部活・サークルをガクチカに書きたい!実績ゼロでも強みになる書き方を解説

就活の定番質問である「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」

大学生活を振り返ると、「部活やサークルしかやらなかったな….」と不安に感じていませんか?

実は、部活やサークルを楽しんだり、努力し続けたりした経験こそが、あなたの人間性や行動力、仲間との関わり方を最も自然に伝えられるガクチカになるんです。
この記事では、部活・サークルでの経験をガクチカで効果的に伝えるポイントや、ガクチカの具体的な書き方・例文までわかりやすく紹介します。

部活・サークルでの経験はガクチカとして弱い?

「部活・サークルでのエピソードをガクチカに書くなら、強い実績が必要?」と不安に思う人は多いですよね。しかし、企業が知りたいのは“結果”ではなく、“その過程で何を考え、どう行動したか”なんです。

部活やサークルでの経験は、地道な努力や仲間との関係づくりなど、人間性を映し出すエピソードの宝庫です。実績に自信がなくても、あなたらしさを伝えるガクチカとして武器になります!

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・表彰・役職がなくても大丈夫!
・マネージャー経験でも話していい?
・高校時代の経験を書くのはNG?
・部活やサークルを途中で辞めてしまった・活動頻度が低かった

【部活・サークルのガクチカ】表彰・役職がなくても大丈夫!

部活やサークルで活動していても、選手やチームとして満足な結果が残せなかった、補欠だった、リーダーや幹部などの役職についていなかった——どれも全く気にする必要はありません。

特に勝敗のわかりやすい体育会系の部活・サークルでは、実績を残せないと自分の経験を卑下しがちです。しかし、企業人事は必ずしも“すごい人”を採りたいわけではありません。

具体的な役職や表彰成績をガクチカに書くのは、客観的に見た時にわかりやすい・伝わりやすいからであり、その結果だけが重要なわけではありません。

【部活・サークルのガクチカ】マネージャー経験でも話していい?

部活・サークルのマネージャーとしての活動には、サポート力や観察力、気配りなど社会で求められる力が詰まっています。

たとえば「選手が最高のパフォーマンスを出せるよう工夫した」「練習スケジュールを改善し効率化した」など、裏方ならではの取り組みをガクチカとして具体的に伝えると良いでしょう。

数字で評価されにくい分、チームにどう貢献したかをガクチカの中で明確にすることが大切です。

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【部活・サークルのガクチカ】高校時代の経験を書くのはNG?

基本的に就職活動のガクチカには大学での経験を書くのが望ましいです。しかし、高校から継続してきた活動に意味がある場合は例外です。

たとえば「高校で始めた吹奏楽部で賞を取れず、悔しい思いをしたので大学でも継続して努力した」など、成長の流れを示すとガクチカの説得力が増します。

高校時代を中心に書くのではなく、大学でのサークル・部活の取り組みにどうつながったかを意識しましょう。

【部活・サークルのガクチカ】部活やサークルを途中で辞めてしまった・活動頻度が低かった

1~2年で退部してしまったことや活動の少なさを理由に部活・サークルでの経験をガクチカにできないと感じる人もいますが、重要なのは「どんな学びを得たか」です。

部活・サークルでの人間関係や環境を通して得た気づき、辞めた後に行動を変えた経験なども立派なガクチカになります。

また、サークルや部活の活動頻度が低くても、そこから広がった交流や他の挑戦に影響を与えた事実があれば、それを前向きに語りましょう。

【部活・サークルのガクチカ】アルバイトをしていてサークルや部活に入らなかった

「サークルや部活に入らず、その時間をアルバイトに当てていた…」という学生も少なくありません。一見、生活や趣味のためのアルバイトだと感じていても、書き方によっては立派なガクチカになります。以下の記事を参考にしてください!

 

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部活・サークルでの経験をガクチカで話すメリット

部活やサークルの経験は、一見「平凡」だと思われがちですが、実はあなたの人間性や価値観を最も自然に伝えられるテーマの一つです。

入学してから部活やサークルを自分の意思で選び、時間をかけて続けてきたからこそ、その中には「なぜそれをやりたいと思ったのか」「どんな工夫をしたのか」といった本質的な要素が詰まっています。

・自分の人間性や価値観が伝わりやすい
・モチベーションの根源が伝わる
・自分がどんな役割を果たせるかアピールできる

自分の人間性や価値観が伝わりやすい

部活やサークルは、ゼミや卒論のように「やらなければならない」ものではなく、自分で選んで取り組む活動ですよね。そのため、何を大事にして取り組んだのか、どんな人と関わり、どう工夫したのかといった人間性が表れやすいのが特徴です。

「部活が好きだから続けた」「サークルで仲間と一緒に成長したいと思った」など、あなたの価値観を示す具体的なガクチカとして伝えることで、面接官にあなたらしさがしっかり届きます。

モチベーションの根源が伝わる

社会人になると、指示を待つのではなく自分で課題を見つけ、目標を立てて行動する力が求められます。部活やサークルでは、まさに自ら目標を設定し、それに向かって努力を続ける経験ができます。

どんなときにやりがいを感じるのか、どうすればモチベーションを保てるのかは、あなたの仕事への姿勢にも直結します。

「なぜ続けられたのか」「何が支えになったのか」をガクチカとして振り返ることで、自分の原動力を言語化できます。さらに、面接官にも、入社後どう活躍できるかをイメージさせるガクチカとなり、より効果的にあなたの魅力が伝わります。

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自分がどんな役割を果たせるかアピールできる

大学の部活やサークルは、学生主体で運営されるため、一人ひとりがチームの一員として役割を担う必要があります。

リーダーとして全体をまとめる人もいれば、会計として資金を管理する人、大学や外部との調整を担う人など、役割はさまざまです。

どのポジションでも「自分がサークルや部活というチームの中でどう動いたか」をガクチカとして具体的に語ることで、組織の中での立ち回り方や責任感を伝えられます。企業にとっても、協働力や主体性を示す良い材料になります。

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【5ステップ】サークル・部活の経験をガクチカにする方法

サークルや部活での経験をガクチカとして伝えるときは、「何をやったか」だけでなく「なぜそうしたか」「どう考えたか」までを整理することが大切です。企業がガクチカで見たいのは成果そのものよりも、あなたの思考力や行動力、成長プロセスです。

以下のステップに沿ってあなたの経験を整理してみましょう!

1.部活やサークルで取り組んだ活動内容
2.入ったきっかけ・背景
3.目標設定や実績
4.自分の役割や目標に向けて取り組んだこと
5.学びや成長を企業の人物像と結びつける

1.部活やサークルで取り組んだ活動内容

まずはどんな部活やサークルで活動していたのかを簡潔に振り返りましょう

▶︎活動内容:サッカー部・アメフト部・テニス部・学祭実行委員etc…
▶︎活動頻度や期間:大学3年生の夏まで、週5日・週2~3日・土日のみなど
▶︎人数・自分が務めた役割:総勢20名のチームリーダーを務めた

全てを詳細に書く必要はなく、どんな環境で、どんな目的を持った団体だったのかを説明することがポイントです。

2.入ったきっかけ・背景

次に、その活動を始めた理由や背景を整理しましょう。

「高校時代からの経験を活かしたかった」「友人の誘いをきっかけに挑戦した」など、部活やサークルを始めた動機を語ることで、あなたの興味関心や価値観が伝わります。

また、当時の課題意識や理想像を添えると、行動に一貫性を持ったガクチカにできます。

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3.目標設定や実績

部活・サークルの活動の中でどんな目標を立て、どのような成果を上げたのかを具体的に示しましょう。

「全国大会ベスト4を目指して練習方法を改善した」「新入生勧誘で前年より参加者を30%増やした」など、数字や具体的な変化を交えると説得力が増します。

成果が小さくても、努力の過程や工夫を具体的に示すことがガクチカのポイントです。

4.自分の役割や目標に向けて取り組んだこと

チームの中で自分がどんな役割を果たし、目標に向けてどう動いたのかを整理しましょう。

単に「リーダーとしてまとめるのを頑張った」「後輩育成に力を入れた」ではなく、活動していく中で、自分が課題に感じたことやそれをどんな工夫で乗り越えたかを明確にしましょう。

5.学びや成長を企業の人物像と結びつける

最後に、その経験から得た学びを企業でどう活かせるかを結びつけましょう。

「チームで成果を出す難しさを学んだ」「困難な状況でも粘り強く取り組む姿勢を身につけた」など、経験を通じた成長を伝えつつ、応募先企業の求める人物像と照らし合わせましょう。

営業職なら「目標達成力」や「粘り強さ」、企画職なら「発想力」や「巻き込み力」など、自分の経験を仕事に結びつけて伝えることで魅力的なガクチカになります。

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【例文】部活・サークルのガクチカ

後輩を育成した経験

大学3年生までテニスサークルで活動していました。特に最終学年では、練習メニュー作成と後輩指導を担当していました。
当時、後輩の練習参加率が低く、技術の差が広がっていることが課題でした。そこで「全員が楽しみながら上達できる環境をつくる」ことを目標に設定し、一人ひとりに合わせた練習メニューを組み、声かけやフィードバックを意識しました。その結果、後輩の参加意欲が向上し、チーム全体の技術レベルが上がりました。相手に合わせて伝え方を工夫する重要性を学び、今後もチームの成長を支える力として活かしたいです。

 

挫折経験

バスケットボール部で大会出場を目指して活動していました。試合に向けて、練習を重ねていましたが、主力メンバーの怪我により思うような結果が出せず、悔しさを感じました。
そこで「チーム全体の底上げを図り、誰が出ても戦える状態にする」ことを目標に、個人練習の共有や戦術ミーティングを提案しました。全員の意識が高まり、次の大会ではチームとしてまとまりのある試合ができました。失敗を受け止め、改善策を実行に移す行動力を身につけ、困難に直面しても粘り強く取り組む姿勢を得ました。

 

【体育会系】キャプテンやリーダー

サッカー部でキャプテンを務め、チームの方針や練習計画を立てていました。

メンバー間の温度差が課題だったため、「全員が同じ目標を共有し、最後まで戦い抜くチーム」を目指しました。定期的にミーティングを開いて意見を集め、練習方法の見直しを行いました。

徐々にチームの一体感が高まり、目標の大会出場を果たしました。人をまとめる難しさと信頼関係の重要性を実感し、今後はリーダーとして周囲を巻き込む力を発揮したいです。

【体育会系】マネージャー

テニス部でマネージャーとして、練習記録や備品管理、体調サポートを担当しました。

選手が全力で練習に集中できる環境を整えるため、スケジュールの見直しや管理シートを導入し、チーム運営の効率化を進めました。

目立つ役職ではありませんでしたが、仲間を支える責任感を強く意識し、裏方としてのやりがいを感じました。縁の下の力持ちとして支える姿勢を、社会人になっても大切にしていきたいです。

【文化系】音楽活動

軽音サークルでボーカルを担当し、ライブの企画や運営も行いました。

観客を惹きつけるステージづくりを目標に、曲順や演出を工夫し、練習動画を共有して完成度を高めました。メンバー同士で意見を出し合いながら一つの作品を作り上げ、本番では大きな達成感を味わいました。

創意工夫と協調性を学び、チームで新しい価値を生み出す姿勢を今後の仕事にも活かしたいです。

【文化系】学祭実行委員

学園祭実行委員として学園祭当日のステージを企画しました。2年次は先輩の補佐として運営を経験しましたが、当日の出演希望者が少なく来場者も伸び悩んでいました。そこで3年次は自分が主力として、「誰もが楽しめるイベントをつくる」ことを目標に、SNSでの宣伝や学生バンドとのコラボを企画しました。

準備段階では意見の食い違いもありましたが、話し合いを重ねて方向性を統一しました。その結果、来場者数が前年の2倍に伸ばすことができました。

チームで意見をまとめながら成果を出す難しさと達成感を学び、協働して目標を実現する力を培いました。

【文化系】ボランティア活動

地域の子ども向け学習支援ボランティアに参加し、勉強が苦手な子どもたちをサポートしました。

子どもたちが自信を持てる環境をつくることを意識し、会話を交えながら関係づくりを重視しました。最初は距離がありましたが、徐々に信頼を得て「また教えてほしい」と言ってもらえるようになりました。

相手に合わせて接し方を変える大切さを学び、人の気持ちを理解しながら行動する力を得ました。

まとめ

部活やサークルでの経験は、「特別な成果」や「華やかな実績」がなくても、十分にガクチカとしてアピールできます。大切なのは、結果よりも過程です

ガクチカを書く際には部活やサークルの活動を通してどんな課題に向き合い、どう考え、どんな行動を取ったのかを丁寧に振り返ることが重要です。また、あなたの経験がどんな職種や企業で活かせるのかを意識することで、エピソードが一層魅力的なガクチカになります。

ガクチカは“すごい経験を語る場”ではなく、“自分らしさを伝える場”です。どんな活動にも学びや成長の種があります。あなたの思考・努力・価値観が伝わるエピソードとして、堂々と部活やサークルの経験を語りましょう。

 

   
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