キャリアチェンジの悩みや不安を解消するWEBサービス「しゃべりお」では、キャリア相談のプロ“キャリアコンサルタント”へ無料でキャリア相談を行うことができます。
キャリアコンサルタントは、2016年より国家資格化されたキャリア選択、キャリアプランニング、能力開発やスキルアップについての相談に応じ、助言や指導を行うキャリアの専門資格です。
ここでいうキャリアとは、仕事や職業そのものだけでなく、生き方、人生そのものを指しており、自分の人生を充実させるためには、どんな仕事や生き方を選ぶべきか相談することができる貴重な存在です。
今回は縁あって、しゃべりおサービスでキャリアコンサルタントとして、ご協力頂いている見上さんにインタビューさせていただきました。
ご自身のキャリアについて、そしてキャリアコンサルタントとして日々感じていることなどを伺います。
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キャリアに関わる仕事を目指して
ー現在は、株式会社Nodomaruにお勤めかと思うのですが、どのようなお仕事をされているのですか?
見上のどかさん:所属は人事で,採用のブランディングや広報、メンバーフォローや新入社員研修などを担当しています。
一方で、新規顧客獲得のための営業活動や会社のファンづくりのために社外の方向けに様々なイベント企画なども担当しています。
人の魅力が売りの会社なので、まずは人に触れてもらう機会づくりをたくさん行っています。
―キャリアコンサルタントの資格は、どのようなきっかけで取得されたのですか?
見上のどかさん:現在の会社に転職後、しばらく経った2022年に取得しました。
元々、人材系の仕事をしていて、キャリアアドバイザー(人材紹介会社で面談などを通じて求職者の就職のサポートを行う仕事)になりたいと思っていたので、人材業界を志望していました。
志望する人材業界でキャリアスタートさせることができたのは良かったんですが、実際に配属された事業部は求人広告の営業を行う部署で、顧客数やサイト閲覧数などのKPIをただひたすら追いかけるという日々に次第に違和感を感じるようになっていきました。
それで転職をしようと考え始めたのですが、せっかく人材業界にいてキャリアに僅かながら触れているにも関わらず、何も形に残っていないな、と思うようになったんです。
自分の目に見える成果や形がほしいと考えていたときに、キャリアコンサルタントという資格に出会い昨年資格を取得するに至りました。
ーキャリアアドバイザーという仕事は一般的に、特に就活生にとってはあまりメジャーではないように思いますが、どのような経緯でその職業に出会ったのですか?
見上のどかさん:自分自身も就活のときにエージェントを利用したことあって、そこで出会ったキャリアアドバイザーの女性がとても印象的でかっこいいなと思ったのと同時に、この職業素敵だなと思いました。
そこから人材業界に興味を持って、エージェント(人材紹介会社)というのもがあって、その中にはキャリアアドバイザーという役割があることを知りました。
どんな仕事に就くかよりも、どんな自分でありたいか
ー見上さんご自身は、どんな就活生だったのですか??
見上のどかさん:元々就活に前向きではなかったんですよね。
留学から帰国したタイミングが2月だったのですが、私は3年生としてまた学校に戻って、同期は4年生になっていたんです。
だから、同期はその時既に就活を終えて卒業間近だし、同じ3年生でも、既に周りは就活を始めているような状況で、急にみんな同じスーツを着て同じ髪型で同じようなことを話している姿にギョッとしたんですよね。
とはいえ、就活をしないわけにもいかず、とりあえず就活を始めたものの、ガツガツ前向きなキャリアはイメージがつかなくて、とりあえず商社の事務職を受けたんですが尽く落ちてしまったんですよね。
その時、もちろん自分を責めたりすることもあったのですが、周りの先輩や友人から「合ってなかっただけだよ」と言ってもらえて、もう一回ちゃんと考えることにしました。
ーそこで前向きになったのですね。
見上のどかさん:そうですね。そこで考えたのは、どんな仕事に就きたいかじゃなくて、まずどんな自分でありたいかのほうが大事なんじゃないかということでした。
そこで、「カッコいいママになろう」と目標を定めたんです。
さらにそこから深掘りして、定義を考えてみると仕事と家庭の両立が必須だし、他者の状況や気持ちが理解できる人になるべきだろうな、と思いました。
自分も人の痛みがわかるためには、自分もそういう経験をしないとならないし、結婚して産休・育休をしても、求められている人でなければ結局戻って来られるポジションは無いだろうとも思いました。
その結果、入社すべき環境は、できるだけ早く成長できるかどうかが大切で、無形商材の営業ならそれを満たしているという結論に至りました。
自分で自分の道を選ぶことの重要性
ーすごい成長意欲ですね、元々そういう気質だったのですか?
見上のどかさん:いえ、大学3年生ぐらいまでは全くそういう価値観がなくて、4人兄弟の末っ子で年も離れていたっていうこともあって、大人たちに囲まれて育ったんです。
お姉ちゃんたちがやっている習い事を勧められるとりあえずやってみたり、親の言う事を素直に聞いたりするような子でした。
そのまま大学生になったんですけど、留学前に合同説明会に足を運んだときに、やりたいことは1つも無いしこのまま社会に出たら、何の役にも立たないなという危機感を覚えたんです。
そこから、環境を変えて自立しないと駄目だと思うようになって、誰も知り合いの居ない言葉の通じない環境に身を置こうと思って、留学することを決めたんです。
そこで、自分で自分の道を歩むことがいかに大事か、自分で選択をすることの大事さを学んで、自分自身が大きく変わったんです。
そこから自主的に考えて行動できるようになりました。
ーそこで「カッコいいママになること」を目指す道のりに戻るわけですね。
見上のどかさん:そうなんです。
働くってなんのためかって考えてみたときに、私にとってカッコいいママになるということは、自分のパートナーや子どものためでももちろんあるが、一周して結局は自分の幸せのためなんだなということに気づきました。
つまり、私にとっては、自分で選ぶことが最も重要なことで、選択する力と選択した道を正解にする力を身につける必要があるんじゃないかと思ったんです。
ベースとして楽観主義なところもあって、たくさん悩むこともあるけど選択するその瞬間には、「まあ、なんとかなるでしょ」とか「失敗してもネタになるでしょ」と思っているところもありますね。
選んだ道を正解にする力を鍛える
ー自分が抱くであろう感情と自分の経験に変えられることをちゃんと分けて捉えられているのですね。感情として、落ち込むことはあっても、それは経験として糧になるとわかっているんじゃないでしょうか。
見上のどかさん:確かにそうですね。
事実と感情を分けて考える能力は、仕事をする上で絶対に身につけるべきことだなと思っています。
例えば、仕事選びもやりがいだけで選択するのは良い結果にならないのではないかと考えています。
やりがいだけならボランティア(無報酬)など他の手段もあります。
そうではなく、生活する上で安心できる報酬を得られるかどうか、バランスが大切なことであると思います。
ー人生選択をするときに、心がけるべきことはどんなことでしょうか?
見上のどかさん:常々思うのは、自分で選択する強さを持つことはとても重要なことだということです。
もちろん、家族や友人、転職エージェントに相談をしたり、意見をもらったりすることもあると思うが、決めるのは自分であるという認識を持っていないと、上手く行かなかったときに乗り越えるという行動に繋がりづらくなってしまうのではないかと思っています。
それは、誰かのせいにすることによって、逃げ道を作ってしまうことに繋がってしまうからです。
先程もお話したように、選択する力とその選択肢を正解にする力は自分で鍛えないといけないんじゃないかと思います。
―どうしたらその力を高められるのでしょうか?
見上のどかさん:少し精神論になってしまうのですが、まず選んだ道が正解なんだと思うことなんじゃないでしょうか。
正解なんだと信じることができていれば、正解にたどり着く方法をたくさん模索することができると思うんです。
満たされていないことや足りていないことに目を向けるのではなく、どうしたら正解に近づけられるかを考えることが大切なんだと思います。
そのためには、誰かと比べて正解を見つけるんじゃなくて、自分にとっての正解ってなにかを考える続けることが重要だと思います。
キャリアコンサルタントの力を活用して幸せの選択肢を増やす
ー例えば今の時代SNSなどで、色んな情報が溢れているわりには、表面的ないい部分だけしか見えなかったりすると、つい比べて悩んだり迷ったりすることも多くなりますよね。
見上のどかさん:だからこそ、キャリアコンサルタントという資格の需要はあると思うんですが、本質的には仕事って、あくまで手段だと思うんです。
どうやって社会と関わりたいか、どんな人生を歩みたいか、どんな自分になりたいかがあって、そこに近づくための手段が仕事なはずなので、そこから考えないとずっと悩みは消えないと思うんですよね。
そのためにまずは、キャリアコンサルタントとして面談をする際には、自分という人間を支える「強み」を一緒に探すことにしています。
強みを自分で発見して、それをキャリアコンサルタントに承認してもらうことによって、自分という人間にまずは自信を持てる状態をつくる。
それがあって、ようやく自分の人生について前向きに考えられるようになるのではないかと思います。
ーキャリアコンサルタントという存在自体が身近になったり、キャリアコンサルタントに相談する文化が根付いたりするためにはどうしたら良いでしょう?
見上のどかさん:例えば、私は企業の人事として働いていますが、人事として求職者の人に関わるだけだと、自分の会社で採用できる人でなければ、その人との縁も切れてしまうし、相手にしてあげることも限られてしまいます。
一方、人事としてだけじゃなくて、キャリアコンサルタントとしてその人と関わろうとすれば、繋がりも持ち続けられるし、違った価値も提供できると思うんです。
人は選択肢が少ないと幸福感を満足に得られないんじゃないかと、私は思うんです。
選択肢が沢山ある中で自ら選択することよって自分で人生を作る覚悟も得られるし、幸福感も高まるのだと思っています。
自分の人生を幸せにするために、頼ってもらいたいなと思います。
以前、航空会社が大規模な客室乗務員の雇用転換や他部署への人事異動を行ったことによって、突如キャリアに悩む人が増えて、キャリアコンサルタントの資格が役に立つのではと思ったという人に出会ったんです。
キャリアに悩むのは、若い人だけでもなくて、40代でも50代でもみんなキャリアに悩んでいるし、スキルのあるエンジニアだってキャリアに悩んでいる。
そういう悩みに共感できるバックグラウンドを持っている人がキャリアコンサルタントの資格を取得することでも、貢献できる場が増えるのではないかなと思っています。
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日本では多くの人が、人に頼ることを躊躇してしまう傾向にあると思います。一方、他の先進国では、人生を豊かにするために、自分の目標を達成するために、知識やスキルのあるプロフェッショナルに頼ることが常識であったりもします。
働き方や生き方が多様化する中で、自分で自分の人生を選ぶことは大切ですが、検討できる選択肢がどれだけあるのか可能性を広げるためにはプロに頼ることは最適な手段であると思います。
キャリアコンサルタントは、答えを提示してくれる人ではなく、自分がどうしたら幸せになれるのか一緒に可能性を模索してくれる存在です。言葉にできないモヤモヤやどうしたら解決するか分からない不安は、相談してみるだけでも一歩前進することも多いのでは無いでしょうか。
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そして、キャリアコンサルタントにしゃべった内容を元に、あなたの魅力や実績が伝わるポートフォリオを作成してもらえます。自分では気づきにくい魅力や言語化しにくい価値観をプロの力を借りることで、自分自身をより深く知るきっかけになります。
喋りながら、本音を見つめ直すと考えると、少し簡単に思えてきませんか?
迷ったときはキャリアのプロに相談してみるのもいいかもしれません!
みかみ のどか|キャリアコンサルタント、株式会社Nodomaru 人事
所有資格:国家資格キャリアコンサルタント