新卒向け|履歴書の志望動機の書き方とOK・NG例をまるっと解説!

「志望動機、何を書けばいいのかわからない」「どこまで踏み込んで書くべき?」——履歴書の志望動機に悩む就活生は多いはず。実は、志望動機は人事が「この人と会ってみたい」と思うかどうかを判断する大事なポイントです。

この記事では、人事が見ているポイント、書き方のコツ、OK・NG例、業界別の例文までをまとめました。志望動機が思いつかないときの対処法も紹介しているので、これを読めば自分らしい志望動機がきっと書けるはずです!

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履歴書の志望動機で人事が見ているポイントは?

新卒の履歴書の志望動機は、単なる意欲のアピールにとどまらず、人事や面接担当者が「なぜうちを選んだのか」「どれだけ理解しているか」を判断する重要な材料です。

ここでは新卒採用の志望動機で、人事や面接担当者が見ているポイントを解説します。

・企業の「何に」魅力を感じたか
・「なぜ」その企業に魅力を感じたか
・その企業で「何を」実現したいか

企業の「何に」魅力を感じたか

履歴書の志望動機では、就活生が企業のどの部分に惹かれたのか、その“着眼点”を見ています。人事は「この学生は、うちのどこを見ているのか?」を知りたいのです。

たとえば、事業内容や理念、社風など、具体的な部分に言及があるか、またその内容が会社の特徴と合っているかが評価のポイントになります。

企業ホームページの一文をなぞるだけでなく、自分の言葉で語れているかどうかが重要です。

「なぜ」その企業に魅力を感じたか

感じた魅力に対して「なぜそう感じたのか」という背景まで語れているか、人事は注目しています。

単なる憧れや印象ではなく、自分の価値観や体験と結びつけて語れている志望動機には説得力があります。

ここで求められているのは、「あなたの過去と企業の今」との接点です。つまり、共感した理由に“あなたらしさ”がにじんでいるかを見ているのです。

その企業で「何を」実現したいか

最後に人事が見るのは、「この学生がうちの会社でどんな未来を描いているのか」というビジョンです。

ここが書かれていないと、「ただ働きたいだけなのかな」という印象を持たれてしまいます。

自分のスキルや経験を活かして、どのように企業に貢献したいのか、入社後にどんな成長を遂げたいのかを明確に語れることが、評価につながります。

「この人に任せてみたい」と思わせる未来志向の文章が好まれます。

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履歴書の志望動機の書き方4ステップ

履歴書の志望動機は、感情や憧れだけではなく、自分の経験や価値観に根ざした論理的な構成が求められます。

以下の4ステップを踏むことで、説得力と納得感のある志望動機を組み立てることができます。

1.その業界・職種を選んだ理由を明確にする
2.その企業でなければならない理由を伝える
3.自分の就活軸と企業の特徴を重ねる
4.入社後に実現したいことを描く

1.その業界・職種を選んだ理由を明確にする

まずは、「なぜこの業界・職種に興味を持ったのか」をはっきりさせましょう。

自分の過去の経験や価値観をもとに、関心を持ったきっかけや背景を説明します。

たとえば、「人と関わる仕事がしたい」「課題解決に携わりたい」といった思いを出発点に、「人材業界を志望」「営業職を目指す」というように、自分の選択と一貫性をもって語ることが重要です。

2.その企業でなければならない理由を伝える

次に、その業界内の多数ある企業の中から「なぜその企業なのか」を明確に伝えましょう。

企業理念、事業内容、サービス、社風など、自分が特に共感したポイントを取り上げ、「貴社の〇〇に惹かれた」と具体的に示すことが大切です。

「どの会社でもよい」と思われないように、自分と企業の相性のよさを示す視点が求められます。

3.自分の就活軸と企業の特徴を重ねる

企業に惹かれた理由を語るだけでなく、それが自分の就活軸とどう重なるかを伝えましょう。

「成長環境」「社会貢献性」「挑戦できる風土」など、就職活動において自分が大切にしている価値観と、企業が持つ特徴や制度との一致点を言語化します。

ここに一貫性があると、企業側は「うちのカルチャーに合っている」と感じやすくなります。

4.入社後に実現したいことを描く

最後に、「入社後に何をしたいか」「どんな形で貢献したいか」を具体的に書くことで、未来志向と熱意を伝えましょう。

自分の強みやこれまでの経験を活かして、どのような役割を担いたいか、どんな成長を目指すかを述べると、企業側もあなたの活躍イメージを描きやすくなります。目指す姿が明確であるほど、志望動機に深みが出ます。

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第一印象を左右する!履歴書の志望動機がよく伝わる書き出しとNG例

履歴書の志望動機の書き出しは、相手に「続きを読みたい」と思わせる大事なフレーズです。

興味を惹きつけつつ、自分の経験や考えが企業と結びついていることが伝わる内容が理想です。逆に、抽象的すぎたり、他社でも使えるような表現はNGです。

OK例
「学生時代に培ったチームでの課題解決力を活かし、貴社の〇〇事業に携わりたいと考え志望いたしました。」

「学生時代に培った傾聴力と提案力を活かし、人の人生に深く関われる仕事に就きたいと考えています。」

「〇〇のアルバイト経験を通じて、人の課題に寄り添いながら解決策を考えることにやりがいを感じました。
この経験から、貴社の〇〇事業に携わり、自分の力で価値提供したいと思い志望しております。」

NG例
「貴社のホームページを拝見し、明るく活気のある社風に魅力を感じ志望いたしました。」「業界研究を進める中で、貴社に魅力を感じ第一志望となりました。」

NG例は企業理解が浅く感じられ、「どこでも言える内容」と判断される可能性が高いです。一見前向きに見えますが、社風という抽象的な言葉のみで構成されており、他社でも使えるテンプレのような印象を与えがちです。

一方、OK例は自身の経験と企業の具体的な特徴がセットで語られており、「この会社で活かせる力がある」ことが伝わります。書き出しでは特に、「なぜこの企業か」と「自分の強み」をセットで示すのが好印象です。

最後の一文で差がつく!好印象を残す締め方とNG例

志望動機の締めくくり部分は、全体の印象を決定づける重要な要素です。「入社後にどう活躍したいか」「どのように貢献したいか」など、前向きな姿勢と企業への熱意を具体的に伝えることが大切です。

OK例
「貴社の一員として、〇〇の強みを活かし、お客様に価値を提供できる人材へと成長したいと考えております。」「貴社の一員として成長しながら、チームに価値を提供できる人材を目指したいと考えています。」
NG例
「御社で働けることを願っております。よろしくお願いいたします。」「御社で働くことができれば嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。」

NG例は学生らしい丁寧さはあるものの、志望動機の締めとしては抽象的すぎて印象に残りません。

OK例のように、「何を目指し」「どのように活かしたいか」を明示すると、自己理解と企業研究の深さが伝わります。最後の一文で“自分と企業の未来”をつなぐことが大切です。

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新卒採用で履歴書の志望動機を書く時の注意点

履歴書の志望動機は、単に形式を整えるだけではなく、読み手に「この人と会いたい」と思わせる内容であることが大切です。

そのために見た目・構成・中身の3点で意識すべきポイントを解説していきます。

・記入欄の8割ほどは埋める
・手書きか印刷かは重要でない
・内容はできるだけ具体的に記述する
・「企業」よりも「自分」について深掘りする
・企業の理念や目標に共感する
・制度など可変的なものについて言及しない

記入欄の8割ほどは埋める

志望動機欄がスカスカだと、「志望度が低い」「情報が浅い」と見なされる可能性があります。全て埋める必要はありませんが、8割程度は記述するのが目安です。

文量は、内容に厚みがあり、かつ簡潔にまとめられているかを確認しましょう。

手書きか印刷かは重要でない

現代では手書きか印刷かで合否が分かれることはほとんどありません。大切なのは、読みやすさ・誤字脱字のなさ・内容の質です。

ただし一部の企業(特に保守的な業界)では手書きが好まれる傾向もあるため、企業文化に応じて判断しましょう。

 

内容はできるだけ具体的に記述する

「働きたい」「貢献したい」などの抽象的な表現だけでは説得力が弱まります。

志望動機には、経験やエピソード、自分の強みと企業の特徴を結び付けた具体的な表現が求められます。読み手が「その理由なら納得」と思えるレベルが目標です。

「企業」よりも「自分」について深掘りする

志望動機では企業の魅力を語るだけでなく、「自分がどう活かせるか」にフォーカスすることが大切です。企業紹介になってしまっては意味がありません。

「なぜその企業に惹かれたのか」を自分自身の経験や考えに紐づけて語りましょう。

企業の理念や目標に共感する

企業のビジョンや理念に共感した場合は、その思いを記載することで熱意が伝わります。

ただし、「理念に共感した」とだけ書くのではなく、「どの理念に、なぜ共感したのか」を明確にすることで説得力が増します。企業研究が重要です。

制度など可変的なものについて言及しない

福利厚生や制度面など、変更されやすい要素を志望理由に含めるのは避けましょう。

「テレワークが可能だから」などの理由は、制度が変われば魅力も失われてしまいます。志望理由にはその企業の「変わらない本質的価値」を取り上げましょう。

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【業界別】履歴書に書く志望動機の例文

業界によって求められる人物像や志望動機の切り口は異なります。ここでは主要な業界ごとに、履歴書で使える志望動機例を紹介します。自分の経験や就活軸と照らし合わせながら参考にしてみましょう。

・IT
・コンサル
・商社
・アパレル
・不動産
・人材

IT

大学でのプログラミング学習を通して、ITの力で人々の暮らしをより便利にしたいと感じ、IT業界を志望いたしました。

中でも貴社は、〇〇という自社サービスを通して多くの生活課題を解決しており、社会貢献性の高さに惹かれました。

自身の論理的思考力を活かし、将来的にはプロジェクトマネージャーとして価値あるサービスづくりに貢献したいと考えております。

 

コンサル

課題発見から解決策提案まで携われる点に魅力を感じ、コンサル業界を志望いたしました。

ゼミ活動で企業分析を行った経験から、現状把握と仮説立ての面白さを実感し、より実践的に社会課題に関わりたいと考えるようになりました。

貴社の幅広い業界知見と育成制度に惹かれ、自身の論理的思考力と粘り強さを活かして、クライアントに信頼されるコンサルタントを目指します。

 

商社

多様な商材を扱い、グローバルなフィールドで価値を生み出す商社のビジネスモデルに魅力を感じ志望いたしました。

大学時代の海外留学経験から、異文化の中で調整・交渉する力を身につけ、貴社の〇〇分野における海外展開に特に関心を持っております。

将来的には、国と国、人と人をつなぐ役割を担い、新たな市場の創出に挑戦したいと考えています。

 

アパレル

アパレル業界を志望する理由は、「服を通して人の自己表現を支えたい」という想いがあるからです。

接客アルバイトでは、お客様の要望をくみ取りながら提案する喜びを感じ、ファッションの持つ力を実感しました。

貴社はブランド理念として「多様性の尊重」を掲げており、自分の価値観と重なる部分に共感しています。顧客満足に貢献できる販売員を目指します。

 

不動産

人の暮らしや働く場の基盤を支える不動産業界に魅力を感じ、志望いたしました。

私は学生時代に地域のまちづくりイベントに参加し、「空間が人の行動や感情に影響を与える力」に感銘を受けました。

貴社は住宅から商業施設まで幅広く展開しており、特に〇〇事業の地域密着型の姿勢に強く共感しています。入社後は、お客様の人生に寄り添う提案ができる営業職として成長したいと考えています。

 

人材

人と企業の最適なマッチングを支援する人材業界に魅力を感じ、志望いたしました。

大学時代に就活支援サークルで後輩の相談に乗る中で、「誰かの選択を支える」ことにやりがいを感じた経験が志望の原点です。

貴社は〇〇業界に特化した強みと、面談を重視する支援スタイルを持ち、私の目指す「寄り添う支援」に近いと感じました。

将来的にはキャリアアドバイザーとして信頼される存在を目指します。

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履歴書の志望動機が思いつかない時の対処法

「何を書けばよいかわからない…」と悩むのは、多くの新卒就活生が直面する壁です。

そんなときは焦らず、自己理解・企業理解・価値観の整理など基本に立ち返るのが近道です。以下の手法を使って、自然と志望動機の核を見つけ出しましょう。

・自己分析
・企業研究
・就活軸の整理

以下の記事でも志望動機の書き方について解説しています。参考にしてください!

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自己分析

まずは自分の過去の経験や価値観を洗い出すことが大切です。学生時代に熱中したこと、嬉しかった・悔しかった出来事、自分が大事にしていることなどを書き出してみましょう。

思考がまとまらない時は、マインドマップの活用が効果的です。

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企業研究

企業のHPや採用情報、社員インタビュー、IR資料などを活用して、企業の事業内容・理念・社風などを深く理解しましょう。

表面的な印象ではなく、「どんな価値を社会に提供しているのか」「自分はその価値に共感できるか」に注目すると、志望理由が自然に言語化できます。

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就活軸の整理

「働く上で大切にしたいこと」をリストアップし、それを軸に企業選びを振り返ってみましょう。たとえば「成長環境」「チームで働ける」「社会に役立つ仕事」などの軸に沿って企業と自分を照らし合わせると、「なぜこの企業なのか」が見えてきます。

中心に「志望動機」と書き、その周囲に「自分の強み」「企業の魅力」「やりたいこと」などのキーワードを広げていくと、思考の整理がスムーズになります。客観的に構造化することで、文章化しやすくなります。

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まとめ

履歴書の志望動機は、企業に対する熱意だけでなく、「自分がどんな人間なのか」「なぜその会社で働きたいのか」を伝える大切なパートです。
人事が見ているポイントや、説得力を高める4ステップ、業界別の例文などを参考にしながら、自分の経験や価値観に根ざした“あなただけの志望動機”を作っていきましょう。

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