この春から新しく一人暮らしを新しく始める人や、新生活に胸を膨らませて期待と不安で胸がいっぱいになっている人も多いかもしれません。
しかし、一人暮らしを新しく始める人や、一人暮らしをすでにしている人にも共通して降りかかってくるのは世間のインフレです。
いつも買っていたお菓子や、ジュース、野菜や卵などがいつもの値段から市場の状況に合わせてどんどん値上がりしていきます。
外食チェーンも軒並み値上げを発表したりする中で、近い将来には庶民の味方はどんどん遠い存在になってしまうかもしれません。
そして、2023年に入って電力会社も軒並み値上げを発表しました。
中には、電気代がいつもの2倍3倍の請求額が来たという人もいます。
生活にかかるお金は世界情勢や市場に合わせて、今後もどんどん上がっていくかもしれません。
自分の収入もそれに合わせて上がっていけばいいのですが、社会はそう簡単にいきませんよね。これからは自分のお金を自分でしっかりと管理できなければ、厳しい生活を強いられることになるでしょう。
自分の収入をやりくりしながら生きていくためには、日々の生活の中で節約をしていくことが大事になってきます。
この記事を読めば一人暮らしにかかるお金を把握して、何を節約すべきか、そしてその節約方法を学ぶことができます。
では、早速読んでいきましょう!
一人暮らしにかかる生活費はどのくらい?
まずは節約を始める前に、一人暮らしの1ヶ月あたりの生活費を確認しましょう。
すでに一人暮らしをしている人も、新しく一人暮らしを始める人も、普段の自分が1ヶ月にどれくらいのお金を使っているのかを知ることが大事です。出ていくお金を知らなければ、何を減らさなければいけないのかわからないからです。
自分の収入よりも支出が多くなれば、当たり前ですが家計は赤字になります。
そのため、繰り返しますが、自分が普段なににどのくらいのお金を使っているのかを把握する必要があります。
方法として、まずは家計簿をつけることをおすすめします。
家計簿はもちろん手帳につけてもいいですし、最近はアプリでも簡単に家計簿を始めることができます。それも難しい人は、まず買い物をするたびにレシートを貰うことから始めましょう。
そうすると普段自分が何を買っているのかを詳しく知ることができるし、何にお金を使っているのかを視覚的に見ることができます。
では、一人暮らしでは一ヶ月あたりどれくらいのお金を使うのでしょうか?
総務省が2021年に公表した「家計調査 家計収支編2021年1月〜3月」のデータを参照すると、
一人暮らしの単身世帯における1ヶ月あたりの平均支出額は約15万円という結果が出ています。
そのうち、「食費」や、日用品や交際費や美容費などの生活費の項目である「その他費用」が上位の割合を占めています。
また、「水道光熱費」は、現代の日常生活には欠かせない「通信費」まで含めると支出全体の1割以上にも。つまり、これら上位の項目をいかに削減できるかが節約の鍵になってきます。
この支出額の15万円は一人暮らしの単身世帯の平均額なので、この金額を目安に自分がお金を使いすぎているのかどうかチェックしましょう。
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一人暮らしの節約は固定費を下げる!
ここまでで節約をするにあたって、自分の出費を見直しました。
出費の中には「変動費」と「固定費」があります。
変動費とは、毎月支出する費用が変動するものを指します。例を上げると、食費や日用品費・被服費などです。
固定費は、定期的に発生する費用で、金額が一定のものを指します。こちらの例は、家賃や、水道光熱通信費など。
家計を改善したいのであれば、まずは変動費より、固定費を節約することから始めるのが効果的です。
なぜ、固定費を節約することが一人暮らしでの節約にもつながるのかというと、固定費を節約するメリットとして、「一度節約をしたら節約の効果が持続する」ことがあげられます。
しかし、変動費を節約する場合、食費の節約をはかるべく安い食材を求めていろんなスーパーを回ったり、ものをなるべく安く買うための労力がすごくかかるので、あまり効率的とは言えません。
一人暮らしで、手間がかからず、継続的かつ効率よく節約をするなら固定費を節約するのが良いと言えます。
一人暮らしの固定費節約術
一人暮らしにかかる具体的な固定費として考えられるものにはこのようなものがあります。
◎家賃
◎通信費
◎保険料
◎水道光熱費
◎サブスクリプション
収入における固定費の理想的な割合は、だいたい45%程度と言われています。
まずは一人暮らしの理想の家計にするための節約方法を見ていきましょう。
一人暮らしの節約方法! ①家賃
固定費の中でも結構な割合を占めている家賃の節約方法を紹介します。
家賃は自分の収入の3割の金額が目安と言われています。そのため、自分の収入に見合った家賃の物件に住んでいない場合は見直しが必要です。
一人暮らしの場合、賃貸物件に住んでいることがほとんどだと思います。
賃貸物件の家賃は、最初に契約するタイミングか、契約更新時に交渉してみるのがいいです。
ただし、交渉の材料として周辺物件よりも家賃が高かったり、物件が経年劣化してきたり、目の前に新しい建物ができて日照条件が悪くなったなどがなければ家賃の減額は難しいでしょう。
他にも、一人暮らしで自分の収入に見合った家賃の物件に住んでないのであれば、引っ越しを検討するのもいいのではないでしょうか?
これから一人暮らしを始める方や引っ越しを考えている人は、自分の妥協できる部分などを考えてできるだけ固定費を節約できるような物件を探しましょう。
一人暮らしの節約方法! ②通信費
通信費は通信会社を変えたり、契約プランを変更するだけで毎月かかる固定費を節約することができるので、割と取り組みやすい項目です。早速紹介していきます!
大手キャリアのほとんどはオンライン専用プランなどを用意しています。店舗に行かなくても契約できること、月額3,000円程度で大変安く設定されていることも大きなメリットです。
しかし、サポートがオンライン対応だけなどのデメリットもあり、困ったときにお店でサポートを受けることができないなどの懸念点もあります。
他にも大手キャリアのサブブランドや、格安SIMなどの選択肢もあります。
大手キャリアの平均契約プランが約8500円程度なのに対して、格安SIMなどのプランは平均約2800円と、通信費を見直すだけで大きな節約をすることができます。
しかし、デメリットとして通信速度が遅い、テザリングが使えない、通話料が高いなどがあります。それらのメリット・デメリットを検討した上で、契約を見直してみるのはいかがでしょうか。
一人暮らしの節約方法! ③保険料
一人暮らしの方の中にも、将来の不安を少しでも減らすために医療保険やがん保険、生命保険などに加入している方は少なくないかもしれません。
将来の自分を安心させるために保険に加入したものの、月々の保険料の支払いで今の生活が苦しくなっているのでは、本末転倒ではないでしょうか。
まずは、自分がなんの保険に加入して月々いくら支払っているのかを見直してみましょう。
保険料の目安としては、自分の手取り収入の3%程度に抑えるのが理想です。
その中で、自分の契約している保険の中で優先順位をつけましょう。
一般的に優先順位が高いものは、トラブルが起きたときに損失が大きくなりそうなものです。
具体的には、生命保険や火災保険などです。
医療保険は自分の貯金の中で対応できるのであれば、優先順位が低いという考え方ができます。
また、一人暮らしなのであれば、扶養相手や子供がいない場合も多いので生命保険の優先順位は低く考えてもいいでしょう。
結婚や自分のライフステージに合わせて、保険を見直してみましょう。
一人暮らしの節約方法! ④水道光熱費
水道光熱費は、こまめな節電や節水によって少しずつ節約することができます。
また電気代とガス代は水道料金と違い、契約する会社やプランを見直すことで、より継続した固定費の節約が期待できます。
電力会社やガス会社の切り替えは、インターネットで簡単に申し込みをするだけで簡単に行うことができます。現在契約中の電力会社への解約手続きは新しい電力会社が代わりに行ってくれます。
電気代やガス代を今よりも節約できる会社は、それぞれの生活スタイルや普段の電気の使用量などにより契約プランは異なります。自分にピッタリの会社や契約プランをインターネットなどで比較しながら探してみましょう。
また、電力会社やガス代の中には、電気やガスをセットで契約できる割引のあるプランを提供してる会社もあります。
セット割引が適用されて光熱費が節約できたり、支払いを一つにまとめられるメリットもあります。
水道代の節約は、電気やガスのように簡単に会社を切り替えることができません。なので、普段のこまめな節水が必要になります。
具体的な例を挙げると、シャワーヘッドを節水のものに交換したり、お風呂の残り湯を洗濯に活用したり、食器の手洗いを食器洗い乾燥機にかえるなどを心がけてみましょう。
一人暮らしの節約方法! ⑤サブスクリプション
毎月支払いが発生しているサービスを複数契約していませんか?その他固定費の一人暮らしの節約方法をご紹介します。
サブスクリプションサービスは、毎月決まったお金を払うことで、素敵なサービスを受けることのできる便利なサービスです。しかし、サブスクリプションが溢れた現代では、昔は使っていたけど、もう使わなくなったサービスも解約し忘れているかもしれません。
主なサブスクリプションには以下のものがあります。
・音楽・動画配信サービス
・月額課金制のスマホアプリ
・スポーツジム
・習い事
・新聞
・日用品の定期配送
・カーシェアサービス
・ファンクラブ
このようなサービスは、契約したときからの生活環境の変化によって利用頻度が減ったり、自分にとって納得のいくサービスが受けられなくなっていたりします。
しかし、解約するのは面倒だからと、結局そのままにしていませんか?
自分の生活に合わせて定期的な見直しが必要です。
利用しても利用していなくても毎月支払う料金が発生します。サービスの解約が固定費の節約にも繋がります。
このようにして固定費を節約できたとしても、浮いたお金を他のことに使ってしまっていては、節約の意味がありません。
では、その浮いたお金はどうしたらいいのでしょうか?
今は投資などに回す手もあるかもしれませんが、この記事では貯金をおすすめします。
投資にリスクはつきものです。せっかく節約したお金が減ってしまっては悲しいので、まずはきちんとお金を貯めましょう。
その上で、目標となる貯金額のゴールを決めましょう。
毎月定額で貯めたい額を決めてもいいですし、総額で貯めたい金額を決めればモチベーションが上がります。
ベル今日はせっかくの休日…! どうせなら、遠くまで出かけて温泉に入ったり、思い切って海外に行って羽を伸ばしたりしたい!!という気持ちはあるものの、現実はお金がなくてそんなことをしている余裕も全くない……。[…]
一人暮らしの節約は”無理をしないこと”
節約は無理をしてしまうと長続きしません。
あまり節約を意識しすぎてしまうとストレスに繋がり、その反動で逆にお金を使い込んでしまうということも考えられます。
人によって食費が多かったり、美容費が多かったりするので、一概に何をこれだけ減らせばいいという答えは存在しません。
一般的に収入の20〜25%を貯金に回せると理想的と言われています。まずは、自分がどれだけ節約をすればこの金額を貯金に回せるのか、計算してみましょう。
あまり自信がない人は、先取りして、最初から貯金に回してしまうというのも、一つの方法かもしれません。
新型コロナウイルスのように、突然現れたウイルス一つで私達の生活はガラリと変わってしまいます。いつ、どんな状況になっても対応できるように、貯金をしていくのも自分を守るための一つの手段ではないでしょうか。