今回は、幼稚園からサッカー一筋で取り組み続け、大学サッカーの名門・国士舘大学でキャプテンを務めトップチームでプレー、そして現在はJ3の福島ユナイテッドFCで現役Jリーガーとして活躍されている諸岡裕人さんに取材させていただきました。
プロサッカー選手を目指している人にも、アスリートとして頑張っている人にも、キャリアについて迷っている人にもぜひ読んでいただきたい記事となりました。
サッカー 一筋で叶えた夢
ーサッカーを始められたのはいつ頃ですか?
諸岡裕人さん:幼稚園の年長の頃からサッカーを始めて、本気でプロ目指してやろうと思ったのは、高校生の時ですかね。
身近にプロに行く人が出てきたりして、ちょっと意識するようになりました。
ー幼稚園の頃からということはきっかけはご両親でしょうか。
諸岡裕人さん:いえ、たまたま通りがかったところでサッカーをやっていて、それを僕が楽しそうに見ていたらしくて、やりたいの?と親に聞かれたときに「うん!」って答えたのがきっかけです。それからはサッカー 一本ですね。
ーそこから国士舘大学に進んでいったんですね。
諸岡裕人さん:はい。大学でもサッカーをやっていて、4年生の12月くらいに今所属している福島ユナイテッドFCから練習に参加してみないかと呼んでもらいました。そこで練習に参加をし、オファーを頂いて契約しました。
ー今回アプリに登録していただいたきっかけでもある、弊社社員 田邊泰周とは、大学で出会われたとお聞きしました!
諸岡裕人さん:そうです。彼とは大学のときに出会って4年間同じ寮で切磋琢磨していました。
ー厳しい環境だったと聞きました。挫折や苦しかった経験はありましたか?
諸岡裕人さん:やっぱり大学4年生のときですかね。僕はキャプテンやらせてもらっていて、でもチームが全然勝てなかったんです。
もともと関東大学リーグの1部に居たんですが、自分の代で2部に落としてしまったんです。勝てないし全部うまく行かないしで。
やっぱり勝てないと進路もなかなか決まらなくて。周りは就職活動もしてたけど、自分はしていなかったので、自分はこのままどうなっていくんだろうという焦りもありましたし、そういう意味では一番きつかったです。
ー就職も考えられていたんですか?
諸岡裕人さん:考えていました。でもなかなか、大学サッカーの第一線でプレーするトップチームだと就職活動も難しくて。
僕は、考えたかったけどできなかったというのが正しいですかね。
この経験があるからこそ、今の学生にはそういう思いはしてほしくないなと思っています。できることなら両方やりたいと思いますし、そうした方が経験になりますよね。
ーどのように乗り越えられたのでしょうか。
諸岡裕人さん:乗り越えたと言うか、自分の中で転機となったのは目指していたプロサッカー選手になることができたことですね。人生の中でも大きな瞬間で、たどり着いたときは嬉しかったです。
当たり前に感謝をする
ープロになってからのお話をお聞きしたいんですが、最初ギャップなどは感じましたか?
諸岡裕人さん:ギャップとは少し違うんですが、当時の気持ちとしては今まで同年代とプレーをしていたので、いきなり上の方々とプレーをするようになって経験の差を感じました。
やっぱり何試合も重ねている先輩と、ポッと入った自分とでは大きく異なる部分があって。最初はここぞというときのパフォーマンスとか、勝負所がわかっているっていうところで経験の差をすごく感じましたね。
ープロになってから一番印象に残った出来事を教えてください。
諸岡裕人さん:初めて試合に出た瞬間と、まだゴールは決めてないんですけど初めてアシストしたときですかね。そこはずっと覚えています。
ー今後のビジョンや目標も明確に決まっているのでしょうか。
諸岡裕人さん:もっと上を目指したいです。J2、J1でもやりたいです。セカンドキャリアのことも考えていますが、今自分がここでやれているのって当たり前のことじゃないので、今サッカーを出来ていることに感謝をしてサッカーで上を目指していきたいって思ってます。
友人と話をしていても、今やれることをやったほうがいいと背中を押してくれるので、それもすごくありがたいですね。なので、ここから先2年3年でしっかり上に上がっていけるように努力していきたいなと考えています。
ー諸岡さんがいつも大事にしていることはありますか?
諸岡裕人さん:こうやってサッカーできることも当たり前じゃないなと感じていて。
サッカーをやりたくてもできない人もいるし、一緒にプロを目指していた友人も、今は企業で働いていたりもする中で、サッカーを続けられている自分は幸せだなと感じます。
あとは、Jリーガーになって一年目に怪我で半年弱くらいサッカーができなくなったんですよ。その時もやっぱり日常的にサッカーができるのは当たり前じゃないと実感しました。残り何年Jリーグでサッカーができるかもわからないので、毎日の練習を大切にして、色んな人に感謝してサッカーをやりたいなと考えています。
ー福島ユナイテッドFC公式サイトのプロフィール欄に、座右の銘は「矢印は全て自分に向ける」と記載がありましたが、どういった思いが込められているのでしょうか。
諸岡裕人さん:大学の時のコーチに『誰かのせいにしたり言い訳を作ったりするのは簡単で、原因は自分にあると思って探していかないと、何かのせいにしていたら何も改善しないぞ』と言われたんです。
自分に矢印を向けていろんな事を考えていけば、良いことも悪いことも含めて経験になって、次に繋がっていくのかなと思っています。 この言葉をコーチに言われて、そこからすごく大事にしていますね。
ースポーツやサッカーの魅力を教えて下さい!
諸岡裕人さん:なるほど、、、んーなんでサッカー好きなんでしょう(笑)。サッカーしかやってこなかったので、もう自分の人生の一部になってますね。皆が同じ方向を向いて一つの目標に向かって毎日一緒に努力することだったり、言い合いをすることもあるけど、同じ方向を向いてるから頑張れる。喜びも悲しみも共有できるっていうところはチームスポーツの良さかなと思います。
チームの良さというところも、スポーツで割と聞く言葉かなと思うんですが、企業でも同じようなことが言えるなと思いました。会社が掲げるビジョンに共感して社員は働いていて、日々全員が同じ方向を向いて仕事をするっていうところはすごくスポーツと通ずる部分がありますね。
続けていればいつかチャンスは必ず来る
ーshabellのサービスについて、どんな印象を持たれましたか?
諸岡裕人さん:面白いアプリを作るからやってみないかと言われて、CMなども見てすごく面白そうだなと思いましたね。
アプリを見てみると、本当にいろんな職種の人が居て、そこでやっぱり自分たちの世界ってすごく狭いなと感じました。自分たちが生きているこのJリーグ、プロサッカー選手の世界は日本で見たら本当に小さいと思っています。
幼稚園からずっとサッカーしかやってこなかったので、サッカーしか知らないんですよね。だからshabellのアプリを通していろんな業界の人と話したりできたら自分の幅も広がって、学べることもたくさんあると感じました。
ー諸岡さんに対して購入も実際に起きていると思うんですが、お話してみていかがでしたか?
諸岡裕人さん:はい。今は3-4件くらい購入していただいていて、その中で1件は相談を終えました。残りはこれからですね。
相談内容としては、僕がどうやってここまで来たのかというバックグラウンドや今の生活のこと、そしてセカンドキャリアについてでした。話してみると相談者の方から学ぶこともたくさんあって、とても良い時間でした。
ー最後に未来ある若者にメッセージをいただけますか?
諸岡裕人さん:相談者の方とも話したんですけど、人生でチャンスはいくらでも転がっていると自分は思っていて。
きっかけがあれば夢を掴めると思うんです。そのきっかけがこのアプリになるかもしれないですし。
「やりたいことを極める」じゃないですが、続けていればなにかしらチャンスはあると思います。
チャンスはどこに転がっているかわからないので、毎日を無駄にしないでほしいです。毎日元気に暮らしていけるのも当たり前じゃないので。
すぐに見つけるのは難しいかもしれませんが、自分のやりたいことに対して突き進んでいくことは本当に素晴らしいことだと思います。何もない毎日を送るのではなく、充実した日々を送ってほしいなと思っています。
ー行動することって大事ですよね。
諸岡裕人さん:大事です!なにかしらやっている人には、なにかしらの形でチャンスは絶対来ます。それに気づいてないだけかもしれないですが、絶対に訪れてきます。やらない後悔よりやって後悔すべきですね。
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今回は、J3福島ユナイテッドFCに所属し、高校時代からのプロサッカー選手になるという夢を実際に叶えられた諸岡裕人さんに取材を行いました。
諸岡さんとの取材の中で印象に残っているのは、「人生でチャンスはいくらでも転がっているなと自分は思ってて。きっかけがあれば夢をつかめると想うんです。」という言葉です。
その前向きな言葉には、夢を叶えられる人と、叶えられない人の差を表しているようにも聞こえました。見方を少し変えるだけで、「何か」が夢への一歩につながることもあります。想いを形にするために、皆さんにも諸岡さんのようにチャンスが有れば手を伸ばしてみてほしいなと思います。
- 諸岡裕人さん
もろおか ひろと|サッカー選手1997年生まれ。東京都出身。
正智深谷高校では2013年の高校総体でベスト4入りを果たした。
高校卒業後は国士舘大学に進学し、4年時にはキャプテンを務める。
その後、J3福島ユナイテッドFCに加入。福島ユナイテッドFC公式HP:https://fufc.jp/team/player/2020/17/
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