本気で音楽に向き合っているからこそ。夕闇にっちさんが見据える次の挑戦

夕闇に誘いし漆黒の天使達 ドラマー にっち

今回は”夕闇に誘いし漆黒の天使達”のドラマー にっちさんに取材をしました!

夕闇に誘いし漆黒の天使達さんは高校生の時にバンドを結成し、その後YouTubeを開設。現在はバンドマン兼動画クリエイターとして活動されています。

YouTubeのプラットフォームはどんどん大きくなっていき、そんな時代の流れに伴い、多くのアーティストは昔以上にYouTubeを活用しライブ映像やMV、メイキング映像などのコンテンツをアップするようになりました。

ですが、夕闇に誘いし漆黒の天使達さんほど、エンタメに振り切って動画コンテンツを提供し続けているアーティストはなかなか居ないのではないでしょうか。

そんな新しい切り口で活動を続ける夕闇に誘いし漆黒の天使達。
ポジティブな気持ちばかりではなく、二軸で活動するからこそ出てくる葛藤もあったそう。

今回は夕闇に誘いし漆黒の天使達としてではなく、”夕闇 にっち”というバンドマンとしての素顔に迫り、個人の生き方を切り取った記事となっています。

 

夕闇に誘いし漆黒の天使達 にっちさん
ゆうやみにいざないししっこくのえんじぇる にっち|ドラマー,バンドマン,動画クリエイター


1996年生まれ。神奈川県出身。高校生の時に4ピースコミック系ラウドバンド、夕闇に誘いし漆黒の天使達を結成。ドラム担当。使用機材はPearl、Zildjian S series。
YouTubeでは主にメイン編集を担当。所属事務所はUUUM、所属レコードレーベルは、NEO KINDER RECORD。
※Pearl、Zildjianとはエンドースメント契約を結んでおり、ドラムセットは自身がオーダーしたモデルを使用している。

▼夕闇に誘いし漆黒の天使達 にっちのSNS個人アカウントはこちらから!▼

 

 

気づいたら音楽の道へ進んでいた

夕闇に誘いし漆黒の天使達 にっち


ーにっちさんがはじめて自主的に音楽に触れたのはいつ頃なんですか?

夕闇 にっち:小学校5年生の時に、誕生日プレゼントでiPodを買ってもらったんです。近所のCDレンタル屋でORANGERANGEやGreeeenなどのJポップを借りて聞きはじめたのが入り口だったと思います。そこから本格的に音楽に興味を持ち、中学1年生の時に友達にONE OK ROCKやSPYAIRを教えてもらって。そこからFACTやChampagneなど、バンドを広く深くディグりはじめましたね。

 

ー聞くだけではなく、にっちさんが実際に楽器を演奏するようになったきっかけはあるのでしょうか。

夕闇 にっち:高校生になった時、メンバーの小柳にmixiで誘われて軽音部に入ったんです。楽しそうだし音楽好きだしやってみるかと思って始めたのがきっかけです。

 

ーにっちさんは、なぜドラムを選ばれたんですか?

夕闇 にっち:こんな仕事をしていてあれなんですが、昔から表に出るのが得意じゃないんですよ(笑)バンドとしての全体を見たときに、ギターやベース、ボーカルは、一番前に立ってパフォーマンスをするけどドラムは後ろに居るじゃないですか。裏で皆を支えるようなポジションだったら自分にもできるなと思って、ただそれだけの理由でドラムを選びました(笑)

 

ーそのままバンド活動やYouTube活動をはじめられたと思いますが、高校生活の過程で違う進路を志すことはなかったのでしょうか。

夕闇 にっち:もちろんありましたね。そもそも、バンドは部活の延長で、高校3年間を楽しむために頑張っていたようなものなので、当時はバンドマンになるなんて全く考えていませんでした。

だから高校でもちゃんと勉強をして、薬剤師になりたいという夢も持っていたんです。薬科大も目指していました。でもその頃に厚木にあるライブハウス ThunderSnakeの店長に出会って、「バンドを本格的にやってみたら?」と熱い言葉で後押しされて。じゃあやってみるか、と音楽の道を進むことを決めました。

夕闇に誘いし漆黒の天使達と厚木ライブハウスThunderSnake店長 尾崎 元気さん

ー不安はなかったのでしょうか。

夕闇 にっち:高校を卒業してからは音楽の専門学校に進学をしたんですが、ドラマーの専門学校ではなく、レコーディングエンジニアという技術職を学んだんです。この先音楽って廃れることはないから、バンドが続けられなくなったとしても裏方で演者を支える仕事もできるなって。そこまで考えて音楽の道に絞ってはいたので、あまり将来に対して不安は無かったですね。動画クリエイターとして活動する際にも活かすことができたので、この道を選んでいて良かったなと思っています。

 

 

バンドマン兼動画クリエイターという新しいスタイルへ

夕闇に誘いし漆黒の天使達

ーYouTubeをはじめたきっかけを教えてください。

夕闇 にっち:YouTubeを始めるのも、またまたThunderSnakeの店長に言われたからなんです(笑)生みの親みたいなもので、ThunderSnakeは夕闇の大事なルーツだなと感じています。

それからYouTube活動にも力を入れるようになって、始めて1年間くらいは登録者200人程度でずっと活動してたんですけど、禁断ボーイズのYouTube企画で、たまたま『渋谷のスクランブル交差点で坊主にできるやつ募集』っていうツイートを見つけて(笑)それに小柳が参加したのがきっかけで、いっきに登録者が3,000人ぐらい増えましたね。その後はGENESIS ONEという事務所のオーディションを通過して事務所に所属する動画クリエイターになって…という感じで段々と認知されだしたのかなと思います。

 

「夕闇に誘いし漆黒の天使達」を見ていると、YouTube×コミックバンドの相性がすごく良いと感じますが、YouTubeがそこまで人気コンテンツじゃなかった当時に、そのスタイルを完成させたの珍しいですよね。当時にっちさんはどんな気持ちだったのでしょうか。

夕闇 にっち:複雑でしたね。当時、動画クリエイターが音楽を始めるという流れはちょこちょこあったんですけど、バンドから動画クリエイターという流れは無かったんです。夕闇の本業はバンドだし、本気でバンドをやっているのに、”動画クリエイターがバンドに片足を突っ込んでいる”みたいなイメージが定着してしまったので、対バンをしようにも距離を置かれてしまうこともあって。それはすごい悔しかったです。

ファンも、バンドが好きなファンとYouTubeが入口のファンが居て。優劣つけること無くどっちも大好きなんですけど、やっぱり入口が違うと楽しみ方も違ってくるじゃないですか。例えばバンド好きの子はモッシュやヘドバンは慣れていると思うけどYouTube経由のファンは知らない子が多いので。そうなったときに、葛藤はありました。どっちに寄せればよいのか、どっちかを大事にしたほうが良いのかなって。

 

ー夕闇の活動を続ける中で、心境の変化やにっちさんの中で何か結論づいたものはありますか?

夕闇 にっち:まだちょっと結論は出せていないですね。今でこそYouTubeと音楽を両方やっている方も多くなってきましたけど、その人たちもどう思いながらやってるんだろうって思うので、聞いてみたいくらいです(笑)

YouTubeの影響力が大きくなりすぎてしまったというか、良い意味でもあると思うんですけど、音楽面より動画クリエイターとしての色が濃くなってきてしまってますよね。でも、そこに関しては俺たちも軸はぶらしたくないので、変わらず尖ってやり続けよう、実力で黙らせてやろうっていう気持ちではいます(笑)また、ただのバンドにはできない動画クリエイターとの絡みや、フューチャリングができることは強みだなと感じます。

最近はバンド入り口のファンも増えてきましたし、ツアーなどを重ねていくにつれて完全ではないけどイメージも払拭できつつあるので、バンドもYouTubeも、どちらかをないがしろにするのではなく、自分たちの色を伝え続けて今いるファンを大事にしながら、もっともっとたくさんの人に聞いてもらえたら良いなと思っています。

 

 

音楽の色を強めていきたい

夕闇に誘いし漆黒の天使達 にっち

ー夕闇に誘いし漆黒の天使達が二軸で活動するにあたって、楽曲制作や動画制作など役割が多く発生すると思うのですが、にっちさんの役割を教えてください。

夕闇 にっち:俺は動画編集を主に担当していますね。楽曲制作に関しては、曲ができたらドラムのアレンジをするぐらいで。音楽活動メインで続けたいのはもちろんなんですけど、動画編集はもう趣味の領域に入っているので、やっていて楽しいですね(笑)

でも、最近は「自分で曲を作ってみたいな」という想いも湧いてきて、勉強をちょっとし始めてます。もしかしたら今後、”にっち作曲の歌”とかが出てくるかもしれないです。でもまだギターもベースも全然弾けないので長い目で見ていてほしいですね(笑)

 

ー他に音楽活動を続ける中で、にっちさんの中で変化があった部分はありますか?

夕闇 にっち:それでいうと、ここ2.3年の変化なんですけど、ライブでお客さんがちゃんと来てくれるようになったからこそ、「見られる」ことを意識し始めるようになりましたね。もっと演者として、エンタメ性のあるライブをしないといけないな、“個”ももっと出していかなきゃなと。パフォーマンスはもちろんですが、他に実践しようと思っているところで言うと、見る以外にも楽しめる要素があればと思い、家でスティック投げる練習をしたりしてます(笑)

 

ー今後、『夕闇に誘いし漆黒の天使達』はどんなバンドを目指していくのでしょうか。

夕闇 にっち:やっぱり、まだまだ動画クリエイターのイメージの方が強いと思うので、音楽面で攻めていきたいです。コロナ前にメトロックが決まっていたんですけど流れちゃったりもして、不完全燃焼なので(笑)

ワンマンを今までやりすぎて、対バンを全然していなかったなと感じているので、コロナが落ち着いた頃ぐらいに、対バンイベントなどどんどん仕掛けていきたいですね。それで、だんだん音楽業界にも馴染めていけたら良いなと考えています。

「夕闇」の名を広めることももちろんだけど、バンドの繋がりも増やしていきたいです。

 

***

 

今回はバンドマン、そして動画クリエイターとして活動をしている夕闇に誘いし漆黒の天使達のドラマー にっちさんに取材を行いました。

バンドマン、動画クリエイターという、一見交わらないように見える2つのキャリアは、夕闇に誘いし漆黒の天使達だからこそ、そしてコミックバンドだからこそ、ブレること無くそれぞれの舞台で活躍を続けていられるのではないかと感じました。

ライターである私も実は生粋のバンドっ子で、小学生から現在まで、ロックバンドを狂ったように聴いています。そんな人生のほとんどを音楽とともに過ごしてきたからこそ、音楽の力を強く感じる場面が多くあるんです。部活の試合の前は必ずこの曲を聞いていたなとか、受験勉強しながらこの曲を聞いて元気をもらっていたな、とか。

曲を聞くと当時の感情などが全部蘇ってくるくらい、気づいたら自分の一部になっていて、その人と共に育っていきます。ライブ会場でも、離れていても、一人の人生に何らかの影響を与えられる音楽を仕事にしている人たちは、本当にかっこいいですよね。

コミックバンドは聞いたことがなく、夕闇に誘いし漆黒の天使達がはじめてだったのですが、ライブに行って圧巻されました!バンドとしての実力ももちろんですが、「俺らはただのバンドマンじゃねえぞ」と、夕闇に誘いし漆黒の天使達ならではの、エンタメとクリエイティブさを全力でぶつけられてきました。

そんな夕闇に誘いし漆黒の天使達さんは先週ツアーを無事終えましたが、その後も止まることなく色々なライブに出演予定です。
下記リンクより夕闇に誘いし漆黒の天使達の詳細情報をチェックしてみてください!

 

夕闇に誘いし漆黒の天使達

夕闇に誘いし漆黒の天使達は、神奈川県厚木発 小柳(Vo)、ともやん(B)、ミスター千葉(G)、にっち(Dr)の4人からなるコミック系ラウドバンド兼動画クリエイター。2015年の2月、高校の軽音楽部で、バンド活動を開始。YouTubeのチャンネル”夕闇に誘いし漆黒の天使達”の登録者数は61.7万人。サブチャンネル”夕闇に誘いし漆黒の楽屋”は18万人。UUUM所属、レコードレーベルはNEO KINDER RECORDに所属している。

FCサイト:https://yuyami.jp/
UUUM クリエイターページ:https://uuum.jp/creator/yuyami

最新アルバム「七生活」をSpotifyで聞く
 https://open.spotify.com/artist/5CS9VgqyP3V3ThtClNStA8

▼夕闇に誘いし漆黒の天使達の公式SNSやYouTubeはこちらから▼

     

夕闇に誘いし漆黒の天使達 ライブ情報

夕闇に誘いし漆黒の天使達 ワンマンライブ めっちゃ外〜卒業〜


七生活
TOURに続き、日比谷野外大音楽堂 ワンマンライブ開催決定!

夕闇に誘いし漆黒の天使達
『めっちゃ外〜卒業〜』

日程:2022/11/27(日)
会場:日比谷野外大音楽堂
時間:OPEN 16:00 / START 17:00

詳細ページはこちらから:https://yuyami.jp/news/detail/6010

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虚無森ホルン。

 

   
夕闇に誘いし漆黒の天使達 ドラマー にっち
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