履歴書の志望動機が思いつかない?実際に使える履歴書の志望動機のテンプレートと例文を紹介

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就職や転職の際に必要な履歴書ですが、その中でも特に悩むのが「志望動機」の欄ではないでしょうか?

「なぜこの会社を選んだのか、特に理由が思いつかない…」
「とりあえず応募しただけなのに、どう書けばいいの?」
「うまく言葉にできなくて、適当に埋めてしまった…」

こんなふうに困った経験がある人は多いでしょう。志望動機が弱いと、採用担当者の心に響かず、選考で不利になる可能性があります。
そこで今回は、志望動機が思いつかない理由を分析し、志望動機を作るための考え方やコツを紹介します。最後には実際に使える志望動機のテンプレートも用意していますので、ぜひ参考にしてください!

なぜ志望動機が思いつかないのか?

まずは、「なぜ志望動機が思いつかないのか」を整理してみましょう。理由は大きく分けて3つあります。

① なんとなく応募したから

「とにかく仕事を探していて、条件が合いそうだから応募した」という場合、明確な志望動機がなく、何を書けばいいのかわからないことがあります。

例えば、「未経験OKだから応募した」「応募のハードルが低かったから」などが理由の場合、特に「この会社で働きたい!」という強い気持ちはないかもしれません。まずは、応募企業の特徴や強みを調べ、「自分にとってどんなメリットがあるか」を考えてみましょう

例えば、

研修制度が充実している → 未経験でも成長できそう
地域密着型の企業 → 地元で長く働ける
社員の定着率が高い → 働きやすい環境かもしれない

こうしたポイントを見つけることで、「この会社だから応募した」という理由を作ることができます。

② 生活のため・条件が良かったから

「給与が良かった」「家から近い」「残業が少ない」などの理由で応募した場合、そのまま履歴書に書いてしまうと「条件が悪くなればすぐ辞めるのでは?」と思われてしまいます。志望動機を書くためには待遇面だけでなく、「長く働ける環境」「スキルを活かせる仕事」など、前向きな理由を加えるのがポイントです。

例えば、

× 悪い例:「家から近くて通いやすいので応募しました」
○ 良い例:「通勤の負担が少なく、仕事に集中できる環境だと感じました。また、これまでの事務経験を活かせる仕事だったため応募しました。」

こうすることで、「この会社で長く働きたい」という意欲が伝わりやすくなります。

③ 志望動機をうまく言葉にできない

「本当は興味があるのに、どう書けばいいかわからない…」というケースもあります。志望動機は抽象的に書くよりも、「なぜこの会社を選んだのか」を具体的に説明すると、説得力が増します。以下の3つの視点から考えてみると、書きやすくなります。

・なぜこの業界・職種を選んだのか?
・なぜこの会社を選んだのか?
・自分の経験やスキルとどうつながるか?

次の章で、これらの視点を詳しく解説します。

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志望動機を見つけるための考え方

① なぜこの業界・職種を選んだのか?

まずは「なぜこの仕事をしたいと思ったのか」を考えましょう。

未経験の場合

「接客が好きで、人と関わる仕事をしたいと思った」

「手先が器用なので、モノづくりに興味があった」

経験者の場合

「営業経験を活かし、より専門性の高い仕事に挑戦したい」

「前職で培ったPCスキルを活かし、事務職として働きたい」

② なぜこの会社を選んだのか?

企業の特徴を調べ、自分が惹かれたポイントを見つけましょう。

会社の特徴を活かす例

「未経験者の研修制度が充実しているため、安心して挑戦できると思った」

「地域密着型の会社で、地元で長く働きたいと考えた」

「企業理念に共感し、自分の価値観と合っていると感じた」

③ 自分の経験やスキルとどうつながるか?

「自分がどのように貢献できるか」を明確にすると、説得力が増します。

未経験者なら

「接客経験を活かし、お客様対応に貢献したい」

「事務経験はないが、正確な作業が得意なので活かせると思った」

経験者なら

「前職の〇年間の経験を活かし、即戦力として貢献したい」

「これまでのスキルを活かし、新たな挑戦をしたい」

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実際に使える志望動機のテンプレート&例文 10パターン

志望動機が思いつかないときは、「業界・会社・自分の経験」の3つの視点から考えると、スムーズに作成できます。ここでは、さまざまな状況に対応できるように10種類のテンプレートと具体的な例文を用意しました。ぜひ、自分の状況に合ったものを選び、アレンジして活用してみてください!

① 未経験の業種・職種に応募する場合

「今まで経験がないけど、新しい仕事に挑戦したい!」という人向け

「これまで〇〇の仕事をしてきましたが、以前から△△に興味があり、今回挑戦したいと思いました。特に貴社は□□の点で魅力を感じ、ぜひ働きたいと考えています。これまでの〇〇の経験を活かしながら、新しい環境で成長していきたいと思っています。」

例文:(販売職 → 事務職)
「これまで接客・販売の仕事をしてきましたが、以前から事務職に興味があり、今回挑戦したいと思いました。特に貴社は未経験者の研修制度が充実しており、安心してスキルを身につけられる環境だと感じました。これまでの接客経験を活かしながら、社内外のコミュニケーションを円滑に進められるよう努めていきたいと考えています。」
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② なんとなく応募した場合(志望動機が特にない場合)

「とりあえず応募してみたけど、志望動機が思いつかない…」という人向け

「私は〇〇の仕事に興味があり、これまで□□の経験を積んできました。貴社は△△に力を入れており、自分のスキルを活かしながら成長できる環境だと感じました。新しい環境で学びながら、貴社に貢献できるよう努めていきたいと考えています。」

例文:(飲食業 → コールセンター)
「私は人と接する仕事に興味があり、これまで飲食業で接客経験を積んできました。貴社は未経験からの研修が充実しており、コミュニケーションスキルを活かしながら成長できる環境だと感じました。新しい環境で学びながら、貴社に貢献できるよう努めていきたいと考えています。」

③ 経験を活かして転職する場合

「今までの経験を活かしながら、新しい環境で挑戦したい!」という人向け

「これまで〇〇の仕事を〇年間経験し、△△のスキルを磨いてきました。貴社の□□の取り組みに共感し、自分の経験を活かせると考え応募しました。これまでのスキルを最大限活かし、即戦力として貢献していきたいと思っています。」

例文:(営業職 → 営業職の転職)
「これまで5年間、法人営業として新規開拓や既存顧客のフォローを担当し、交渉力や提案力を磨いてきました。貴社の業界トップクラスのシェアを誇る製品に魅力を感じ、自分の経験を活かしながらさらなる成長ができると考え応募しました。これまでの営業経験を活かし、即戦力として貢献できるよう努めていきたいと思っています。」

④ 通勤のしやすさを理由にする場合

「本音は通勤が楽だから…だけど、それだけだと伝わりにくい!」という人向け

「〇〇の仕事を探す中で、貴社の□□に魅力を感じました。また、通勤の負担が少ないことで、長く働ける環境だと考えています。これまでの経験を活かしつつ、新しいことを学びながら貢献していきたいと考えています。」

例文:(事務職の応募)
「事務職の仕事を探す中で、貴社の安定した経営基盤に魅力を感じました。また、通勤の負担が少ないことで仕事に集中しやすく、長く働ける職場だと考えています。これまでのPCスキルを活かしつつ、新しいことを学びながら貢献していきたいと考えています。」

⑤ ワークライフバランスを重視する場合

「家庭やプライベートとの両立を考えている!」という人向け

「〇〇の仕事を探す中で、貴社の△△の働き方に魅力を感じました。これまで□□の仕事をしてきた経験を活かしながら、より安定した環境で長く働きたいと考えています。仕事と生活のバランスを大切にしながら、貴社に貢献していきたいと思っています。」

例文:(事務職)
「これまで営業職として勤務していましたが、ライフスタイルの変化に伴い、事務職への転職を希望しております。貴社は社員の働きやすい環境づくりに力を入れており、長く働き続けられると感じました。これまでのビジネスマナーや調整力を活かしながら、貴社の業務に貢献できるよう努めてまいります。」

⑥ 企業の理念や事業内容に共感した場合

「この会社の考え方や取り組みに魅力を感じた!」という人向け

「貴社の□□という理念に共感し、応募いたしました。私はこれまで〇〇の経験を積んできましたが、貴社の△△の取り組みに魅力を感じ、自分のスキルを活かしながら貢献できると考えています。新しい環境でさらに成長し、貴社の一員として活躍できるよう努めてまいります。」

例文:(福祉業界への転職)
「貴社の『すべての人が安心して暮らせる社会をつくる』という理念に共感し、応募いたしました。これまで接客業で培ったコミュニケーションスキルを活かしながら、利用者様のサポートをしていきたいと考えています。未経験ではありますが、一日でも早く戦力となれるよう努力してまいります。」
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⑦ これまでの仕事に近いが、新しい分野に挑戦する場合

「同じ業界・職種だけど、より専門的な仕事をしたい!」という人向け

「これまで〇〇の仕事をしてきましたが、より△△の分野でスキルを深めたいと考え、貴社の求人に応募しました。貴社は□□の分野に強みを持ち、自分の経験を活かしながら新しい挑戦ができる環境だと感じています。これまでのスキルを活かしながら、さらに成長し、貢献していきたいと考えています。」

例文:(一般事務 → 貿易事務)
「これまで一般事務として勤務しておりましたが、以前から貿易業務に興味があり、専門的な知識を身につけたいと考えておりました。貴社は国際取引に力を入れており、これまでの事務経験を活かしながら成長できる環境だと感じています。新しい分野で挑戦し、貢献できるよう努めてまいります。」

⑧ Uターン・Iターン・地元で働きたい場合

「地元に戻って仕事をしたいけれど、どう書けばいい?」という人向け

「私は〇〇県出身で、地元での就職を希望しておりました。貴社は△△の分野で地域貢献をしており、自分も□□の経験を活かしながら地域に貢献したいと考えています。地元で長く働きながら成長し、貴社に貢献できるよう努力してまいります。」

例文:(Uターン転職・メーカー勤務)
「私は生まれ育った〇〇県での就職を希望しており、地元でのモノづくりに貢献できる企業を探しておりました。貴社は地元に根付いたメーカーとして地域社会に貢献しており、これまでの製造業での経験を活かしながら、さらに成長していきたいと考えています。」
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⑨ 長く働ける職場を探している場合

「安定した職場で、腰を据えて働きたい!」という人向け

「〇〇の仕事を探す中で、貴社の△△の環境に魅力を感じました。特に□□の制度が整っており、安心して長く働けると考えています。これまでの〇〇の経験を活かしながら、新しいスキルを学び、貴社に貢献していきたいと考えています。」

例文:(事務職)
「事務職として長く働ける環境を探しており、貴社の安定した経営基盤と働きやすい制度に魅力を感じました。特に、社員のスキルアップを支援する環境が整っている点に惹かれています。これまでのPCスキルを活かしつつ、貴社の業務に貢献していきたいと考えています。」

⑩ 福利厚生や働き方に魅力を感じた場合

「会社の制度や職場環境に魅力を感じた!」という人向け

「〇〇の仕事を探す中で、貴社の△△の制度に魅力を感じました。特に□□の取り組みが充実しており、働きやすい環境だと考えています。これまでの〇〇の経験を活かしながら、さらにスキルを向上させ、貢献できるよう努めていきます。」

例文:(ワークライフバランスを重視した転職)
「これまで営業職として働いていましたが、ワークライフバランスを重視し、より働きやすい環境を求めて転職を決意しました。貴社はフレックスタイム制度やリモートワークの導入など、社員の働きやすさを大切にしており、これまでの営業経験を活かしながら貢献できると考えています。」
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志望動機を書くときの注意点

志望動機は履歴書の中でも特に重要な項目です。しっかりと考えられた志望動機が書かれていると、採用担当者に「この人は本当にうちの会社で働きたいんだな」と思ってもらえます。逆に、志望動機の内容が薄かったり適当な印象を与えたりすると、選考で不利になることもあります。

ここでは、志望動機を書く際に気をつけるべきポイントを詳しく解説します。

企業の特徴を調べること(HPや求人情報をチェック)

「志望動機が思いつかない…」と悩んでしまう理由の一つは、応募する会社についてあまり知らないことが原因です。企業のことをよく知らないと、「なんとなく応募した」「給料が良かったから」といった曖昧な理由しか浮かばず、説得力のある志望動機を書くのが難しくなります。

そこで大切なのが、企業の特徴や強みを事前に調べることです。以下の情報をチェックして、自分が共感できるポイントを見つけましょう。

企業研究の際にチェックすべきポイント

1. 企業の公式サイト

企業理念や経営方針:「どんな価値を提供しようとしているのか?」を確認する

事業内容:「どんな商品やサービスを扱っているのか?」を知る

社長メッセージ・採用情報:「どんな人材を求めているのか?」をチェックする

2. 求人情報(募集要項)

募集職種の業務内容:「自分のスキルや経験と合う部分はどこか?」を考える

応募条件:「未経験者OK?経験者優遇?どんなスキルが求められるのか?」を確認する

企業が求める人物像:「チームワークを重視する?自主性が大事?どんな人が活躍できるのか?」を調べる

3. 企業のSNSやプレスリリース

最新のニュースやイベント情報:「最近の活動や企業の成長性」を知る

社員インタビュー:「どんな雰囲気の職場なのか?」をイメージする

企業の特徴を志望動機に取り入れるコツ

企業研究をしたら、その情報を「自分の志望動機」に落とし込むことが大切です。

例えば、

NG例(調べていない場合)

「未経験OKと書いてあったので応募しました。」

OK例(企業研究を活かした場合)

「貴社の『社員の成長を大切にする』という理念に共感し、充実した研修制度がある点に魅力を感じました。未経験ではありますが、積極的に学びながら貢献していきたいと考えています。」

このように、企業の特徴をしっかりと調べ、それに基づいて志望動機を作成することで、説得力が増します。

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志望動機は短すぎず、長すぎず(5〜7行が目安)

履歴書の志望動機欄は、たいてい限られたスペースしかありません。短すぎるとやる気が伝わらず、長すぎると読みづらくなります。一般的には5〜7行程度が適切とされています。

短すぎるとどうなる?

NG例(短すぎる)

「未経験ですが、頑張ります。よろしくお願いします。」

このように簡単すぎると、「本当にこの会社で働きたいのかな?」と思われてしまいます。

長すぎるとどうなる?

NG例(長すぎる)

「私は以前から貴社の事業に興味を持っており、〇〇という商品を愛用していました。そのため、今回の募集を見て非常に魅力を感じました。また、私は学生時代に△△のアルバイトを経験し、その中で□□のスキルを身につけました。このスキルは貴社の業務にも活かせると考えております。さらに、貴社の企業理念に深く共感し…(以下、延々と続く)」

長すぎると、採用担当者が最後まで読んでくれない可能性があります。簡潔に、「結論→理由→活かせるスキル」の流れでまとめると、分かりやすい志望動機になります。

ちょうどよい長さの例(5~7行)

「私は〇〇の仕事に興味があり、これまで□□の経験を積んできました。貴社は△△に力を入れており、自分のスキルを活かしながら成長できる環境だと感じました。新しい環境で学びながら、貴社に貢献できるよう努めていきたいと考えています。」

このくらいの長さであれば、簡潔で分かりやすく、好印象を与えられます。

志望動機を「お金のため」だけの理由にしない

転職や就職を考える際に「給与が良い」「残業が少ない」「家から近い」といった条件を重視するのは当然のことです。しかし、「給料が良かったから」「通勤が楽だから」だけを書くのはNGです。なぜなら、企業側は「本当にこの人は仕事に興味があるのか?」と疑問に思ってしまうからです。

どうやって前向きな表現にする?

例えば、「家から近いから応募した」場合、次のように表現を変えることができます。

NG例(ストレートすぎる)

「家から近いので通いやすく、便利だと思いました。」

OK例(前向きな表現)

「通勤の負担が少ないため、仕事に集中しやすく、長く働ける環境だと感じました。」

また、「給与が良いから応募した」場合も、単に「給料が良い」ではなく、成長意欲をアピールする表現に変えましょう。

NG例(そのまま書く)

「給料が高かったので応募しました。」

OK例(前向きな表現)

「給与水準が高く、それに見合ったスキルが求められる環境だと感じました。自身のスキルアップにもつながると考え、応募しました。」

このように、応募理由が条件面に関係していたとしても、「長く働ける」「スキルアップできる」などの前向きな理由を加えることで、印象が良くなります。

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まとめ|志望動機が思いつかなくても大丈夫!

履歴書の「志望動機」は、多くの人が悩むポイントですが、今回紹介した考え方やテンプレートを活用すれば、スムーズに作成できます。

志望動機が思いつかないときは、「業界・会社・自分の経験」の3つの視点から考え、無理に立派な動機を作ろうとせず、素直で前向きな理由を伝えることが大切です。

 志望動機を作るポイントの振り返り

企業の特徴を調べ、自分との共通点を見つける(HP・求人情報・SNSをチェック)
長すぎず短すぎず、5~7行を目安に簡潔にまとめる(結論→理由→活かせるスキルの流れ)
「お金のため」だけにならないようにし、前向きな表現を使う(長く働ける・スキルアップできるなど)

また、テンプレートや例文を参考にしながら、自分の言葉に置き換えて書くことで、より自然で説得力のある志望動機が作れます。

履歴書は、あなたの第一印象を決める大切な書類です。しっかりと準備し、あなたの魅力が伝わる志望動機を作成して、採用のチャンスをつかみましょう!

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