地方の魅力って何?都会も田舎も経験したからこそ気づいた私の価値観の変化!

都会も田舎も経験したからこそ気づいた地方の魅力_shabellbaseサムネイル

地元はつまらない。早く東京に出たい。
たくさんの人と出会って、自分の世界をもっともっと広げていきたい。

こんな風に「地方」や「地元」に漠然とした”良くない”イメージを抱いている若者も、意外といるのではないでしょうか。

まさしく私も、「地方」「地元」に対してこのようなイメージを持っていました。

ですが、社会人2年目となり地方と都会での生活を経験するようになったことで、価値観や考えの変化に気づくようになりました。

この「変化」は、それぞれの場所での暮らしがなければ得られなかった変化ですし、過去の自分にそんな事を言ったところで考えが変わるとも思っていませんが、

“移住を検討している人“や”地方に少し興味がある人“に対して、私の体験談をもとに、少しでも地方の魅力をお伝えできれば良いなと思っています。

 

ライタープロフィール

Yuka

1998年愛知県生まれ。高校卒業まで地元 名古屋で暮らす。高校在学中にアメリカ1年留学やバックパッカーを経験。高校卒業後は青山学院大学に進学し、その後東京で株式会社shabellに就職。社会人2年目の25歳、東京には6年間住んでいました。現在は地元 名古屋へUターンをし、フルリモートで勤務。

 

 

当時の私が、都会と田舎に対して抱いていたイメージ

まずは私の地元である「愛知」、そして「東京」について、学生時代はどんなイメージを抱いていたのかお話しします。

中学時代の私にとっての「東京」は、キラキラしていて憧れる場所だけど、それよりも知らない街/危ない街というイメージが強かったです。一方で地元「愛知」は知っている街、安心する友人や家族にあふれている場所。

でも高校生になり、留学などを経て海外や外の世界に興味を持つようになったことで「日本も、海外と同じように知っているようで知らない世界がもっとあるのではないか。新しい世界を見てみたい。いろいろな人に出会ってみたい。」と、考えるようになりました。怖いイメージだったはずの東京が、「おもちゃ箱のようなドキドキワクワクできる場所」へと変化して行きました。

そうして狭まった価値観や「普通」の枠を超えたかった私は、高校卒業とともに東京の大学へ進学することを決意しました。

次は、憧れの東京に実際に住んでみたことで気づいた「都会」と「地方」に対する価値観/考え方の変化についてお伝えしていきます。

 

都会と地方に対する私の価値観の変化

世界が広がるかどうかは、結局自分次第だった

まず、“東京(都会)に行くと、たくさんの出会いがあり自分が知らない世界を知れる”
と思っていたこのイメージは半分正しくて、半分間違っていました。

地元に居続けていたら絶対に巡り会えなかったような人たちとの出会いや経験はもちろんありましたが、それらが継続的に続く訳ではないです。たしかに東京にはきっかけはたくさん落ちているけど、それを自分で掴みに行くかは自分次第なんですよね。

 

地方も負けじと成長を続けていた

実際に両方住んでみたことで、「地方=なにもない」「チャンスがある場所=都会」というイメージが変わってきました。

日本におけるクリエイティブ産業や、いわゆるイケイケ企業は、東京に一極集中しているというイメージを抱いていましたが、これも時代の流れとともに変化しつつあります。確かにまだまだ首都圏に集中しているという事実はありますが、一方でIT化や時代の流れによって、ここ数年でたくさんの人々/企業/カルチャーが地方へ続々と参入してるという事実もあるんです。

このように地方にチャンスが増えていく反面、東京はとにかくベンチャーの数が多すぎて、就活をする際や、唯一無二の結果を出そうとする際にはハードルがとても高く、より激化しているイメージを抱くようになりました。

だからこそ、今後は地方で経済が自立し、地方から日本が変わっていく。そして『地方』が働く上でとても重要なキーワードになっていくと私は感じています。

 

地方に移住して都会の企業で働くという選択肢もできる

“地方に移住する=地方の仕事に就かなきゃいけない”というわけではありません。

一つ前のお話に続きますが、今までは「地方に移住し地方の企業で働く」という働き方がスタンダードな働き方でした。ですが、コロナウイルスの影響でリモートワークを導入する企業が増えたことで、今や「移住」や様々な拠点での「フルリモート勤務」が加速。どこに居ても自由に働ける環境が以前に比べ増えてきたように感じます。

「地方に移住したいが、都会の企業で働きたい」という方や「ワークライフバランスを重視した働き方をしたい」という方には、”地方で働く”という選択肢だけではなく、“地方からリモートで都会の企業で働く”という新しい選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

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「都会」「地方」の暮らしを経験したことのある2名の方にもお話を聞いてみました!

1人目の近藤さんは、青森県出身の女性。親の転勤の影響で仙台、東京など幼少期からいろいろな地域を転々としていたそう。現在は東京で暮らしているそうです。
2人目の今成さんは、新潟市出身のママさん。高校卒業とともに上京し、約12年東京で暮らしていたそう。現在は地元 新潟にUターンしWebデザイナーとして働いています。

 

都会も地方も経験した今、2つの場所についてどのようなイメージや考えを持っていますか?
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近藤さん
IT化が物流の発展によって、東京どころか世界中のあらゆるものが、日本のどこでも手に入れられる時代となっています。だからこそ 便利であること、選択肢が多いことはもはや東京の特権ではなく、どの地域にいてもその人の主体性や資源量によって得られるものが変わる時代になったので、むしろ都会に出た方が競争率が激しかったり、埋もれてしまうケースが多いのが現代だと思います。
むしろ、都会にいる方が自分が何者かわからなくなったり、居ても居なくても同じだなと感じる場面は多いです。 周囲に流されたまま生きられるし、消費社会だからちょっとのお金があれば手近な欲求は満たせるので、受け身で人生作れちゃうのが逆に怖いなと感じています。
今成さん

地方は自分と向き合って考えながら、穏やかに生活を楽しむ場所だと感じています。
対して私にとっての都会は、忙しく生活して稼ぎ、浪費をしてしまう場所でした。

高校生までの自分は、新潟の良さに気づいてなかったですね。大学で新潟出身というのが正直恥ずかしかったんです。でも、12年間首都圏で過ごして帰ってきた新潟は全く別に見えて、自然も豊かだし、人との距離もちょうど良く、食べ物も手頃で美味しいお店もいっぱいある。地方の方が、自分の時間を大切にできて、住み心地がいいという印象です。
それなりに仕事も忙しかったので、「生きる」とか「人として」みたいなことを考えることはできなかったです。新潟に住むようになって、考える余裕が生まれたように感じています。

なんで地元に戻ってきた?
今成さん

学生時代、就活をしていたときの「新潟」と、今の「新潟」は全く違う場所になっていると気づいたからです。当時の新潟での就活イベントは、老舗の企業ばかりでワクワクするような企業に出会うことはできませんでした。ですが今は、IT企業やベンチャー企業の地方進出や、リモートワークの発達で、新潟に住みながら自分の働きたいことに挑戦できるフィールドが揃ってきていると感じています。

でも、全く都内を知らずに一生新潟は後悔しそうだな…など悩んでしまうのであれば、ぜひ都内で一度働いてみてほしいと思います!きっと、その後に新潟に帰ってきたときは、とても魅力的に見えると思います。

あなたが思う地方の魅力とは?
ヘレンさんアイコンshabellbase画像
近藤さん
多くの地方は人口減少や環境変化など多くの社会課題にさらされている一方で、関わり代が大きいと感じています。一人一人の影響力を発揮しやすい部分が多いし、変化を望まない人も多いので、良い意味で”変化を好む人たち”が繋がりやすいし、連みやすい。
無理せず自分のペースで成長を目指したり、影響力を高めたりできるのが魅力だと思います。 あとは、人口密度が高すぎないからこそ、空間や自然を楽しめる余地が大きいですね。

結局、地方の魅力って何?

地方ってやっぱり働く上でも、暮らす上でもとても魅力的なんです。今や企業も地方への参入を狙っていますし、より良い生き方を求め地方に移住をする方も増えています。
地方の魅力は、ご飯が美味しい、自然が豊か、人が温かい…なんてもんじゃないんです。

ですが、「地方に居続けることが結局みんなにとって良い選択肢なのか」という問いに対しては、「そうではない」と答えたいです。

私がお話してきた「地方」と「都会」に対する価値観の変化は、2拠点を経験していなければ得られなかった価値観ですし、社会人になったことや時代の流れも関係している話であると感じています。また、たくさんの出会いや刺激的な経験も、上京しなければ得られなかった大切な財産なんです。

私がこの記事でお伝えしたいことは、「知る」ということの大切さです。

「知る」ためには、まだ「知らない」場所を自分の目で見てみることが大切ですし、離れてみたからこそ気づく魅力もあります。これは居住地の選択のみに当てはまる話ではなく、人との関わり方や価値観、働き方などたくさんのことに該当すると思います。

失敗してもいいから、自分で動いてみて、その時に感じた感情を大切にしてください。

そして固定概念が崩れていく感覚や、視野が広がる感覚を体感し続けてほしいです。

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