「就活でアピールできる資格って何?」「今からでも資格取得間に合う?」──そんな疑問を持つ大学生は少なくありません。
実は、大学生活は資格取得に最も適したタイミング。時間に余裕があり、勉強のリズムもつかみやすいこの時期だからこそ、将来に活かせるスキルを身につけておくチャンスです。
本記事では、就活で評価される資格や、コストを抑えて取得できる資格、短期間でチャレンジできる資格などをわかりやすく紹介します。
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- 1 大学生が資格を取るメリット
- 2 大学生におすすめ!就活に役立つ資格
- 2.1 【大学生におすすめの資格】TOEIC
- 2.2 【大学生におすすめの資格】マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 2.3 【大学生におすすめの資格】ファイナンシャルプランナー(FP3級)
- 2.4 【大学生におすすめの資格】自動車免許
- 2.5 【大学生におすすめの資格】秘書検定
- 2.6 【大学生におすすめの資格】医療事務
- 2.7 【大学生におすすめの資格】宅地建物取引士資格試験(宅建)
- 2.8 【大学生におすすめの資格】基本情報技術者試験(FE)
- 2.9 【大学生におすすめの資格】公認会計士
- 2.10 【大学生におすすめの資格】中小企業診断士
- 2.11 【大学生におすすめの資格】弁理士
- 2.12 【大学生におすすめの資格】行政書士
- 3 大学生におすすめ!お金がかからない資格
- 4 大学生におすすめ!短期間で取得しやすい資格
- 5 大学生の資格取得のポイント
- 6 まとめ
大学生が資格を取るメリット
大学生活の中で資格取得を目指すことには、将来への投資という意味で大きな価値があります。
特に就職活動や社会人としてのスタートにおいて、「何を学び」「どんな力を身につけたか」は重要なアピールポイントになります。
ここでは大学生が資格を取ることで得られる具体的なメリットについて紹介します。
・就職活動でアピールポイントになる
・勉強の習慣がある
勉強時間が確保しやすい
大学生は比較的自由な時間が多く、試験前などを除けば計画的に勉強時間を確保しやすい時期です。
特に1〜2年生の間は履修も比較的軽く、自分のペースで学習を進められます。
この時期に集中して資格取得に取り組むことで、効率よくスキルアップが可能になります。社会人になると忙しくなり、勉強時間の確保は格段に難しくなるため、今のうちに挑戦しておくのが賢明です。
就職活動でアピールポイントになる
資格は「自分の能力を客観的に証明できる材料」として、就職活動において大きな強みとなります。
たとえばTOEICや簿記などは、実際にエントリーシートや面接で評価されやすい資格です。
また、資格を取得する過程そのものも「目標を持って継続的に努力した証拠」として、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)で話す際の題材にもなります。
就活を目前に控えている、または現在進行中の皆さんの中には、「自分だけがこんなに不安を感じているのでは?」と悩んでいる方もいるかもしれません。ですが、実際には、多くの人が同じような不安を抱えているのは自然なこと。今回は、就活で[…]
勉強の習慣がある
大学生は授業や試験勉強など、日常的に学ぶ環境に身を置いているため、自然と勉強に取り組む習慣が身についています。
この“勉強が当たり前”というリズムの中で資格取得に挑戦することで、無理なく知識を吸収しやすくなります。
社会人になると勉強の時間を確保するのが難しくなるため、今のうちに学習するクセを活かして資格に取り組んでおくことは、効率的かつ将来の武器にもなります。
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大学生におすすめ!就活に役立つ資格
企業が学生に求めるのは「すぐに現場で活かせる力」です。
資格はその証明となり、就活での説得力を高めます。
ここでは、業界問わず多くの企業で評価されやすい“就活に強い資格”を紹介します。職種や志望業界に合った資格を選べば、自信を持ってエントリーシートや面接に臨めるでしょう。
・マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
・ファイナンシャルプランナー(FP3級)
・自動車免許
・秘書検定
・医療事務
・宅地建物取引士資格試験(宅建)
・基本情報技術者試験(FE)
・公認会計士
・中小企業診断士
・弁理士
・行政書士
【大学生におすすめの資格】TOEIC
- 資格概要:英語によるコミュニケーション能力を評価する国際的な試験。
- 試験日:年10回程度実施。
- 受験費用:7,810円(税込)。
- 合格率:合否ではなく、10~990点のスコア制。
600点以上:一般的に評価される目安
英語力の基礎があるとみなされ、多くの企業のES提出条件を満たします。商社・メーカー・旅行業界などでも、履歴書に書ける。
730点以上:外資系・グローバル企業で有利
英語を「仕事で使う前提」の企業では730点が一つの足切りラインになります。
800点以上:高評価・英語が強みになるライン
面接でも「英語力があります」と自信を持ってアピール可能。
通訳や翻訳業務、海外営業、英語を使う専門職での強みになる。
- 目安勉強時間:目標スコアにより異なるが、600点以上を目指す場合は約100~150時間。
- 活かせる職業・就職先:商社、外資系企業、航空業界、観光業界、海外営業、翻訳・通訳など。
【大学生におすすめの資格】マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 資格概要:Microsoft Office製品の操作スキルを証明する資格。
- 試験日:随時実施(試験会場により異なる)。
- 受験費用:10,780円(税込)。
- 合格率:非公開だが、比較的高い。
- 目安勉強時間:20~80時間程度。
- 活かせる職業・就職先:一般事務、営業事務、秘書、データ入力、教育機関など。
【大学生におすすめの資格】ファイナンシャルプランナー(FP3級)
- 資格概要:個人の資産設計やライフプランニングに関する知識を問う資格。
- 試験日:年3回(1月、5月、9月)。
- 受験費用:6,000円(税込)。
- 合格率:学科試験:約85%、実技試験:約80%(日本FP協会の場合)。
- 目安勉強時間:80~150時間程度。
- 活かせる職業・就職先:銀行、証券会社、保険会社、不動産会社、税理士事務所など。
【大学生におすすめの資格】自動車免許
- 資格概要:自宅や大学から通える指定自動車教習所に定期的に通い、学科・技能を段階的に修了する。自分のペースで進められるが期間は長くなりやすい。
- 試験日:教習スケジュールに従って予約制で実施(混雑期は取りづらい場合も)。
- 受験費用:25万〜35万円前後(地域・時期・AT/MTで変動)。
- 合格率:合宿と同等水準(学科:約77%、技能:約90%)。
- 目安勉強時間:1〜3ヶ月(通学頻度により大きく差が出る)
【大学生におすすめの資格】秘書検定
- 資格概要:ビジネスマナーや一般常識を問う資格。
- 試験日:年3回(6月、11月、2月)。
- 受験費用:2級:2,800円(税込)。
- 合格率:2級:約60%。
- 目安勉強時間:20~40時間程度。
- 活かせる職業・就職先:秘書、受付、一般事務、営業アシスタント、医療事務など。
【大学生におすすめの資格】医療事務
- 資格概要:医療機関での事務業務に必要な知識を問う資格。
- 試験日:年6回程度。
- 受験費用:7,700円(税込)。
- 合格率:非公開。
- 目安勉強時間:80~120時間程度。
- 活かせる職業・就職先:病院、クリニック、調剤薬局、医療関連企業など。
【大学生におすすめの資格】宅地建物取引士資格試験(宅建)
- 資格概要:不動産取引に関する専門知識を問う国家資格。
- 試験日:年1回(10月第3日曜日)。
- 受験費用:7,000円(税込)。
- 合格率:約15~17%。
- 目安勉強時間:300~500時間程度。
- 活かせる職業・就職先:不動産会社、建設会社、金融機関、住宅メーカーなど。
【大学生におすすめの資格】基本情報技術者試験(FE)
- 資格概要:ITエンジニアの登竜門となる国家資格。
- 試験日:年2回(4月、10月)。
- 受験費用:5,700円(税込)。
- 合格率:約40%。
- 目安勉強時間:200~300時間程度。
- 活かせる職業・就職先:システムエンジニア、プログラマー、ITコンサルタント、情報システム部門など。
【大学生におすすめの資格】公認会計士
- 資格概要:財務諸表の監査や会計業務を行う専門職の国家資格。
- 試験日:年1回(短答式:5月、論文式:8月)。
- 受験費用:19,500円(税込)。
- 合格率:約10%。
- 目安勉強時間:3,000~4,000時間程度。
- 活かせる職業・就職先:監査法人、会計事務所、金融機関、一般企業の経理・財務部門など。
【大学生におすすめの資格】中小企業診断士
- 資格概要:企業の経営課題に対する診断・助言を行う国家資格。
- 試験日:1次試験:8月、2次試験:10月。
- 受験費用:1次試験:13,000円、2次試験:17,200円(税込)。
- 合格率:1次試験:約30%、2次試験:約20%。
- 目安勉強時間:1,000~1,200時間程度。
- 活かせる職業・就職先:経営コンサルタント、商工会議所、金融機関、一般企業の経営企画部門など。
【大学生におすすめの資格】弁理士
- 資格概要:特許や商標などの知的財産権に関する業務を行う国家資格。
- 試験日:年1回(短答式:5月、論文式:7月、口述式:10月)。
- 受験費用:17,000円(税込)。
- 合格率:約8%。
- 目安勉強時間:3,000~4,000時間程度。
- 活かせる職業・就職先:特許事務所、企業の知的財産部門、法律事務所など。
【大学生におすすめの資格】行政書士
- 資格概要:官公署に提出する書類の作成や手続きを代行する国家資格。
- 試験日:年1回(11月第2日曜日)。
- 受験費用:7,000円(税込)。
- 合格率:約10~15%。
- 目安勉強時間:600~800時間程度。
- 活かせる職業・就職先:行政書士事務所、企業の法務部門、独立
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大学生におすすめ!お金がかからない資格
資格を取りたいけれど、費用がネック……という学生も多いはず。実は、出費を抑えて取得できる“コスパの良い資格”もたくさんあります。
ここでは、受験料が比較的安く、学生にも挑戦しやすいお財布にやさしい資格を厳選して紹介します。
・ITパスポート
・日経経済知力テスト(日経TEST)
・販売士(3級)
・知的財産管理技能検定(3級)
【大学生におすすめの資格】日商簿記3級
- 資格概要:企業の経理業務に必要な基本的な簿記知識を問う資格。
- 試験日:年3回(2月、6月、11月)および随時実施のネット試験。
- 受験費用:3,300円(税込)。
- 合格率:統一試験:約36.2%、ネット試験:約40.1%。
- 目安勉強時間:約70時間(1日2時間×1ヶ月程度)。
- 活かせる職業・就職先:経理職、経理事務、税理士補助、営業職など
【大学生におすすめの資格】ITパスポート
- 資格概要:ITに関する基礎的な知識を問う国家試験。
- 試験日:随時実施(CBT方式)。
- 受験費用:5,700円(税込)。
- 合格率:約50%。
- 目安勉強時間:100~150時間程度。
- 活かせる職業・就職先:システムエンジニア、ITコンサルタント、情報システム部門など。
【大学生におすすめの資格】日経経済知力テスト(日経TEST)
- 資格概要:経済やビジネスに関する知識と考える力を測るテスト。
- 試験日:テストセンター試験は随時、全国一斉試験は年1回程度。
- 受験費用:テストセンター試験:6,600円、全国一斉試験:5,500円(税込)。
- 合格率:スコア制(合否なし)。
- 目安勉強時間:30~50時間程度。
- 活かせる職業・就職先:金融業界、コンサルティング業界、営業職など。
【大学生におすすめの資格】販売士(3級)
- 資格概要:小売・流通業界での販売知識や接客スキルを問う資格。
- 試験日:年2回(7月、2月)。
- 受験費用:4,200円(税込)。
- 合格率:約70%。
- 目安勉強時間:30~50時間程度。
- 活かせる職業・就職先:小売業、販売職、店舗マネージャーなど。
【大学生におすすめの資格】知的財産管理技能検定(3級)
- 資格概要:知的財産の管理に関する技能を評価する国家資格。
- 試験日:年3回(3月、7月、11月)。
- 受験費用:学科試験:3,000円、実技試験:3,000円(税込)。
- 合格率:学科試験:約80%、実技試験:約70%。
- 目安勉強時間:30~50時間程度。
- 活かせる職業・就職先:特許事務所、企業の知的財産部門、法務部門など。
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大学生におすすめ!短期間で取得しやすい資格
就活準備や学業で忙しい大学生にとって、短期間で取得できる資格は非常に魅力的です。
ここでは、1〜2週間〜1ヶ月程度の集中学習で合格が目指せる、取り組みやすい資格をピックアップしました。「まず1つ取ってみたい」という人にもぴったりです。
・合宿免許(普通自動車免許)
【大学生におすすめの資格】ジェネラリスト検定(G検定)
- 資格概要:AIやディープラーニングに関する知識を問う検定。
- 試験日:年3回(3月、7月、11月)。
- 受験費用:一般:13,200円、学生:5,500円(税込)。
- 合格率:約60%。
- 目安勉強時間:20~30時間程度。
- 活かせる職業・就職先:IT業界、データ分析、AI関連企業など。
【大学生におすすめの資格】合宿免許(普通自動車免許)
- 資格概要:指定自動車教習所に2〜3週間泊まり込みで通い、教習と試験を集中的に受けるスタイル。短期間での取得が可能。
- 試験日:教習所が定めたスケジュールにより毎日実施(学科・技能ともに随時)。
- 受験費用:20万〜30万円前後(交通費・宿泊費・食事付きのパック料金)。
- 合格率:学科試験:約77%、技能試験:約90%以上(教習所卒業者)。
- 目安勉強時間:滞在期間中(2週間前後)に集中して学習。
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大学生の資格取得のポイント
せっかく資格を取るなら「就活に役立つ」「自分に合っている」ものを計画的に選びたいところです。
資格の選び方や学習のタイミングを間違えると、時間やお金を無駄にすることにもつながります。
ここでは大学生が資格を取る際に押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
・就活スケジュールを把握しておく
・興味のある分野や就活に役立つものにする
・計画的に勉強する
受験資格がない資格を選ぶ
大学生のうちに資格を取るなら、年齢や実務経験などの制限がない「誰でも受験できる資格」を選ぶことが重要です。
たとえば、ITパスポート、TOEIC、日商簿記3級、秘書検定などは大学生でも気軽に挑戦できます。
逆に、実務経験が必要な公認会計士や社会保険労務士などは、卒業後の挑戦を検討した方がよいかもしれません。まずは「今すぐ受験可能な資格」を絞り込むのが成功の第一歩です。
就活スケジュールを把握しておく
資格取得は就活のタイミングを見越して計画的に取り組む必要があります。
大学3年の夏から本格的にインターンが始まり、秋以降はESや面接の準備に忙しくなります。そのため、資格の勉強はできれば大学2年の終わり〜3年の春にかけて完了しておくのが理想です。
資格の試験日と就活イベントが重ならないよう、年間スケジュールを確認した上で余裕のある計画を立てましょう。
\就活スケジュールはこちら!/
「大学3年になったけど、いつから就活やインターンを始めるべき?」と疑問を抱いている学生も多いと思います。就活は早期化が進み、大学3年からが当たり前の時代。大学4年生からのスタートでは間に合わないと言われています。この記事では[…]
興味のある分野や就活に役立つものにする
資格を選ぶ際は「将来やりたい仕事」や「自分の得意・関心分野」に関連するものを選ぶと、モチベーションを保ちやすくなります。
たとえば、金融系志望なら簿記やFP、不動産業界なら宅建、IT系ならITパスポートや基本情報技術者などが該当します。
目的が明確であれば学習にも力が入りやすく、就職活動時にも「なぜその資格を取ったのか」を一貫したストーリーで語ることができます。
計画的に勉強する
資格取得の成功には「計画的な学習スケジュールの立案」が不可欠です。
闇雲にテキストを読むだけでは効率が悪く、途中で挫折してしまう可能性も高くなります。
まずは試験日から逆算し、毎週の目標を設定することが重要です。
また、模擬試験やアウトプットの時間も確保し、インプットとバランスをとることで理解が定着します。長期休暇や空きコマなども活用して、無理のない範囲で続けることが合格への近道です。
まとめ
大学生活は時間に余裕があり、勉強の習慣もあるため、資格取得に最適な時期です。
特に、就活で評価される「実用的な資格」、コスパの良い「費用が安い資格」、短期で挑戦できる「手軽な資格」は、学生におすすめです。
資格を選ぶ際は、受験資格があるか、就活スケジュールに無理がないか、自分の興味や将来の職種に合っているかを意識し、計画的に勉強を進めましょう。
資格は“努力の証明”。早めに取り組めば、就活でも大きなアピール材料になります。
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