退職する時にはどんな挨拶をするのがいいのでしょうか?
退職が決まった場合、必ず行うべきなのはお世話になった関係者の人たちへの挨拶です。
実際どんなことを話していいのかわからないという人や、良い印象を持ってもらったまま退職したいという気持ちがある場合、この記事はとても参考になります。
この記事では、良い印象を持ってもらうための挨拶の仕方や、確認しておくべきポイントなどについて紹介していきます。
退職までの流れ
①退職の意思を上司に伝える
退職を決めたタイミングで、上司に退職の意思を伝えましょう。
②退職日や引き継ぎのスケジュールを調整する
そして、退職日や仕事の引き継ぎなどを上司として決めていきます。まだ、確実に退職が決まっていない時は、上司以外の人に退職について伝えるのはトラブルになる可能性もあるのでやめておきましょう。
③仕事の引き継ぎと関係者への挨拶回り
退職日のスケジュールがはっきりすれば、後任に対して仕事の引き継ぎや、関係者へお礼の挨拶をしましょう。お礼の挨拶は、直接伺っても、電話でもメールでも構いません。仕事の引き継ぎに関しては、自分の退職日までに完了するように計画的に行いましょう。
④社内での退職の挨拶
社内に向けて退職の挨拶を行うのは、退職日の当日から2日前までに行いましょう。挨拶の詳細については上司と事前に相談しておきましょう。
退職の挨拶の必要性
退職時に関係者や社内に対してしっかりと挨拶を行う意味は、「お世話になったという感謝の気持ちを表すこと」です。
実際に退職後にも同じ業界の会社に転職する場合、また一緒に仕事を行う可能性があります。そこで、丁寧に退職の挨拶をしておけば、良い印象を持ってもらえます。
また、挨拶の際に簡単な菓子折りなどの手土産を持参すれば、退職の挨拶を行うきっかけを作ることもできます。
退職の挨拶で気をつけたいこと
退職の挨拶で気をつけた方がいいことについて説明します。
転職先について言及しない
ゆっくり話す
視線を配る
「感謝」の気持ちを忘れない
退職の挨拶で気をつけたいこと①:簡潔にまとめる
退職時の挨拶を行う際は、長々と語らず簡潔に、言いたいことをまとめて話すようにしましょう。
たくさん言いたいことがあるかもしれませんが、相手も業務中であることを忘れないようにしましょう。
最後の挨拶がダレてしまうと、印象が悪くなる可能性もあります。終わりよければ全てよしです。挨拶はできるだけ、簡潔に行いましょう。
退職の挨拶で気をつけたいこと②:転職先について言及しない
転職先の会社名や、業界については話さない方が賢明です。信頼できる人だけに話すのはいいですが、みんなの前で大々的に話す必要はありません。トラブルを避けるためにも、気をつけましょう。
退職の挨拶で気をつけたいこと③:ゆっくり話す
退職時の挨拶を行う際は、かしこまった状態で話すことが多いと思います。ついつい状況に飲まれて緊張してしまった場合は早口になってしまうこともあるので、挨拶をする時はできるだけいつも以上にゆっくりと話すことを意識しましょう。感謝の気持ちも伝わらなければ意味がありません。
退職の挨拶で気をつけたいこと④:全体に視線を配る
緊張して、下を向いてしまったり、照れて笑ってしまったりしては最後の挨拶が勿体無いです。できるだけ、聞いてくれている人の一人一人の顔をはっきりと見つめながら話していきましょう。
退職の挨拶で気をつけたいこと⑤:「感謝」の気持ちを忘れない
退職の挨拶は、形式的なものになりがちですが、「感謝」の気持ちを忘れてはいけません。どんな理由での退職であっても、会社や社員に対しての「感謝」の気持ちをもって、「ありがとうございました」と伝えましょう。
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退職の挨拶の例文
基本的な退職時の挨拶の例文の構成を考えてみましょう。
退職時の挨拶の内容
盛り込むべき内容は以下です。
②入社当時の自分のエピソードや失敗など
③この会社で成長できたポイント
④退職後の自分の展望など
退職時の挨拶の例文
これらを参考にしながら、退職時の挨拶の例文を考えてみましょう。
皆さん、お忙しいとは思いますが、挨拶の時間を設けさせていただき、ありがとうございます。
誠に勝手ではございますが、一身上の理由で、本日付で退職させていただきます。
新卒でこの会社に入社して、営業という仕事も、この業界も初めてばかりの私が成長できたのは、この会社と皆さんのおかげです。ちょうど、一年前は、仕事で大きな失敗をしてしまった私を、〇〇さんがご飯に連れ出してくれて、私の悩みを聞いてくださったり、励ましたりしてくださっていただけたことで、今の私がいると思います。仕事ができなかった私を、皆さんが優しく、温かく、時には厳しく指導していただけたおかげで、今日までこの会社で働くことができました。この会社の強みは「人」だと思います。たくさんの素晴らしい人たちがいるこの会社で、働けることができたことは私の人生にとって、とても大きな経験になったと思います。
ここで身につけたスキルや貴重な経験をこれからの人生でもしっかりと生かしていきたいと思います。
これからも、皆さんのご活躍と身体の健康を心よりお祈りしています。大変お世話になりました。
退職時の挨拶の例文《一言》
また、退職時の挨拶を一言でと言われた場合のことも考えておきましょう。
突然のご報告となりますが、本日を持ちまして、一身上の都合により退職することになりました。
皆さんのおかげで、この会社でとても楽しく働けて、自分自身も大きく成長できたと思います。退職後も、ここで学んだ経験を生かして精進していきます。
皆さんの、これからの活躍とご健康をお祈りいたします。短い間ではございましたが、本当にありがとうございました。
退職時の挨拶(メール)
退職時の挨拶は、メールでも行われます。
退職の挨拶メールを送るタイミング
メールで挨拶を行うのは社内と社外の二つのパターンが想定できます。
社内に対して、挨拶メールを送信する場合は、出勤の最後の日で遅くありません。できるだけ、忙しい時間を避けて送ることが望ましいです。
特にお世話になった同僚や上司には、最終出勤日の前に送るようにしましょう。
社外に対して挨拶メールを送信する場合は、できるだけ早く行いましょう。取引先の場合は、業務の引き継ぎやなどが心配の場合もあります。そのため、できるだけ早く伝えることで、業務の引き継ぎの時間の想定もできるので、取引先にとっての安心材料にもなります。
また、いきなりメールで退職の挨拶を行うのは失礼だと思い場合は、アポイントをとって一度口頭で挨拶をしておくのもマナーです。
退職の挨拶メールを送る際に意識したいこと
退職時に挨拶メールを送る際は、一斉送信でも構いませんが、宛先は必ず「BCC」に入れましょう。ただ、良い印象を持ってもらいたい場合は手間はかかりますが、宛名のところに送信相手の名前を書きましょう。
退職後の連絡先は、個人の連絡先を書きましょう。個人のメールアドレスやLINEのIDやSNSのアカウントでも構いません。
挨拶メールの送信が最終出社日の場合は、最後の署名の欄から会社のメールアドレスや、社用の電話番号などは消しましょう。
退職の挨拶メールの例文
基本的には、先ほど説明した挨拶の構成とほとんど変わりません。
〇〇事業部 部長
〇〇様お世話になっております。〇〇事業部の(名前)です。突然のご報告で申し訳ありませんが、一身上の都合で○月○日をもちまして退職することになりました。
本来なら、直接ご挨拶させていただきたかったのですが、メールでのご挨拶にて失礼いたします。入社してから約○年間、未熟な私を優しく、時には厳しく育てていただきありがとうございました。
実力不足な点も多々あったと思いますが、〇〇様のおかげで自分自身もこの会社で成長することができました。今後も、この会社で学んだことを生かして精進していきます。退職後の連絡先は以下でございます。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。メールアドレス:
携帯:最後になりましたが、皆様のこれからのご活躍と健康を心よりお祈り申し上げます。
本当にお世話になりました。〇〇事業部 (名前)
件名:退職のご挨拶 〇〇株式会社 (名前)
本文:
株式会社〇〇 〇〇事業部
(相手の名前)様
お世話になっております。〇〇株式会社の(名前)です。
私ごとのご報告で、大変恐縮なのですが、一身上の都合で○月末をもちまして退職することになりました。
在職中は、(相手の名前)様には、私が新人の頃からお付き合いさせていただき、多大なご支援をいただいて参りました。短い間ですが、本当にお世話になりました。
私の後任は、以下のものになります。
後任者名:(名前)
メールアドレス;
携帯電話:
最後になりましたが、皆様のご健康と益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
今まで、本当にありがとうございました。
〇〇株式会社 (名前)
まとめ
仕事の中で築いた人たちとの関係は、退職をすることで終わるわけではありません。今後も、仕事やプライベートで関わり続ける仲間になる可能性もあります。
そのため、最後の挨拶はとても大切なのです。たかが、挨拶、されど挨拶。
退職に向けて、仕事の引き継ぎなどやるべきことがたくさんあると思いますが、退職の挨拶はできるだけ失礼のないように丁寧に行いましょう。
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