新卒で辞めたら人生終わり?短期退職のメリットデメリットや転職成功のカギを解説

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それなりに就活を頑張って、掴み取った新卒の就職先。
しかし、いざ働き出してみるとイメージしていたものとかけ離れた現実。

「新卒で辞めたら履歴書に傷がついてしまう」
「新卒で辞めるなんて、根性のないやつだと思われる」
「転職先が決まらず、人生終わりなんじゃないかな」

そんな不安を抱えるあなたに、断言します。

新卒で辞めても人生は終わりではありません。

その理由を、新卒で辞めることのメリットデメリットや実際に新卒で辞めて人生が終わらなかった体験談とともに解説します。
自分の人生が、新卒のいま会社を辞めることによって、本当に終わってしまうのか!?と考えながら読んでみてください。

新卒で辞めても人生の終わりではない!

冒頭でも述べた通り、新卒で仕事を辞めても人生は終わりではありません。

きっと新卒世代の親や先生の中には「新卒3年以内は仕事を辞めてはいけない」と主張している人も多いのではないでしょうか。
確かに、現在50〜60代の方々の時代は、まだまだ終身雇用制が存在していたので、一度大企業に就職が決まれば、その後の人生安泰!なんて考えられていたりもしました。

しかし、現代社会はそうもいきません。終身雇用制はほとんど消えたも同然ですし、リモートによるワークスタイルも浸透したことで、仕事によって居住エリアを制限されないスタイルだってあります。

そういった現代社会の情勢を考慮し、新卒で辞めても人生が終わらない理由としてこれらのことを挙げることができます。

・今や10人に1人以上は新卒で辞めている!
・転職に対するマイナス印象はほとんどない
・第二新卒としてニーズ拡大中

では、一つ一つを詳しくみていきましょう。

【理由その①】10人に1人以上は新卒で辞めている!

厚生労働省が公表した新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)*1によると、令和4年3月卒業者のうち新卒の入社1年で退職した人の割合は高卒就職者で17.8%、大学卒就職者で12.0%です。

引用:厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)

このデータによると、最終学歴卒業から3年以内のいわゆる「新卒」と言われる期間に、高卒では37.0%、短大等卒では42.6%、大卒では32.3%もの方が仕事を辞めていることがわかります。

例えば、新卒で入社した会社の同期が10名いる場合、そのうちの3〜4名は3年以内に辞めているかもしれません。
そう考えると、「新卒で辞める」ことも、そう珍しいことではありません。

【理由その②】転職に対するマイナス印象はほとんどない

株式会社ビズリーチの調査によると、20代の社会人(調査対象者424名)のうち約78%は、学生の頃から「新卒入社の企業で定年まで働くことを想定していない」と答えたそうです。*2

現代社会においては、経済のグローバル化や働き方の多様化などの影響から、新卒での長期就業への期待が低下し、個人の選択とキャリアの柔軟性が受け入れられるようになりました。

こうした時代の変化は当然多くの企業も理解しており、個々のキャリアパスにいかに自社が機能するかという視点は持っていることでしょう。
そのため、たとえ選考を受けにきた方が前職を新卒で辞めていたとしても、「キャリアパスを描く上での選択」ときちんと伝われば理解してくれる採用担当者も多いはずです。

*2 参考:株式会社ビズリーチ「キャリトレ」が令和時代の転職活動について20代に調査

【理由その③】第二新卒としてニーズ拡大中

「第二新卒」とは、一般的に最終学歴を卒業してから3年以内で転職活動をしている方を指します。

近年、転職意識の変化によって、この「第二新卒」に対する企業側のニーズは高まりつつあります。
その主な理由は、「第二新卒」人材が柔軟性や新しいことへの適応能力を持ち合わせていると認識されているためです。

一度は新卒で企業に入社した経験がある「第二新卒」は、社会人基礎力を有している一方で、経験が浅いためにまだ形成途中のポテンシャルを秘めています。
企業はこのような若手を積極的に採用することで、新鮮な視点を取り入れ、組織の活性化や将来のリーダー育成を目指しているのです。

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新卒でも辞めたほうが良い企業

新卒で入社する際に気をつけたい企業の特徴を紹介します。
これから企業探しを始めようと思っている方は、この特徴がないか調べてみてください。

・長時間労働が定着している
・人間関係が改善の余地なし
・成長できる見込みがない
・キャリアビジョンから大きく逸れている

特徴①長時間労働が定着している

長時間労働が文化として定着している企業は、新卒者が考える退職候補の筆頭かもしれません。

健康への悪影響は明らかで、労働時間が長いほどストレスや疲労が蓄積し、仕事の効率も下がりがちです。
また、プライベートの時間が奪われることで、仕事以外の生活の充実度も低下します。

働き方改革が叫ばれる現代において、労働時間の短縮と効率的な働き方を推進する企業が増えている中、長時間労働が当たり前の環境は、個人の成長や幸福感にも影響を及ぼすため、見直すべきかもしれません。

特徴②人間関係が改善の余地なし

職場の人間関係が悪いことは、仕事のモチベーションを大きく下げる要因になります。

特に、人間関係に改善の余地がない、あるいは改善を試みても状況が好転しない企業環境では、ストレスが蓄積しやすく、心身の健康を害する恐れがあります。

良好な人間関係は働きやすさに直結するため、コミュニケーションが取りづらい、ハラスメントが常態化しているなど、改善が見込めない状況であれば、転職を考えるきっかけになるかもしれません。

特徴③成長できる見込みがない

個人の成長やキャリアアップが望めない企業は、長期的な視点で見ると有害かもしれません。

研修制度が整っていない、スキルアップの機会が提供されない、挑戦する文化が育っていないなど、自己実現を望む新卒者にとっては不満が溜まる一方です。

特に若いうちから多様な経験を積み、幅広いスキルを身につけることは重要であり、成長できる見込みがない環境では、他でのチャンスを探すのも一つの選択です。

特徴④キャリアビジョンから大きく逸れている

自身のキャリアビジョンや将来設計から大きく逸れている職場は、長期的な満足感や達成感を得ることが難しい場合があります。

自分のやりたいこと、目指すべき目標と現在の仕事内容が大きく異なる場合、モチベーションの維持が困難になり、仕事に対する情熱も失われがちです。

自己実現を目指し、キャリャビジョンから大きく逸れた環境に留まることのデメリットを理解し、自分に合ったキャリアパスを追求することが重要です。
自己の価値観や目標と合致する職場を見つけることで、仕事の満足度や生活の質の向上に繋がります。

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新卒で辞めることのメリット

新卒で仕事を辞めることのメリットには、以下の3つなどが挙げられます。

メリット① 精神的なストレスから解放される
メリット② 労働環境をアップデートできる
メリット③ 第二新卒枠で就職活動できる

では、一つ一つを詳しく説明していきます。

メリット①精神的なストレスから解放される

新卒で仕事を辞める大きなメリットの一つは、精神的なストレスから解放されることです。

新卒で入社した企業が自分に合わなかった場合、仕事のミスマッチや人間関係の問題、過剰な労働時間などが原因で精神的な負担を感じることがあります。

これらの状況下では、自分自身の健康や幸福を守るために、離職という選択をすることが最善の策となることも少なくありません。
離職することで、ストレスの原因から距離を置くことができ、心身の健康を取り戻す機会を得ることができます。

メリット②労働環境をアップデートできる

新卒のタイミングでの早い離職は、労働環境を見直し、より良い条件の職場を探すチャンスでもあります。仕事内容、労働時間、福利厚生、職場の文化など、初めての職場で気づいた不満や改善したい点が自分のなかでも整理できれば、次に探す職場は前のものより良くなるはずです。

また、最初の職場で得た経験やスキルを活かして、自分のキャリアプランに合った新しい環境を選択することで、職業生活の質を向上させることができます。

新卒での離職は、自分自身のキャリアを見つめ直し、労働環境をアップデートするための重要な一歩となり得ます。

メリット③第二新卒枠で就職活動できる

新卒で仕事を辞めた場合、第二新卒として再度就職活動を行うことができるというメリットがあります。

第二新卒は、一般的に社会人経験が少ない若手層を指し、多くの企業がこの層を積極的に採用しようとしています。
第二新卒枠では、新卒時とは異なり、実務経験を評価されることが多く、より自分の希望に合った職種や業界にチャレンジしやすくなります。

また、初めての就職で得た社会人としての基礎スキルやビジネスマナーが、再就職の際に大きなアドバンテージとなります。
このように、第二新卒としての就職活動は、自分に合った職場を見つけ、キャリアをリセットする絶好の機会を提供します。

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新卒で辞めることのデメリット

続いて、新卒で仕事を辞めるデメリットには、以下の3つなどが挙げられます。

デメリット① すぐに仕事を辞める人だと思われるリスクがある
デメリット② あくまでも中途採用として扱われることがある
デメリット③ 1年未満の離職だと、第二新卒でも不利になりやすい

一つ一つ見ていきましょう。

デメリット①すぐに仕事を辞める人だと思われるリスクがある

新卒で早期に職を辞めると、再就職活動時に「すぐに仕事を辞める人」というレッテルを貼られるリスクがあります。

採用側は前職の離職理由や勤務期間を重要視するため、短期間での離職は忍耐力や責任感の不足、職場適応能力の低さなど、ネガティブな印象を与えかねません。

このような印象は、採用プロセスで不利に働くことがあり、特に競争が激しい業界や職種では、次のステップへ進むのがより困難になる可能性があります。

デメリット②あくまでも中途採用として扱われることがある

新卒で仕事を辞めた後、次の職場を探す際、第二新卒としての扱いを期待しても、実際には中途採用の枠で競争しなければならない場合があります。

これは、新卒として入社した企業での短期間の勤務が、経験として十分に評価されないことが理由です。中途採用市場では、実務経験や即戦力となるスキルが重視されるため、新卒時に比べてより高い能力が求められます。

また、中途採用では入社後の待遇が新卒採用時と異なるケースも少なくなく、給与や役職、キャリアパスに影響が出る可能性も考慮する必要があります。

デメリット③1年未満の離職だと、第二新卒でも不利になりやすい

1年未満の短期間での離職は、第二新卒として再就職活動を行う際にも不利になる可能性が高いです。

第二新卒を対象とした採用では、一定の社会人経験を前提にしているため、短期間での離職は経験不足と判断されがちです。

また、短期離職者は、将来的に再び早期に退職するリスクがあると見なされ、採用選考で敬遠されることがあります。
そのため、1年未満の離職経験がある場合は、次の職場を選ぶ際に、離職理由をしっかりと説明できるよう準備し、長期的なキャリアビジョンを持ってアプローチすることが重要です。

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【超重要】人生終わりにさせない転職術!

では、新卒で辞めても人生を終わりにさせないためには、その後の転職活動をどうすればいいのでしょうか。

これまで散々「新卒で辞めても人生終わらない!」と述べてきましたが、そうは言っても「新卒で会社を辞めること」自体は客観的にポジティブなものとは言い難いです。

だからこそ、まずはここでご紹介する転職術を抑えておきましょう!
転職活動は闇雲にやっても、自身の人生にいい変化を与えられるものではありません。

「転職するとき=人生の転機」です。

この転機に、自身が何を考えてどんな行動をするかが本当の意味での、人生を終わりにさせないカギとなってくるはずです。

・何のために新卒で辞めるのかを考える
・自分の強み弱みを言語化する
・自分にあった企業の求人と出会う

では、一つ一つご紹介していきます。

転職術①何のために新卒で辞めるのかを考える

まずは、自分が何のために新卒で会社を辞めるのかをしっかりと考えてみましょう。

あえて述べますが、「転職するのを踏みとどまりましょう」と言っているわけではありません。

あなたにとって、大切だと感じた(気づいた)ものは何か、どんなことに幸せを感じているのか、何のために働くのか、といった軸になるものを見つけようとすることが大切です。

もし、自分で軸を見つけられないといった悩みを抱えている人は、一度キャリアのプロによって自身の軸となるものを引き出してもらうのもいいかもしれません。

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転職術②自分の強み弱みを言語化する

自己分析を行い、自分の強みや弱みを言語化することは転職を成功させる上で非常に重要です。

これにより、自分の能力や経験を客観的に評価し、どのような職種や業界が適しているかを判断することができます。
また、履歴書や職務経歴書の作成、面接時の自己PRにおいても、具体的なエピソードと結びつけて自分の強みをアピールすることが可能になります。

自分をどんな人間か知ること、そしてそれを伝えられることが転職する上では最も重要とも言えるでしょう。

参考:自己分析を行う-20代の転職を成功させる方法|SFA JOURNAL

転職術③自分にあった企業の求人と出会う

自分に合った企業を見つけるためには、求人情報を広く深く調査することが大切です。

キャリア目標や働きたい環境を明確にし、それに合致する企業を探すことから始めましょう。
しかし、転職活動自体が初めてであったり、働きながら転職活動をする方は特に「何から、どうすればいいのか分からない」といった心境でしょう。

そういった場合は、エージェントなどを利用することで、自分では見つけられない求人情報に出会う機会が増えます。
また、転職市場のプロと面談をする中で、業界のトレンドや求められるスキルについても学ぶことができ、転職活動を有利に進めることができます。

第二新卒にもオススメしたい転職サポートサービスの「しゃべりお」です。
無料で国家資格を持ったキャリアのプロ”キャリアコンサルタント”によるカウンセリングを受けることができ、その後は希望に応じてサービス内で転職エージェントを活用することもできます。

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まとめ

この記事では、いかに「新卒で辞めても人生終わりではないか」をご紹介してきました。

しかし、新卒で仕事を辞めること自体は、そんなに良い印象にとらえられるものではありません。

「自分はどんな人間で、何を大切にしているのか、何のために新卒で仕事を辞めるのか」
結局、大切なのはそれをしっかり内省し、準備をすることです。
きちんと自分と向き合えていれば、新卒で辞めても人生が終わることはありません!

その内省と準備に伴奏し、あなた自身の人生における大切なものを見つけるサポートをする専門家がキャリアコンサルタントです。

「しゃべりお」はあなたの悩みやここまでの経緯をキャリアコンサルタントが引き出し、自分らしい仕事や人生へたどり着くお手伝いをします。

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