自身の今後のキャリアを考えた時に、「キャリアアップしたい!」と考えて転職を視野に入れる方は多いもの。
実際、キャリアアップの手段として転職は一つの選択肢として有効ですが、ただなんとなく転職をしてしまうと満足のいかない結果に終わってしまう恐れがあります。
この記事では転職を通してキャリアアップを実現する場合の方法や、キャリアアップ転職で失敗する原因、キャリアアップ転職を成功させるためのポイントを順を追って解説します。
理想のキャリアを構築するための第一歩としてぜひこの記事を参考にしてください。
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転職でキャリアアップを実現する方法2つ
そもそもキャリアアップとは、「経歴(キャリア)を高める(アップ)」ことを指します。会社内で昇給・昇進する、得たスキル経験をいかし今より好待遇の会社へ転職する、などがキャリアップの例です。
今いる会社でこれ以上の成長が見込めないときや、より好待遇の会社を求めているときに取る手段として有効なのが転職です。とはいえ、キャリアアップの実現について知識がないなまま進めてしまうと、転職が失敗に及んでしまうことも。そこで、転職でキャリアアップを実現する方法を2つ紹介いたします。
1:同じ業種に転職
転職でキャリアップを実現する際に、最も多いのは同じ業種への転職でしょう。今まで培ってきたスキルや経験を存分にいかせるため、現職よりも好待遇な会社を見つけやすいのが特徴です。
また場合によっては、リーダーやマネージャーなど、より上のポストを狙えることも。同業種でも、企業によって取引先の数や規模が異なっているため、よりやりがいのある仕事ができる可能性もあります。
2:違う職種(キャリアチェンジ)に転職
同業種への転職のほか、キャリアチェンジして全く異なる業界・業種へ転職するケースもあります。
特定の技能が必要な専門職であればあるほどキャリアチェンジは難しくなりますが、思い切った転職でキャリアアップが実現するケースも。もともと培ってきたスキルや経験がいきる場合もあれば、転職者のポテンシャルが評価されて内定が出るケースも。
思い切った転職の場合、労働環境や働き方がガラッと変わるケースも多いため、キャリアプランの見直しは必須です。
キャリアアップ転職が難しいのはなぜ?失敗する原因4つ
「キャリアアップを目指した転職は、難しい」といわれるケースもあります。どのような場合に、キャリアアップを実現できず転職が失敗してしまうのでしょうか?失敗する原因について詳しく見ていきましょう。
1:事前準備を怠っている
キャリアアップを目的とした転職で失敗してしまう最大の要因は、「事前の準備がしっかりできていない」というものでしょう。この事前準備とは、企業調査や業界調査もそうですが、自身のキャリアプランの構築や自己分析といった部分も当てはまります。
例えば、新たな業界・業種へ思い切った転職を志しているとします。労働時間や福利厚生だけを見て転職先を決めてしまうと、「思っていた仕事と違う…」「経験が足りず、仕事についていけない」といった悩みを抱えてしまうケースも。
現職より多少収入が上がったとしても、自分の適性に合っていなかったりやりがいが感じられなかったりする場合、ストレスを抱えてしまいますよね。そうなると良いパフォーマンスは発揮できないでしょう。
転職先についてリサーチを進めるだけではなく、「自分は何をしたいのか」「自分に向いている仕事とは何か」「今後どのようなキャリアを描いていきたいか」など、自己分析をしっかりと行い言語化しておくべきです。同業種での転職はもちろんのこと、異業種にチャレンジする場合はなおさらしっかり準備をしましょう。
2:「なんとなく」や「その場の流れ」で転職を決めている
転職先を検討する際に、福利厚生や会社の雰囲気を見て「なんとなく」「その場の流れ」で決めてしまうのも非常に危険です。もちろん、面接や企業訪問の際のフィーリングや感覚も大切。どんなに条件が良くても、「ここで働いてみたい」と思えなければ、転職は難しくなるでしょう。
とはいえ、フィーリングや感覚に頼り切りになり、「なんとなく」で決めてしまうのは、リスクがあります。
「自分はなぜ転職するのか」「転職してどうなりたいのか」「数ある企業の特長・特色の中で、譲れないポイントはどこなのか」、事前にこういった点を考えて、転職の目的を明確化しておくことが重要です。世の中にはたくさんの企業がありますが、自分が求める100%の企業と出会える確率はほぼないといっても良いでしょう。自分の理想と譲れない部分を軸に、より良い転職先を判断していく必要があります。
3:転職市場と自身のスキル間にギャップがある
「en転職」が各分野に精通する転職コンサルタントへ実施したアンケート結果をもとに、発表した「転職が難しい人について」の中に面白いデータがありました。
転職コンサルタントが転職希望者と面談を行ったうち、「転職が難しい」と思う方は全体の何割ほどですか?という質問に対し、最も多かったのは「3割(36%)」という回答。「5割以上(12%)」と回答したコンサルタントもいるほどです。
そして、「転職が難しい、と思う理由はどのようなものですか?」という質問に対し、最も多かったのは「本人希望と転職市場での市場価値にギャップがある(72%)」というもの。ギャップの内容としては、「希望年収と相場年収のギャップ(79%)」や「職種・業種転換を希望しているケース(38%)」、「希望のポジションと相場のギャップ(34%)」などが挙げられます。
出典:enミドルの転職「第54回 転職が難しい人 について」
中途採用する企業にとっては、転職者のスキルや経験を求めています。自分では希望年収に合ったスキル・経験を有してるつもりであっても、実際はそれよりも低かった、なんてことも。同業種間での転職でも該当しがちな問題ですが、特に異業種への思いった転職や専門性の高い職種への転職の場合は、スキルが少ない状態になってしまうため転職市場で勝ち残っていけないケースもあるでしょう。
また同業種であっても、注意が必要です。今の会社で課長や部長といった役職についているからといって、規模や取引先が異なる転職先でも同様のポジションで働けるとは限りません。自己分析を徹底するほか、転職の際はエージェントに相場について相談するなど、ギャップを縮められるよう努力するべきでしょう。
4:転職回数が多すぎる
転職件数が多すぎる場合も、良い転職が出来ない要因のひとつ。「一度勤め上げた会社は定年まで働く」という価値観が一般的だった昭和と違い、令和はキャリアアップのため転職するべきだと考えられています。
しかし、あまりに「転職回数が多すぎる(3回以上)」「職種や業種をコロコロ変える一貫性のない転職を繰り返している「どれも長続きせず、すぐ退職している」といったケースは注意が必要。
「この人は、採用してもすぐ辞めてしまうんじゃないか…」「コロコロ職種を変えるなんて、自己分析が甘くキャリプランがないのではないか」「スキルや経験が身についていないのでは」といった悪いイメージを企業側に与えてしまいます。転職回数が多い人は、「なぜ転職するに至ったのか」「転職を経てどうなりたいと考えているのか」を明確に言葉にできるようにしておきましょう。
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キャリアアップ転職を成功させるためのポイント3つ
キャリアアップ転職を成功させるために重視すべきポイントは、3つ。それぞれ解説していきます。
1:転職する上での「基準」を明確にもっている
100%理想通りの職場と出会える確率はほぼないからこそ、転職は「基準」を明確にもって「ゆずれない部分」と「妥協できる部分」を判断していくことが重要です。
この基準がしっかり定まっていないと、感覚やフィーリングに頼りきりになり「なんとなく」で転職先を決めてしまうことに。また、福利厚生や収入だけを見て転職先を決めてしまうのも非常にもったいないです。キャリアアップ転職を成功させたいなら、転職する上の基準を明確にもつようにしましょう。
2:自己分析がしっかりできている
転職する上の「基準」や「ゆずれない部分」を明確化するために、必要になってくるのが自己分析です。自分が何をしたいのか、転職後どうなっていきたいのかを言語化できるようにするべきです。
また、転職が失敗する人の例として多いのは「転職市場と自身のスキル間にギャップがある人」。あらかじめ自己分析を徹底しておくことで、こういったギャップを少なくすることができます。自分で分析するのが苦手な方や行き詰ってしまった方は、同僚や友人、転職プランナーなどに相談して客観的な意見をもらうのも良いでしょう。
3:自分に合った企業・仕事探しができている
どんなに優秀な人物でも、自分に合っていない企業や合っていない仕事をしていては、キャリアアップは望めません。自身のスキルや経験、強みを最大限いかせるような環境を探していきましょう。
まとめ
より良い環境やより良い収入を目指して行う、キャリアアップ転職。成功させるためには、
・自分は何をしたいのか
・どうして転職するのか
・自身の強みは何か
・キャリアプランは描けているか
・転職において「ゆずれない部分」と「妥協できる部分」はどこか
など、自分自身について棚卸をしていくことが最も重要です。
とはいえ、自己分析は自身を客観視する必要があるため、なかなか難しいのも事実。「キャリアアップしたいと考えているがどうすればいいか分からない、具体的なアドバイスが欲しいと思っている」という方におすすめなのが、キャリアのプロに相談してみること。
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