はスキルや実績のある他の応募者と競うことになり、難易度が上がります。
未経験をカバーするには、資格取得することが必要な場合もあります。

情報が得にくく対策が立てづらい

既卒や第二新卒になると、周囲はすでに就職しており、中途の採用枠も少ないため、企業側も積極的な求人活動をしていないことが多いです。
新卒向けの就活セミナーや企業説明会に比べると、転職者向けのものは少なく、情報収集が難しくなります。

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退職理由や就職しなかった理由を説明する必要がある

既卒の面接では、新卒で就職しなかった理由をよく聞かれます。
「留学していた」「内定先が倒産した」などの納得できる理由があれば問題ないかもしれません。しかし、「内定を得られなかった」というネガティブな理由は、「能力や人間性に問題があるのかも」と思われてしまい、評価が下がる可能性があります。

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新卒カードを無駄にした!就活・転職を成功させるには?

新卒カードを無駄にしたとなると、様々なデメリットがあります。
しかし、既卒や第二新卒だからといって就活・転職が上手くいかないわけではありません。
自分らしい新しいキャリアを歩むために、これから紹介する新卒カードを無駄にしたときの就活・転職を成功させるコツを実践してみてください。

①自己分析は徹底的に
②視野を広げて業界研究・企業研究を
③努力は言葉でアピールできるように
④積極的に行動する
⑤採用されやすい時期を狙う
⑥就活支援サービスを利用する

自己分析は徹底的に

既卒の就職活動では、徹底した自己分析が重要です。「新卒カード」を無駄にしたと感じたとしても、自己分析をしっかり行えば、キャリアを再構築することができます。
自分の強み・弱みや価値観、を明確にすることで、自分に合った業種や職種を選ぶために、新卒時に自己分析を行った人も、価値観が変わっている可能性があるため再度行いましょう。自己分析は、面接での自己アピールや譲れない条件を決める際にも役立ちます。
また、新卒で就職しなかった理由や退職理由の説明をしなければならないので、同じ失敗を繰り返さないためにも就活失敗や退職に至った原因を見つめなおすことも必要です。
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視野を広げて業界研究・企業研究を

既卒の就活では、幅広い求人に目を向けることが重要です。
新卒時に限られた業界や条件で応募していた場合は、条件の優先順位を見直し、自分に合う仕事の可能性を広げましょう。また、業界や企業研究を再度行い、知らなかった業種や職種にも目を向けることで、思い込みを避け、適した仕事に気づける可能性があります。
新卒カードを無駄にしたとき、視野を広げ、さまざまな業界について研究し選択肢を増やすことが成功のカギです
新たな業界や職種にチャレンジしたい人には、未経験でも採用されやすい営業職や公務員、介護職などがおすすめです。

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努力は言葉でアピールできるように

既卒者を選考する採用担当者は「既卒になった理由」や「社会人経験がないこと」よりも、「既卒になったことを踏まえて、就職するためにどのような努力をしてきたか」を見ています。既卒者の選考では、素直さや熱意が求められます。資格取得など努力してきたことを言葉で説明できるようにしましょう。
第二新卒の選考では、即戦力が求められます。素直さや熱意に加えて、前職の経験や取得したスキル、転職後に活かせる経験を話せるようにしましょう。

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積極的に行動する

新卒カードを無駄にしたときは、就活や転職活動において積極的に行動することが非常に大切です。
既卒や第二新卒の就活では、新卒に比べて説明会や募集枠が少なくなります志望する業界や企業について念入りに調べ、企業に応募可能かを問い合わせたり、面談の機会を得て採用担当者に直接会うなど、主体的に動きましょう
また、応募前には求人情報や企業のホームページをしっかり確認し、実店舗や製品を利用することで企業の特徴を把握しましょう。面接などで採用担当に「この仕事と企業をきちんと理解しています」とアピールすることが大切です。

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採用されやすい時期を狙う

企業の採用確率が上がる時期を狙うのも効果的です。
特に採用活動が活発になるのは、1月〜4月と9月〜11月の時期です。年度切り替えや退職者補充、新規事業開始などにより人材が求められるため、これらの時期に求人数が増える傾向があります。1月〜4月の採用に向けては12月頃から、10月〜11月の採用に向けては7月〜8月頃から準備を始めましょう
新卒カードを無駄にした人は、特に余裕を持った準備が内定獲得に繋がります。

就活支援サービスを利用する

転職サイト、ハローワーク、転職エージェントなどを活用することで、新卒カードを無駄にしたときでも効果的な就職・転職活動ができます。
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新卒カードを無駄にしたら…

この記事では、新卒カードを無駄にしたときの就活・転職活動を成功させるコツを紹介しました。

新卒カードを無駄にしたとしても、そこで終わりではありません。現在は既卒者を採用する割合も増加し、スキルや意欲のある転職者を歓迎する企業も多数あります。
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