自分の人生を諦める必要はない!2児の母 江口綾さんに聞くキャリア形成の考え方とは

ニューロマジック江口綾さんのサムネイル

今回は、新潟から東京本社の役員秘書業務をこなす2児の母、江口綾さんに取材を行いました!

美容業界でのキャリアから一転、WEB業界へと足を踏み入れた江口さん。

異業種への挑戦や、働く母親のキャリア形成への考え方、そしてフルリモート勤務で働く上での不安など、ライフスタイルからお仕事の中身まで幅広くお話していただきました!

母親になり、子育てや家庭の両立でどのようにキャリア形成をしていけば良いのか悩むお母さんや、地方での働き方に悩む方に是非読んでいただきたい記事です!

 

迷いの末選んだ、新潟でのキャリア

子供と江口綾さん

ー金沢の大学に進学されていたそうですが、デザインにはいつ頃興味を持たれたのですか?

江口綾さん:デザインに興味を持ったのは高校生の時です。高校では進路に悩みつつも、当時は美術の教員を夢見ていました。そして高校卒業とともに、金沢にある美術学部の情報デザインに進みました。

大学では、まさに現在の業種にフィットしているような学部を専攻していて、C言語、JavaScript、DTPデザイン、photoshopやイラストレーター、動画制作などを学んでいました。

 

ー大学卒業後、教員ではなく、一般企業に就職を考え始めたのはいつ頃ですか?

江口綾さん:学生の頃、教職免許を取るために教育実習に行ったのですが、そこでの経験が自分の想像していた教員の仕事と、自分がやりたいものとで乖離がありました。現実とのギャップを感じてしまって。教員としてこの先ずっと仕事を続けていくのかと考えたときに、何か違うなと迷ってしまったんですよね。

そして、美術で食べていくというよりは、趣味として美術を続けていきたいという答えに落ち着いて、キャリアチェンジを決意しました。業界にこだわりはありませんでしたが、「人と話す仕事をしたい」という思いから、営業職をメインに見ていました。

 

ー勤務先として、東京で仕事をしたい!という思いはなかったのでしょうか。

江口綾さん:もちろん当時は「東京に出たい」「県外に出て自分の力を試したいな」という思いはありましたね。でも、新潟で働くということに対してネガティブなイメージを持っていたわけではないんです。新潟での就活に不安を抱くこともなく、周りが「新潟は何もないから。」と上京していく中でも、流されることは無かったです。

また、姉と妹が東京に出ていってしまって、残った私が親の側にいなければ!という責任感があったのも理由の1つですね。なんとなく、自然と新潟に戻るのは自分の中で当たり前なんだろうなと思っていました。

 

ー新潟県が課題としてあげている人口減少について、江口さん自身身近に感じることはありますか?

江口綾さん:そうですね。今も新潟に残っている友人は非常に少ないです。「就職=東京、進学=東京」という考えが、学生のうちから強く根付いていたので、県外に出ていく人はとても多かった印象です。唯一残っていた友人達も、結婚を機に出ていってしまったりもして個人的にはとても寂しく感じています。

また、私は3姉妹なのですが姉と妹も「新潟でやりたい仕事がない」「東京の給料で働きたい」「就職先の選択肢が少ない」という理由で東京へ出てしまいました。

 

ママになったからこそ築けたキャリア

家族の写真

ー大学卒業後のキャリアを教えてください。

江口綾さん:大学卒業後は大手自動車メーカーに営業職として新卒で入社をしました。その後美容業界に転職し、営業、店舗責任者、マネージャー職を約10年経験しました。

美容業界に居た際に、結婚・出産をしたんですが、育児をしながらサービス業に従事することが負担となってしまい転職を決めました。そして、出会ったのが株式会社ニューロマジックです。

 

ー具体的にはどのようなところに負担を感じられたのでしょうか。

江口綾さん:サービス業でしたので、土日や祝日は基本的に勤務をしていました。また冠婚葬祭があってもお休みを取ることは難しかったです。入社時は独身だったのでこのような働き方でも問題はなかったのですが、結婚をして家庭を持つと両立が難しくなってしまって。一番大変だった時は1ヶ月に数時間しか子供と向き合う時間がない、ということもよくもありました。

土日に家族で過ごす事ができなかったり、家族なのにみんなバラバラな場所で過ごしていたり、考えなければいけないことも一気に増えて、身動きが取れなくなってしまったんです。これじゃ駄目だ、「もっと子供のための時間を作りたい」と思い、転職を決意しました。

 

ーニューロマジックさんはどのように見つけられたのでしょうか。

江口綾さん:転職を決めた際はとても不安があったんですが、実際に調べてみると意外にもいろんな働き方をしている会社さんがたくさんあったんです。例えば一般的な事務職や、ちょっと違うライフバランスが選べる前職と同じ系統の美容の仕事なども。

世界が開けたというか、こんな働き方もできるんだ!と視野が広がったのが率直な感想ですね(笑)

そうして、東京にあるフルオンラインワーカーとして働ける企業さんに特化しているエージェントさんに登録をしました。ここは女性やママさんの求職者に特化をした紹介会社さんで、私のお話を親身に聞いてくださり、一番最初に紹介していただいたのがニューロマジックさんだったんです。残業はなるべく少なめ、子供がこうなってしまった場合は休みたい、、など色んな条件を確認し、すり合わせをきちんと行った上で、入社をさせていただきました。

ーニューロマジックさんではどのような業務を担当されているんですか?

江口綾さん:ニューロマジックではサービスデザイングループの取締役秘書としての採用でしたが、関わる業務はとても幅広く、取締役の業務サポート以外にもサービスデザイン事業のワークショップのサポート、軽微なプロジェクト進行やユーザーリサーチ業務のサポート、資料作成、クライアントワークまで携わっていました。最近では広報PRのお仕事や、インバウンドマーケティングにも業務の幅が広がりました。はじめて行う業務ばかりでしたが、とても楽しく働けています。

元々営業の畑にいたので、人と話すことも好きでしたし、経験量ややりがいも自分が思っているよりも何倍もの速さで得られるんです。自分のことは後回しにして、子供のためにと思って選んだ会社でしたが、自分でも驚くくらい私自身も楽しんで活き活きと働くことができています。サービスデザインの考え方って育児や教育にもとても役立つので、手探りだった育児を計画立てて実行できるようになりました(笑)

大好きな場所で、大好きな仕事を

ニューロマジック

ーフルリモートで働くことに、不安や不便なことは無いのでしょうか。

江口綾さん:入社するまでは、フルリモートで秘書として働くなんて、想像も付きませんでした(笑)「パソコンの画面でしか会わないってどういう雰囲気なんだろう」とドキドキしながら仕事を始めたのを覚えています。

実際に働いてみると、メリットのほうが多かったです。もちろんデメリットもありますが、そのデメリットをしっかりと潰していける、カバーをしていける環境や仕組みがニューロマジックには整っているんです。

 

ー例えば、どんな仕組みがあるんですか?

江口綾さん:ちょっとデスクで隣にいる人に聞きたいなと思うレベルのコミュニケーションが取りづらい部分はあります。また、リモート勤務あるあるだとは思うんですが、一日中誰とも話さなかったりとか(笑)

そうすると、気分が落ちてしまうこともあるんですが、離れていても密にコミュニケーションが取れる様々なサークル(部活)が社内にはあって。例えば猫好きサークルとか、お料理サークルとか。他にもみんなでZOOMで同じ本を読書しながら議論をしたり、月に一回会社全体のオンライン飲み会があったりもします。社内交流のイベントがたくさんあるからこそ、距離の遠さを感じさせないんです。

ちなみに昨日私は入社後2回目の出社をして、新潟に帰ってきたところなんです(笑)

 

ー全員で出社する日があるんですか?

江口綾さん:基本はリモート推奨ですが、定期的なチームでの出社日は各部署設けています。他にも、全国各地、そして海外でもフルリモートでバリバリ働いているメンバーが居ますが、その距離感を感じさせないような取り組みがニューロマジックに散りばめられているので、とてもありがたく感じています。

 

ー1番遠いところだとどんな所で働いている人がいるんですか?

江口綾さん:ベネズエラ人の方がドイツのベルリンからフルリモートで働いています。時差もあり一見不便に感じてしまいそうですが、逆にお子さんが寝てからMTGに参加をするなど時差を生かしてフレキシブルに働いていたりもするんです。

様々なバックグラウンドを持った社員がそれぞれの場所で働いています。また、子供も一緒に会議に参加ということもニューロマジックではよくある風景なので、早くから子供たちに親の働く姿を見せる場になっていると思います。

 

不安でも、やってみたらいい

親子

 ー働く母親としてのキャリア形成において悩みを抱えている人たちに対して、メッセージをください!

江口綾さん:私自身、自分がしっかりとキャリア形成できているのかは分からないですが、美容業界からWEB業界へ大きくキャリアチェンジをした人間ではあります。

私の周りには、地元の中小企業や大企業の支社に入社をしたけど、子供ができたことがきっかけで働けなくなって、退職をして専業主婦になったり、パートを始めたり…というキャリアを歩む人が多く居ます。逆に出産前と同じ企業に継続して働いているママさんは新潟では少なく感じます。だからこそ私の選択は、傍から聞くととても難しそうな挑戦をしているイメージを持たれがちで、「今の働き方をどうやってその会社で手に入れたの?」ってすごく聞かれるんです。

女性はライフイベントがたくさんあり、それに伴い変化もたくさんあるので、自分の選択肢がとても狭まってしまったように感じてしまう人も多いと思います。でも私は、ママさんだけでなく、あらゆる人がもっとラフに挑戦ができる社会になってもいいと思うんです。私だって、元からWebの知識があったわけじゃないですし、広報ができるわけじゃないですし、何か特化した技術を持ってるわけでもありません。

最初の1年はみんな不安だらけで、経験も0です。でも、そこで1年経験を積めば、当たり前ですがプラス1年の経験ができますし、私は今2年いるので2年分の経験ができました。多分気づくと5年10年って経過して、「江口さんWebの知識もあるんだね」って多分なってると思うんです。

私はこの行動の積み重ねが、『キャリア形成』に繋がるのではないかなと思っています。私は「できないかもしれないからやらない」ではなく、「できなくてもいいからやってみよう」という気持ちが大切なんだと、今回のキャリアチェンジで学びました。違ったなって思ったら一度止まって考え直せばいいんです(笑)自分が何を大切にしていきたいのかって、動いてみて初めて分かることってあると思うんです。この経験を、私は地方のママさんや、キャリア形成に悩む女性に伝えていきたいです。

 

***

 

今回は、美容業界でのキャリアから一転、WEB業界へと足を踏み入れ、フルリモートで働く2児の母、江口さんに取材を行いました!

以前と比べると、女性のキャリアは築きやすくはなってきたように感じますが、キャリア形成に苦しむママさんはまだまだ多くいるのではないのでしょうか。これは女性に限らずですが、親になると、家庭もできるし、子供もできるし…と、守るものがどんどん増えていきます。

私はまだ社会人2年目で、キャリア形成もまだまだですが、江口さんのお話をお聞きして、「何歳になっても挑戦する心は持っていたいな」と感じました。自分の人生は自分次第です。コロナが起こり、働き方も多様化してきている今、自分らしく働ける方法はたくさんあるのではないでしょうか。

まずは一歩動いてみる。ここから一緒にはじめていきましょう!

 

江口綾さん
えぐち あや|秘書


1986年生まれ。新潟県秋葉区出身。2009年に金沢の大学(情報デザイン系、美術系学部)を卒業後、大手自動車メーカーに営業職として新卒で入社。その後美容業界に転職し、大手美容系の会社にて営業、カウンセラー、店舗責任者、マネージャー職を10年経験。2015年に結婚、出産を期に株式会社ニューロマジックへ転職。東京本社の会社に新潟県新潟市からフルリモートで取締役の専属秘書として勤務している。

株式会社ニューロマジックhttps://www.neuromagic.com/

 

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