大人になると、人付き合いに「飲み会」は付きものです。
飲み会を好きな人はどれくらいいるでしょうか?飲み会が大好きな人はもちろん、苦手な人もいると思います。
この記事では、飲み会の断り方のコツを紹介していきますが、飲み会を一概に否定しているわけではありません。
いきたくないと思っていた飲み会でも、行ってみたら意外と楽しかったり、予想外に面白い話が聞けて身になったという経験をした人もいるのではないでしょうか。
でも、本当は飲み会の誘いを断りたいのに、状況や、関係性によって断り方が分からず、飲み会に渋々行くという経験をしたことがある人が多いこともまた事実。飲み会を断ったら関係性が悪くなってしまうんじゃないかと心配してしまったり、上司に誘われた手前、飲み会を断るのは申し訳ないと思ってしまったりすることもあると思います。
この記事では、「飲み会の断り方が分からない状況」に直面しているあなたに、今すぐ使える相手との関係を良好に保ったまま飲み会の誘いを断るコツを伝授します!
この記事を読むあなたはきっと、「相手を傷つけたくない」と相手を思う気持ちが強い優しい人なのでしょう。
ぜひ、この記事を参考にして、相手との関係を悪くしない飲み会の断り方を見つけてみてください。
【飲み会の断り方】 そもそも飲み会とは
今回は、飲み会の上手な断り方について紹介していきます。
まず、大前提として飲み会は絶対に参加しなければいけない、拒否できないものではありません。
なぜなら、飲み会は「仕事」ではないからです。飲み会は仕事じゃなくて「プライベート」です。仕事の業務時間外のことは基本的に断ってもなんら問題はないはず。
飲み会に参加しても仕事ができなければ評価はもちろんされません。せいぜい、「付き合いが良いな」程度に思われるだけです。それよりも、まずは仕事をしっかりとこなせる人材のほうが社会人としては圧倒的に優れています。
なので、飲み会を断る事自体はなんらあなたの評価に関わることはありません。
ただ、後半で紹介しますが、飲み会の断り方によってはあなた自身の評価や信頼に関わってくることもあります。
【飲み会の断り方】理由を明確にする
飲み会を断る理由には、様々なものがあります。忙しいスケジュールや体調不良、家庭の事情などが挙げられます。
しかし、相手には飲み会を断る理由を明確に伝えることが大切です。たとえば、急な出張が入ったため飲み会に参加できない、家族の急病があったため飲み会に参加できないなど、具体的な理由を挙げて説明することで、相手も納得しやすくなります。
例えば、
・体調不良
・家庭の事情
・金銭的理由
などがあります。これらをしっかりと使い分けて気の利いた答えを状況に合わせて使うことができれば飲み会の断り方マスターと言っても過言では無いでしょう。
では、それぞれの使い方を解説していきます。
飲み会の断り方①: 多忙なスケジュール
まず、仕事が溜まっている、友達とすでに会う約束をしている場合は、きちんとその旨を伝えましょう。
また、予定はなにもないけど飲み会に行きたくない場合、「今日はすでに予定が入っている」「趣味や習い事がある」と言ってしまえば、相手は基本的に都合を理解してくれることが多いです。
ほとんどの人は深く追求しては来ないですが、「なんの予定があるの?」と聞いてくる人もなかにはいます。その時のために簡単な理由まで用意しておくと完璧です。
おすすめは、「映画館」です。なぜなら映画館であればチケットをすでに取っていることが多い上に、映画の上映は開始時間も決まっているので、時間を理由に断ることが出来ます。
また、後日感想を聞かれたとしても「面白かったです」「途中で寝ちゃってあんまり覚えてないんですよね」といえば大丈夫です。
飲み会の断り方② : 体調不良
インフルエンザ、コロナウイルス…。夏風邪…。
自分の体調は自分が1番わかっています。体調が優れていない場合は飲み会を断る相手にそう伝えましょう。体調が悪化して仕事にいけなくなる方が結果的にはマイナスです。
しかも「最近ちょっと体調が良くないんです」と言ってしまえば、ご時世的にも無理に誘われない良い時代になりました。
なので、体調は悪くないけど、飲み会には行きたくないというときは「体調が悪い」とそれとなくお断りしましょう。
飲み会の断り方③ :家庭の事情
妻(夫)や子どもの予定が入っている場合は遠慮なく優先すべきです。会社の付き合いももちろん大切ですが、あなたが今後一生向き合っていく相手は会社ではなく、家族です。会社がなければ家族は養えないと思うかもしれませんが、特に参加しなくても許されるレベルの飲み会であれば断ってもなんらあなたに影響はありません。
また、行きたくない飲み会の場合でも既婚者の方は子どもや妻(夫)など家庭を理由にして断ることができます。既婚者じゃない方でも、実家に帰らなければいけない予定があると言うことはできます。
第三者を利用してしまうのは罪悪感があるかもしれませんが、行きたくない飲み会を断るためです。遠慮なく使っていきましょう。
家庭はその人にとって最大のプライベート。相手もやすやすと侵入してくることはありません!
子どもを理由にする際は、
・子どもが体調を崩してしまった
・子どもの誕生日祝をする
・子どもをお風呂に入れなければならない
妻(夫)を理由にする際は、
・妻(夫)とのお出かけをする予定がある
・妻(夫)が体調を崩している
近年はイクメンという言葉もあり、夫も家庭に参加するのが当たり前という風潮になっています。
家庭を大事にしているという印象を相手に持ってもらえることもあり、好感度もあがることでしょう!
家庭を大切にできる人は、仲間や友達も大切にすることができる人間だと思われます。
飲み会の断り方④: 金銭的理由
飲み会を断る理由として率直に「お金がない」と伝えるのも一つの手です。
飲み会に参加すると1回3,000円〜5,000円はかかってしまいます。
週に1回行ったとしたら月に2万円近くの交際費がかかってしまいます。
状況によって交際費は本当に痛手となりますよね。
しかし、金欠なんです!と自信満々には言えないものです。
そのためには、普段からの伏線を張っておくことも時には効果を成します。
「目標があってお金をためている」「親(彼氏/彼女)にプレゼントしたいものがあるからお金貯めている」とアピールして節約生活中だということを知ってもらっていると、いざとなったときに飲み会を断る理由として使うことができます。
【飲み会の断り方】 タイミングを見極める
飲み会の多くは、事前に日程を合わせて出欠席を取られているケースも多いかと思います。しかし、告知があってからすぐに「行けない」と返事をすると、「行きたくないのかな」「付き合い悪いな」などの悪い印象を他の人にも持たれかねません。
なので、前もって誘われた飲み会で、開催まで時間がある場合は、一度前向きに検討してみますという雰囲気はだしておいて、数日後に「家庭の事情」や「他に大事な予定が入った」と言って断ってしまうことも手です。飲み会の当日断るような場合だと、幹事やお店に迷惑をかけてしまいます。キャンセル料などがかかってしまっては元も子もないので、タイミングをみて断りの連絡を入れましょう。
理想は、誘われてから数日後〜当日1週間前くらいが望ましいです。
断る際にも、飲み会に行きたかったという気持ちを必ず相手に伝えることは円滑な断り方のコツです。
「すごく行きたい飲み会だった」「みんなと飲めるのがすごく楽しみだった」というような一言を断る際に添えることで悪い印象を持たれる可能性を低くすることができます。
丁寧な断り方を意識することで相手も理解してくれることでしょう。
【飲み会の断り方】 テキストでの注意点
LINEやSlackなどのチャットツール、メールなどで飲み会に誘われたときはどのような断り方をするのが良いのでしょうか。
1つ気をつけておきたいのは、メールやチャットなどのテキストコミュニケーションでは相手に態度や表情が直接伝わらないことです。
こちら側の気持ちと受け取る側の気持ちに誤差が生じるため、テキストでのコミュニケーションは飲み会を断る上でもトラブルが起こりやすいとも言えます。
そのため、テキストで返信をするときは相手に勘違いされないような文章を作るのはもちろん、失礼のないように細心の注意を払う必要があります。
ここでは、先程紹介した理由の中から
・体調不良
・家庭の事情
を用いて簡単な文章例を紹介します。
飲み会の断り方 【例文】多忙なスケジュール
先程は飲み会のお誘いありがとうございました。
申し訳ございませんが、スケジュールの都合により、私の参加が難しい状況となってしまいました。
誠に不本意ではありますが、今回は遠慮させていただきます。
せっかくのお声がけをしていただいたにも関わらず申し訳ございません。
またの機会に参加させていただけると幸いです。よろしくお願い致します。
何卒ご理解いただけますと幸いです。
飲み会の断り方 【例文】体調不良
本日は飲み会のお誘い、誠にありがとうございます。
大変申し訳ございませんが、先週から風邪を引いてしまっていて、私の体調が万全な状況ではありません。
大変心苦しいことではございますが、今回は大事とって体調の回復を整えるため、欠席させていただきます。次回の機会には、元気な姿で参加させていただけることを楽しみにしております。ご理解いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い致します。
飲み会の断り方 【例文】家庭の事情
先程は飲み会のお誘いをいただきましてありがとうございます。
大変申し訳ございませんが、急遽、私の実家に帰らなければならない事情が発生したため、参加が難しい状況となっております。
誠に勝手ながら今回は欠席させていただきます。せっかくお声がけをいただいたにも関わらず申し訳ございません。
ご理解いただけますと幸いです。またの機会には、参加させていただけると嬉しいです。
何卒、よろしくお願い致します。
あくまでも、飲み会を断るための例文なので内容を理解して、自分なりにアレンジしてみてください。
このように、飲み会の断り連絡を入れる場合は、理由を率直に伝えることが大切です。
次回の参加を楽しみにしていることや、とても楽しみにしていた気持ちはあることをそれとなく添えることで、相手との関係を損なうことなく断ることができます。
また、飲み会を断るときのコツを次の項目で詳しく紹介します。
【飲み会の断り方】 断るときのコツ
飲み会を断るときは、相手に対して少し後ろめたい気持ちがあるかもしれません。なにかを断るというのは自分もそれなりにストレスを感じることです。しかし、相手に対する後ろめたい気持ちも断り方一つで軽減することが出来ます。
ここでは、その断るときのコツを紹介します。
・感謝の気持ちを伝える
飲み会を断るときのコツ①:積極的に別の提案をする
相手にお誘いを受けたときに そのまま断ってしまうと、相手に対して不快な印象を与えてしまう可能性があります。
例えば、あなたが友達に対して「明日遊ぼー!」と誘った際に「無理!」とだけ返事をされたらどのような気持ちになるでしょうか?
断る際に意識してほしいことは、「積極的に別の提案をする」ことです。
別の提案をすることで、相手に対して行きたかったという気持ちや、誘ってくれた人に対しての感謝の気持ちを伝えることができます。
別の提案というのは、「別の日程」「別の場所」「別のイベント」などから選ぶと良いでしょう。
ただし、提案する際には相手のスケジュールや興味を考慮した上で、適切な判断をするのが良いでしょう。
飲み会を断るときのコツ②:感謝の気持ちを伝える
次に意識してほしいのは、「感謝の気持ちを伝える」ことです。
相手は、自分のスケジュールや体調などを犠牲にしてあなたが楽しんでくれるようなイベントを企画してくれたり、誘ってくれているわけなので、その労力や相手の気持ちに対して感謝を伝える必要があります。
飲み会を断る理由を伝えるときに、「お誘いいただきありがとうございます」と一言添えることを意識しましょう。ほかにも、後日「飲み会どうだったんですか?」「次は必ず参加させてください」と誘ってくれた飲み会に対して興味がある姿勢を示すことで、相手との信頼関係を示すことができます。
【飲み会の断り方】 相手に対しての感謝の気持ちを忘れない
飲み会の断り方について紹介してきました。
最初にも書きましたが、飲み会は断っても良いものです。
ただ、飲み会の断り方で一番大切にしてほしいことは「相手に対して感謝の気持ちを忘れない」ことです。
飲み会は勝手に発生するものではありません。企画する人がいて、誘ってくれる人がいて初めて成り立つものです。
飲み会はコミュニケーションの場であり、人間関係を構築する上でとても大切なイベントです。しかし、参加できない理由や、参加したくない理由があるのであれば、上手な断り方のコツを押さえておく必要があります。
断るときは相手の気持ちを考えながら、丁寧な対応を心がけ、コミュニケーションを円滑に行うことで、今後の社内の人間関係を良好に保つことができるでしょう。