就活を目前に控えている、または現在進行中の皆さんの中には、「自分だけがこんなに不安を感じているのでは?」と悩んでいる方もいるかもしれません。
ですが、実際には、多くの人が同じような不安を抱えているのは自然なこと。
今回は、就活でよくある不安の原因を解説し、それを解消するための具体的な方法をご紹介します。
この記事を参考にして、不安をひとつずつ取り除いていきましょう。
就活に不安を感じているのは私だけ?
就活を目前に控え、あるいは就活を進める中で、
「みんな順調に就活を進めて居るように見えるけど、就活に不安を感じているのは私だけなのかな…?」
と思う人もいるのではないでしょうか?
株式会社ディスコが2025年3月に卒業予定の大学3年生を対象に実施した「2025年卒学生9月後半時点の就職意識調査」によると、就活について「不安がある」と回答した人は約9割に上りました。
その中で「とても不安」と回答した人は4割を超えており、大半の大学3年生が就活に何かしらの不安を抱えていることがわかります。
これだけ多くの人が同じように不安を感じているということは、就活に不安を抱えるのは自然なこと。
でも不安を感じてばかりいると、なかなか行動が起こせなかったり、面接で自信なさげな態度をとってしまったり…
と、就活にも悪影響が出てしまいます。
この記事を読んで、就活への不安を一つでも多く解消し、前向きに自分らしく未来を切り開いていきましょう!
就活を不安に感じる主な理由
初めての就活に挑むとき、多くの人が漠然とした不安やプレッシャーを感じるものです。
ここでは、就活において不安を感じる主な理由を紹介します。
不安を抱える原因をつかんでいきましょう。
・人間性や人格も評価される
・初めてのことが多い
・目的を明確にする
明確なゴールがない
就活では、「ここに行けば必ず成功」という明確なゴールが存在しません。多くの企業があり、それぞれ特徴や強みが異なるため、どの企業を目指すべきか迷ってしまいます。
また、「自分の理想の働き方とは何か」「どの仕事が自分に合っているのか」がわからないと、進むべき道が見えず、不安を感じることが多いです。
このように、ゴールがはっきりしない状態が続くことは、就活の大きなストレスになります。
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企業によって評価基準が違う
就活では、企業ごとに求める人材像や評価基準が異なります。
一社では高く評価されても、別の企業では不採用になることが珍しくありません。このため、「どの企業でどのように自分をアピールすれば良いのか」がわからず、不安になる学生は多いです。
特に、エントリーシートや面接で自分の強みをどのように伝えるか悩むことが、就活の難しさを増幅させます。
人間性や人格も評価される
就活では、スキルや経験だけでなく、人間性や人格も評価されます。
面接では、コミュニケーション能力や価値観、仕事への姿勢が見られるため、「自分がどう思われるのか」を気にして不安になる人が多いです。
また、就活を通じて「自分の性格や考え方に問題があるのではないか」と感じてしまい、自己評価が低くなりがちです。
この人間性に対する評価が、不安をより強くする原因の一つです。
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初めてのことが多い
就活は、多くの学生にとって人生で初めて経験する大きな挑戦です。
エントリーシートの書き方、企業研究、面接対策など、初めて取り組むことばかりで、何をどう準備すれば良いのかわからず、不安になることが多いです。
また、これまでの学生生活とは異なり、自分の行動が直接未来に影響するため、失敗へのプレッシャーも大きくなります。
この「未知の世界」に対する恐怖が、就活の不安を一層強めている場合が多いです。
就活生によくある不安とその解消法10選
ここでは、就活で特に感じやすい10の不安について、その原因と解消法を分かりやすく説明します。
不安を乗り越えるためのヒントを探してみましょう。
2. やりたいことがわからない
3. 自分の強みがわからない
4. 志望動機が思いつかない
5. 就活のスケジュールが遅れているか不安
6. 企業研究のやり方がわからない
7. 面接で上手く話せるか不安
8. 自分が社会に通用するのか不安
9. 就活が長引くことへの不安
10. アルバイトや学業との両立が難しい
1. 就活の進め方がわからない
初めての就活では、「何から始めればいいのか」が分からないという不安が多くの学生を悩ませます。自己分析、企業研究、エントリーシートの提出、面接対策など、やるべきことが多く、どの順番で進めるべきか迷ってしまうことも多いですよね。
その場合、以下の記事の「就活スケジュール」を確認し、基本的な流れを把握しましょう。
まずは自己分析からスタートし、自分の強みや希望を明確にすることが大切です。
また、キャリアコンサルタントを活用して、プロからアドバイスを受けると効率的に進められます。しゃべりおサービスに登録してキャリアコンサルタントに相談してみましょう。⇒
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「もうすぐで大学3年生だけど、いつから就活を始めるべき?」と疑問を抱いている学生も多いと思います。就活は早期化が進み、大学4年生からのスタートでは間に合わないと言われています。この記事では、25卒で就活を終えた私(Hina)[…]
2. やりたいことがわからない
就活では、「将来どんな仕事をしたいのか」を問われることが多く、明確な目標がないと「適当に進めて失敗するのではないか」という不安を感じる人がいます。自分の希望が定まっていないと、企業選びや面接での志望動機にも苦労することがあります。
自己分析を徹底し、自分の価値観や得意なことを振り返りましょう。さらに、業界研究や企業研究を行い、さまざまな仕事の内容や魅力を知ることが大切です。
まずは以下の記事を参考にマインドマップを作成して自己分析を進めてみることをおすすめします。
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就職活動において、自己分析は自分を知り、企業にアピールするための重要なステップ。その自己分析を効率的かつ深く進めるために、マインドマップは欠かせないツールです。テーマを設定し、マインドマップを作成することで、情報を視覚的に整[…]
3. 自分の強みがわからない
就活では、自分の強みをエントリーシートや面接でアピールすることが求められますが、「自分に目立った強みがあるとは思えない」と感じてしまうことがあります。この不安があると、自己PRの作成や面接での発言に自信が持てなくなります。
過去の経験や成功体験を振り返り、「そのとき何を工夫し、どんな結果を得たのか」を書き出してみましょう。友人や家族、先生に相談し、第三者の視点から自分の良さを教えてもらうのも効果的です。また、自己分析ツールや就活本を活用して、自分の強みを具体的な言葉で表現する練習を行いましょう。
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「他己分析」とは、就職活動や自己成長のために、他者の視点を活用して自分をより深く理解するための方法です。自分だけで行う「自己分析」とは違い、家族や友人、同僚などの意見を取り入れることで、客観的な自分の姿が見えてきます。他己分[…]
4. 志望動機が思いつかない
志望動機は就活で最も重要なポイントの一つですが、「この会社を選んだ理由が上手く言えない」「ありきたりな理由になってしまう」と悩む学生は多いです。特に、複数の企業にエントリーする際に、すべての志望動機を考えるのが辛いということもよくあります。
企業の理念や事業内容を詳しく調べ、その中で自分が共感した点や興味を持った部分を見つけましょう。そして、それを具体的なエピソードと結びつけて話すと説得力が増します。また、自分の将来のビジョンと企業の方向性が一致している点を強調すると良いでしょう。1つの志望動機を複数の企業に使い回すのではなく、いくつかパターンを用意して、企業ごとにカスタマイズすることが重要です。
5. 就活のスケジュールが遅れているか不安
就活の進行状況は人それぞれですが、周りと比較して「自分だけ出遅れているのではないか」と焦る学生は多いです。この不安は、他人と自分のペースを無意識に比べることから生まれます。
その場合、無理のない目標を立ててから、逆算して自分に合ったスケジュールを作り直すとよいでしょう。
今からでも挽回できることを意識し、企業研究や自己分析を集中して行うことが大切です。
「就活をやりたくない」と感じるのは、決して甘えではありません。働くことへの不安や、将来に対する迷いは誰もが抱えるものです。しかし、その感情に正面から向き合い、自分にとっての最適な選択を見つけることが大切です。この記事では[…]
6. 企業研究のやり方がわからない
就活では企業研究が欠かせませんが、「どの程度まで調べれば良いのか分からない」「十分に準備していないのではないか」と不安に思う人は多いです。
そのように不安を抱えている人は、以下の記事を参考にして企業研究を進めることをおすすめします。合同説明会や1dayのインターンシップに参加するのも、気軽にできておすすめです。
\企業研究のやり方はこちら!/
就職活動は、自分にぴったりの仕事を見つけ、未来の可能性を切り開く大切な過程です。そのために欠かせないのが「企業研究」です。企業研究はただ情報を集めるだけでなく、自分がその企業でどんな役[…]
7. 面接で上手く話せるか不安
面接は就活の中で最も緊張する場面の一つです。「上手く自分の考えを伝えられないのではないか」「緊張して言葉が出てこなくなるのでは」と不安を感じる人は少なくありません。
模擬面接を繰り返し行い、質問に対する回答を準備しておくことで自信がつきます。友人やキャリアセンターのスタッフに協力してもらい、練習を重ねると良いでしょう。
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8. 自分が社会に通用するのか不安
就活では、「自分のスキルや経験が社会で役立つのか」「企業に必要とされる人材なのか」という漠然とした不安を抱えることがあります。この不安は、自信のなさや他人と比較することでさらに強まることが多いです。
まず、自分がこれまで学んできたことや経験してきたことを振り返り、それがどのように仕事に役立つかを考えてみましょう。
企業は必ずしも完璧なスキルを求めているわけではなく、成長意欲や学ぶ姿勢を重視しています。社会で活躍する準備は、入社後に学びながら整えていくものだと考え、肩の力を抜いて取り組みましょう。
9. 就活が長引くことへの不安
「いつ内定をもらえるのか分からない」という不安は、就活が長引くほど大きくなります。特に、不採用が続くと「自分に問題があるのではないか」と感じ、モチベーションが下がる人も多いと思います。
就活の目標ややり方は人それぞれ。長引いた分は「自分に合った企業を探すための時間」と捉えましょう。変に焦って短期間で結果を出すと、後で後悔してしまうことも多いです。自分の納得のいく結果が得られるまで、じっくりと作戦を練ることが後悔しない社会人生活への近道です。
10. アルバイトや学業との両立が難しい
就活は時間とエネルギーが必要なため、アルバイトや学業との両立に苦労し、「どれを優先すべきか分からない」と悩む学生が多いです。
就活用のスケジュールを事前に立て、時間を効率よく使うことを心がけましょう。就活のピーク時期にはアルバイトを一時的に控えたり、学業に集中する時間を調整したりすることも検討しましょう。また、必要に応じて周囲の協力を求めることも大切です。
就活の不安を少なくして過ごすコツ
就活では、多くの学生がさまざまな不安を抱えますが、それらを一つずつ解消することで前向きに取り組むことができます。
ここでは、就活中の不安を和らげるための具体的なコツをいくつかご紹介します。
・不安を紙に書き出す
・信頼できる人に相談する
・不安なときこそリフレッシュを大切にする
・完璧を目指さない
周りと比較しすぎない
就活では、友人や他の学生と自分を比較してしまい、「自分だけ出遅れているのではないか」と不安になることがあります。
しかし、就活のペースや結果は人それぞれであり、他人と比べる必要はありません。周りを気にしすぎず、自分のペースで進めることが大切です。
SNSなどで他人の就活状況を見ることが不安の原因になる場合は、意識的に情報を見る時間を減らし、自分の目標に集中しましょう。
不安を紙に書き出す
漠然とした不安を抱えていると、どこから手をつけて良いか分からなくなります。この場合、自分が感じている不安を紙に書き出してみましょう。
「なぜ不安なのか」「どうすれば解決できるのか」を具体的に考えることで、対処方法が見えてきます。不安を視覚化することで気持ちが整理され、「意外と大したことではない」と感じられることもあります。
就活の悩みを小さなステップに分けて解決していきましょう。
信頼できる人に相談する
就活の不安を一人で抱え込むと、さらにストレスが大きくなりがちです。信頼できる友人や家族、大学のキャリアセンターのスタッフ、キャリアコンサルタントに相談することで、気持ちが軽くなるはずです。
また、同じような不安を抱えている仲間と話すことで、「自分だけではない」と気づき、気持ちが楽になることもあります。一人で悩まず、周りのサポートを積極的に活用することが不安解消のカギです。
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不安なときこそリフレッシュを大切にする
就活中は、エントリーや面接の準備などで忙しく、不安やストレスが溜まりやすくなります。
しかし、心身が疲れた状態では良いパフォーマンスができません。不安を解消するには、あえてリフレッシュの時間を作ることが大切です。
運動をしたり、趣味に没頭したり、友人と楽しい時間を過ごすことで、気分転換ができます。リフレッシュすることで気持ちが切り替わり、不安に冷静に向き合えるようになります。
完璧を目指さない
就活では、「完璧に準備しなければならない」と考えがちですが、それが不安を増幅させる原因になることがあります。
就活のやり方や目指したい場所は人それぞれ、企業の評価方法もそれぞれです。すべてを完璧にこなすのは難しいため、ある程度の「良い加減」を意識しましょう。
失敗することや選考で落ちることも成長の一環、当たり前にあることだと考え、柔軟な姿勢で就活に臨むことで、不安を軽減できます。
「早く内定をもらって就活を終えたい!」「本選考の前に選考を経験しておきたい!」そんな学生にとって、早期選考は大きなチャンスです。早期選考は、受かりやすいと言われることも。この記事では、早期選考の受かりやすい理由や[…]
まとめ
就活で不安を抱えることは決して特別なことではありません。むしろ、それは誰もが通る当たり前のことです。
大切なのは、不安を解消するために行動を起こし、自分にできることを少しずつ進めていくことです。
不安を感じたときは、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください。
周りと比較せず、自分のペースで、そして前向きに取り組むことで、きっと就活を乗り越えられるはずです。
あなたの努力は必ず未来につながります。焦らず、自信を持って就活に臨み、自分らしい未来を掴み取りましょう!