人生において、仕事をしている時間は実に約3割、人間はおよそ10万時間をも仕事に費やしているといわれています。
サラリーマンであれば、特に平日は仕事を中心に生活することになるので、仕事の時間を楽しめるか否かが日常生活の充実度を大きく左右するといっても過言ではありません。
この記事では、「もっと前向きな気持ちで仕事に取り組みたい」と考えている方に向けて、仕事を楽しむためのコツや考え方を紹介します。
また、仕事が楽しくなる考え方を、習慣づけの取り組みも併せて解説します。
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仕事を楽しめる人と楽しめない人の違いはどこにある?
今仕事を楽しめていない人は、楽しんで仕事をしている人たちがどのような考え方や環境で仕事に取り組んでいるのかを知るところからはじめてみましょう。
ここでは、仕事を楽しんでいる人の共通点や特徴を紹介していきます。
・自分は自分!自分と周りを比較しない
・仕事とプライベートのバランスをうまくとっている
・仕事に対しての目的やビジョンがハッキリしている
特徴①好きなことや得意なことを仕事にしている
仕事が楽しい人の特徴として「やりたい仕事をしている」ことが多いです。
憧れの職業や得意だったこと、趣味から派生した好きなことを仕事にしているのであれば、モチベーションも高く保て、成長も感じやすいといえます。
得意ではない仕事や嫌な仕事をしていると時間が経つのが遅かったり、必要以上に苦痛に感じてしまったりと、精神的にも良くありません。
もちろん仕事なので、たとえ好きなことであっても、辛いことや嫌なこともあるでしょう。
しかし、「好き」に没頭できると、仕事の時間も充実した時間になります。
小さい頃からの夢や目標があればそれに向かってつき進んでいくのがベストですが、すぐにやりたい仕事に就くのは難しい場合、まずは今の仕事でできるところから、好きや得意を見定めていきましょう。
今の仕事で培ったスキルと夢・目標を掛け合せることで、あなたしかできない仕事が生まれるかもしれません。
特徴②自分は自分!自分と周りを比較しない
自分と他人を比べてしまうと「あの人は高学歴だから」「あの人は仕事が早いし評価されている」など、自分が劣っているという前提のネガティブ思考に陥りがちです。
しかし、仕事を楽しんでいる人は、自分と他人の境遇を比べません。
自分の立ち位置や理想と現実の尺度を適切に評価できていることで、周りと比較する必要がないのです。
自分とほかの人とはそれぞれ立場や仕事が別。
自分が無駄に傷つくような比較をせずに、むしろ過去の自分と比較して「ここまで成長できた」という見かたにシフトチェンジしていきましょう。
特徴③仕事とプライベートのバランスをうまくとっている
仕事を楽しむ人は、オンとオフのバランスをとるのがうまい人が多いです。
仕事ばかりではなくプライベートが充実していると「やりたいことがあるから仕事を早くこなしてしまおう」と思えるようになるため、結果的に作業効率もアップします。
家族や恋人、ペットなどと過ごす大切な時間や、自分の趣味や好きなことがあると仕事に偏りがちになって追い込まれることはありません。
また休日も仕事のことを忘れて、のびのびと楽しむことができます。
仕事中でのオンとオフのきりかえも大切。上手に息抜きをすることで集中力を高めていきましょう。
特徴④仕事に対しての目的やビジョンがハッキリしている
「何のために働いているのか」という目的、近い目標を明確にすることでモチベーションが生まれ、楽しく働くことにつながっていきます。
目的もなくただ淡々と仕事をすると、気力が低下しネガティブな考え方に陥りがちですよね。
仕事をする目的は人それぞれ。
「自分のキャリアアップや成長のため」「人脈をひろげるため」「家族のため」……いろいろあるのではないでしょうか。
いっそのこと「生活のため」や「お金のため」と割りきった目的を設定してみるのもアリかもしれません。
いずれにせよ仕事の目的を明確にして、ポジティブに働くことが大切です。
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仕事を楽しめる人はどんな瞬間に楽しいと感じている?パターン別に紹介
仕事を楽しんでしている人たちは、どの瞬間に楽しさや喜びを感じているのでしょうか。
今回はさまざまな業種で活躍している方々にアンケートを実施。
実際にその人が感じた具体的な例を紹介していきます。
・仕事で成果を上げることができたとき
・自分の成長を感じられたとき
・自分のした仕事に対してほめてもらえたとき
・仕事仲間と苦労や成功を分かち合ったとき
人の役に立ったと実感できたときや喜んでもらえたとき
「人の役に立てた」「喜んでもらえた」というのが、プロの中でいちばん多い回答でした。
銀行員のTさんは「ありきたりだけれど人の役に立てたとき。理不尽に怒られてクヨクヨしているときも、誰かから『ありがとう』といってもらえるだけで心が救われる」と回答し、やはり自分の仕事が人のためになっていることを実感していることがわかりました。
また、営業職の方たちからは「クライアントに喜んでもらえた」「お客さんに頼ってもらえた」「お客さんと仲良くなれた瞬間」などの回答が多くみられ、人の役に立つことや信頼関係を築くことが仕事の楽しみにつながっているようです。
仕事で成果を上げることができたとき
プロジェクトマネージャーであるHさん「はじめて任されたプロジェクトを主体で動かし、成功したとき」、WebマーケティングのTさん「自ら考えて提案した案が形となったとき」など、仕事がうまくいった瞬間や納得のいく仕事をしたことによって達成感が生まれ、結果仕事の楽しさにつながっています。
またマネージャーのTさんのように「若手ができなかったことや不安だったことを克服したり、成長したと感じたとき」と、部下や後輩が成果を上げたり成長していく姿に楽しさを感じてくれている上司もいました。
自分の成長を感じられたとき
仕事をする上で、スキルアップは大切です。知らなかったことを学び、できなかったことができるようになると人は喜びを感じます。
営業のMさんは「好きな業界で働いている中で新しいことを学んだときに、これまで疑問に思っていた点と点がつながっていくのが楽しい」と回答しています。
好きな業界や意識を深めたい分野であれば勉強のしがいもあり、仕事の楽しさにつながりそうですね。
エンジニアのKさんは「初めて書いたコードがきちんと動いたときに、これまでできなかったことができたと実感できて楽しかった」と回答してくれました。
コンサルタントのHさんは「小さな単位で目標を設定することで成長できていると感じる」と教えてくれました。
コンスタントに自分が成長を感じられるような考え方にしておくと、成長のたびに楽しさを感じられそうです。
自分のした仕事に対してほめてもらえたとき
「受注したときにほめられた」「満足感のある出来の資料や提案に対してほめられたときに仕事が楽しかった」など、ほめられたり評価されたりことで楽しいと実感する方が多いことがわかりました。
努力が実って達成につながり、さらにそれに対してほめてもらえるのはうれしいものですよね。
また、「自分で自分のことをほめてあげる」というコンサルタントのHさんのような方もいらっしゃいます。
どんな形であれ自己肯定感を上げることは、仕事を楽しむ上でとても大切な考え方です。
仕事仲間と苦労や成功を分かち合ったとき
会社役員のHさんは「仲間が成功したとき」、営業のAさんは「みんなで喜ぶ瞬間。共感できる人が多いと単純にうれしさが増します」と答えています。
また「追い込まれたときに、みんなが同じ状態であることでがんばろうと思え、楽しさにつながる」「同じ目標や目的をもった仲間とコミュニケーションをとりながら協力しあえるチームワークの職場だと、仕事が楽しく感じる」という声もありました。
仕事をする上で、周囲との人間関係は仕事の楽しさに直結します。
切磋琢磨できる同僚や尊敬できる上司がいると、ひとりでは味わえないような喜びが生まれるんですね!
もし職場の人間関係がギスギスしたものだと、この楽しさはなかなか実感できないかもしれません。
他愛ない会話ができる相手やフォローしあえる人を探しておきましょう。
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明日から意識できる!仕事を楽しむために意識したい考え方3つ
仕事が楽しいかつまらないかは、意識や考え方ひとつで変えることができます。
しかしいきなり考え方を変えるのは難しく、どんな考え方をすると良いのかはすぐにわかるものではありませんよね。
そこでプロの方々に、楽しく仕事をする上で心がけている「マインド」や「考え方」について教えてもらいました。
まずは社会の第一線で活躍するプロの考え方や意見を参考に考えてみましょう。
・スキルアップや成長を楽しむ
・自分からアクションすることを楽しむ
考え方①スキルアップや成長を楽しむ
プロジェクトマネージャーのHさんは「若いうちは成長できる投資の期間。今たくさん経験を積めば将来の選択肢は絶対に広がるし、人生が豊かになると信じている。今の環境を最大限に活かせるようなマインドをもって毎日働いています」とコメントしました。
エンジニアのKさんは「できないことに挑戦する。できることばかりやっていると、単純作業のように感じてしまうから敢えてできないことに挑戦することで、できることを増やすつもりで働いている」と回答いただきました。
経験値を積んだりスキルを身につけたりすることによって、新しいことができるようになったと実感する瞬間は、仕事をする上での醍醐味ともいえますね!
考え方②自分からアクションすることを意識する
営業のMさんは「やらされている意識ではなく、主体的に自分で行っているという意識を持つ。自分の人生をちゃんと自分で決められていると感じることができ、仕事に積極的になれる」と回答。
ほかには「自分はただ雇われている身と考えている時点で楽しむなんてできるわけない。仕事を楽しめる人はそれを自分から能動的に動いているときのみ。なんのために今の仕事をやっているのか、その意味がわかっているからこそ楽しめる」とマネージャーのTさん。大きくうなずけるような回答を多数いただきました。
考え方③完璧主義であることをやめてみる
「失敗したって死にやしない。チャレンジするマインドが大切」「失敗を引きずりすぎない」「自分へのハードルを高く設定しすぎない」など、ゆるやかな余裕をもつことが大切だというコメントもありました。
完璧を求めすぎると優先順位がわからなくなり、他人と比較してしまうような要因が増えてしまいます。
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考え方を変えてみると今の仕事を楽しむヒントが見つかるかも
「仕事を楽しみたい」「どうやったら仕事が楽しめるだろう」と考えている人は、現状の働き方に少なからず不満を覚えているのではないでしょうか。
これまで解説した仕事を楽しむ方法や意見を参考に、まずは考え方のシフトチェンジから実践してみてください!