OB訪問ってどうやるの?OB訪問のやり方・ポイントまとめ

OB訪問サムネイル

就職活動において大切な準備の一つにOB訪問があります。

OB訪問と聞いてイメージは湧くけど、OB訪問の実際のやり方や社会人とのアポイントの取り方、OB訪問当日のマナーなどについて、わからないことがたくさんあるかもしれません。

そこで今回は、OB訪問とは何なのか、どうして行うのか、そして実際にOB訪問をする際のやり方・流れやポイントについて解説していきます。

 

1. OB訪問ってなに?

道に迷う男性

■OB訪問とは

OB訪問とは、自分の興味のある企業で働いている大学のOBやOGに会って、仕事の内容や自分が疑問に思った点について直接質問をする機会のことです。本選考が始まる前に、就職活動を通して感じたことや自分の志望動機・自己PR等について話をし、先輩からフィードバックをもらうことが目的です。

 

■OB訪問はいつするべき?

OB訪問は、本選考が始まる前に行われるものですが、就活生一人一人が自分自身でアポイントを取り、社会人の先輩に会いにいくため、「この時期に一斉に行われる」というような決められた期間はありません。そのため日程は比較的自由ですが、その反面、OB訪問のピーク時にはOBの方との都合が合わず、アポイントが取れない場合があります。

自分のいきたい企業に勤めているOBとのアポイントを確実に取るためにも、出来るだけたくさんの人に会う機会を作るためにも、早い時期からOB訪問を始めることがおすすめです。特に1月から始めて、1ヶ月〜2ヶ月間で終わらせられるようなスケジュールが組めれば、OB訪問の日程も、その後の就職活動も安心です。

 

 

2. OB訪問をする理由

パソコンを触る女性

そもそも、就活生がOB訪問をするのは何故なのでしょうか。
就活前の貴重な時間を使って、OB訪問を行う理由を大きく分けて5つ紹介します。

 

①業界や企業についてより深く理解するため

OB訪問の大きな目的は、実際に自分がいきたい企業や業界で働いているOBやOGから、その企業や業界についての「生の声」を聞くことです。インターネットが発達している現代では、就職活動に必要な企業や業界についての情報は、ある程度オンラインで集めることができます。

しかし、オンラインでは集められる情報に限界があるのも事実です。そこで、現場で働いている人からお話を聞くことで、オンラインで集めきれない情報を集めるために、OB訪問が行われるのです。

またOB訪問では、オンラインで集めた情報や、自分が今持っている業界・企業の理解について、OBやOGへ直接質問をしたりフィードバックをもらう貴重な機会でもあります。業界や企業についてのより深い理解を得ることが、OB訪問をする理由の一つなのです。

 

②志望動機をより詳しく固めるため

業界や企業についての深い理解は、自分の志望動機をより詳しく固めることにもつながります。インターネットで誰もが集めることのできる内容を参考にして考えられた志望動機は、ありきたりなものになってしまいがちですが、OB訪問を通して直接仕事のお話や本音を聞くことができれば、自分の志望動機をより詳しい志望動機に磨き上げることが可能です。

また志望動機をより深く磨き上げるだけでなく、その企業に合わせてブラッシュアップする方向性も明確になってくるので、志望動機に説得力を持たせていくことができます。

 

③より深い自己分析に繋げるため

OB訪問では、OB・OGとの対話を通して自己分析をサポートしてもらうことも可能です。OB訪問を通して出会うOB・OGは、自分の行きたい企業の選考を突破し、現在働いている先輩です。そのため、その経験を生かして今の自分の自己分析を見てもらい、より深いものにしていくための的確なアドバイスがもらえます。

また、自分のやりたいことや持っている考えをOB・OGに直接話すことで、「自分はこう思っていたのか」という発見につながり、それが自分の中でも無意識のうちに自己分析を深めることにも繋がっていきます。

 

④内定に一歩近づくため(本選に有利になることがある)

OB訪問で関わることができる先輩は、自分が志望する企業の選考を受けて合格した経験を持っている先輩です。そのため、いち早くその企業の選考を体験した経験者から、就活の体験談や選考フローについて教えてもらったり、ESを見てもらうことで内定に一歩近づくことができます。

また、OB訪問を行なっていること自体も、本選に有利に働くことがあります。OB訪問の回数やOB訪問で良い印象を残し、評価をしてもらうことができれば、特別な選考ルートに乗せてもらうことができたり、優遇される場合があるのです。

 

⑤面接の練習にもなる(社会人と話すことに慣れる)

OB訪問は、普段の生活の中ではなかなか関わる機会のない、社会人の先輩方とお話をする機会です。初めて会う社会人の先輩と自分の就活関連の話をすることは、初めは緊張してしまうかもしれませんが、回数を重ねていけば徐々に慣れていきます。その積み重ねによって社会人と話すことに慣れていけば、選考面接の際も必要以上に緊張してしまうことを防いでくれます。

自分の志望動機や自己PRを深めるきっかけとなり、また選考面接の練習としても大切な場となるOB訪問は、就活を有利に進める上で大切なポイントです。

 

3. OB訪問のやり方

本とペン

では、詳しいOB訪問のやり方をチェックしていきましょう。個別の内容を詳しく解説した記事のリンクもあるので、不安な方はそちらも合わせてチェックしてみてください。

 

■OBを探す

OB訪問をするためにはまず、会って話をしてくれるOB・OGを探さなくてはなりません。OBを探す方法の中で一番簡単なのは、自分が持っている人脈を使って探す方法、つまり大学の学部・学科やサークル、バイト先、家族や友人など、自分の知り合いから紹介してもらう方法です。この方法で探した場合のメリットは、知り合い繋がりなので信頼度が高いということです。知り合いに繋がりそうなOB・OGがいなかった場合は、大学のキャリアセンターを利用する方法です。自分の大学の卒業生の就職から、自分の行きたい企業を探し、そこに名前があれば連絡をしてみましょう。

その他の方法は、OB訪問サービスを利用する方法です。特にベンチャー企業などの新しい会社への就職を希望している場合には、OB訪問サービスを利用してOB・OGを探すことが比較的簡単です。

 

■アポをとる

OB訪問をしたいOB・OGが見つかったら、次はアポイントを取ります。アポを取る方法は、メールで取る方法と電話で取る方法の二つがあります。詳しい方法やアポ取りの際に気をつけたいポイントは、以下の記事にて紹介していますが、基本的に特別な理由がない限りは、相手の時間を拘束してしまう電話よりメールでアポを取るのがおすすめです。メールの場合でも電話の場合でも、要件を簡潔に伝え、礼儀には十分に注意しましょう。


■OB訪問当日に向けた準備をする

OB・OGとの日程調整が完了したら、OB訪問当日に向けて準備を進めていきましょう。OB訪問は事前の準備が命です。入念な準備なしに当日を迎え、ただただOBの話を聞くだけになってしまってはOB訪問の価値が半減してしまいます。実りのあるOB訪問にするためには、さらなる業界・企業研究をしておくことや、質問リストを作っておくことが大切です。

また、社会人の相手に自分のことを覚えてもらうために、名刺を作っておくのも良いですね。OB訪問で聞くべき質問は、上記の記事を参考にしてみてください。

 

■OB訪問後にはお礼のメールや手紙を書く
無事にOB訪問が終わった後には、OB訪問のために時間を作ってくれた先輩へ、お礼のメールや手紙を書くところまでがOB訪問の一連の流れです。お礼を伝える際も、電話よりメールや手紙の方が好まれる場合が多いです。

相手の企業・OBの名前・自分の名前とOB訪問に関するお礼や感想を書き、その日のうちにお礼メールを送ることがおすすめです。OB訪問中の印象ももちろん大切ですが、OB訪問後の行動も同じくらいに大切です。

※例文付|OB訪問のメールの書き方・返信方法・マナー【シーン別で解説】:https://kicho-navi.jp/obvisit_mail/

4. OB訪問当日に注意すべき点

警告

OB訪問当日に注意すべき点について、3点紹介します。

①当日の服装

当日の服装は、何も言われていなかった場合にはスーツを着用するようにしましょう。OBから、アポイントをとった際に私服を指定した場合には、私服の中でもカジュアルすぎない、比較的フォーマルな服を着て行くようにするのが一般的です。

OB訪問当日の服装で迷った場合には、自分が訪問するOBの勤めている会社にあった服装で行くのも一つの方法です。HPなどをチェックし、社員さんが着ている服装に合わせていけば、相手に好印象を与えることにも繋がります。

②到着時間の目安

OB訪問の際には、約束の集合時間の10分前には集合場所についているようにしましょう。社会人の先輩にわざわざ時間をとってあってもらっている立場である以上、間違っても遅刻は絶対に厳禁です。

待ち合わせの際の印象があなたの第一印象となるので、最初の印象は大切です。また、OBと会う前にコートや帽子は脱いでおくようにしましょう。

③コミュニケーションの取り方

事前に準備した質問リストを使って、自分の聞きたいことを聞いていくことは良いことなのですが、OB・OGを質問責めにしてしまうことは避けるのがベターです。一方的な質問になりすぎないように注意し、会話のキャッチボールを意識しながら、コミュニケーションをとるようにしましょう。

またOB訪問中の礼儀は大切ですが、かしこまりすぎて円滑なコミュニケーションが取れなくなってしまうことにも注意が必要です。バランスをとりながら、お互いに気分良くコミュニケーションが取れるように意識してみましょう。

 

5. OB訪問なしでも内定は取れる?

履歴書

OB訪問は就職活動に置いて重要である理由や、OB訪問のやり方について紹介してきましたが、OB訪問なしでも企業への内定は取れるのでしょうか。

 

■OB訪問をしなくても内定はもらえる
OB訪問が就職活動において重要であるのは事実ですが、結論としては、企業によってはOB訪問をしなくても内定をもらうことは可能です。自分が志望している企業によっても状況は変わってきますが、OB訪問が必須の会社でなければ必ずしなくてはならないものではありません。

 

■OB訪問必須の会社もある
しかし中には、OB訪問が必須の会社もあります。そのため、自分の行きたい会社が「OB訪問必須」の会社なのかどうなのかを事前に調べておき、もしもOB訪問必須の会社であった場合には、早めにOBの先輩にアポイントを取り、OB訪問を行うことが必要です。

 

6. まとめ

OB訪問は内定をとるために必須ではありませんが、就職活動において大切な役割を担っています。

自己分析や企業理解を深めたり、志望動機を明確にしたりすることはもちろん、たくさんの社会人と出会って話すことで、自分の社会人像も明確になってきます。早めの行動で、充実したOB訪問ができるように準備していきましょう。

 

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