「もっと早く勉強始めておけばよかった…」なんて後悔も押し寄せているかもしれません。「いっそ試験当日にお腹が痛くなったフリをして逃げちゃおうかな…」なんて、現実逃避したくなる気持ちもありますよね。
ですが、あなただけが特別意識が低いとか、他の人より勉強ができないだなんてことは気にしなくて大丈夫です。実際、授業やバイトに追われていたらSPIの勉強時間なんてなかなか確保できませんよね。実際、「多忙でSPIの勉強時間がない」と悩む学生はたくさんいます。
そもそもSPIって、面接みたいに直接会うタイプの選考じゃない分、つい心理的に後回しにしがちですよね。緊張感が薄いと、つい優先順位から外してしまうもの。実際、私も学生時代、SPI対策を後回しにして冷や汗をかいた経験があります。例えば、私は大学3年生の秋、説明会や面接準備ばかりでSPI対策をほぼ放置してしまい、試験1週間前になってから慌てて参考書を買いに走ったことがあります。それでも苦手な割合計算などに絞って対策し、なんとか基準点には届きました。このように、直前からの巻き返しも決して不可能ではないのです。
さあ、一度深呼吸をして落ち着いたら、次はあなたが「まだ大丈夫かも」と安心できる理由を見ていきましょう。
SPI対策が間に合わない!「でも大丈夫」な3つの理由
少し肩の力が抜けましたか? それでは、SPI対策が遅れていても「まだ大丈夫!」と言える3つの理由を見ていきましょう。
【SPI対策が間に合わなくても大丈夫な3つの理由】
・SPI対策が間に合わないと悩んでいる人はたくさんいる
・SPIの問題は基礎問題が中心
・SPIはクリアすべき基準点を超えればOK
①SPI対策が間に合わないと悩んでいる人はたくさんいる
実はあなた以外にも、「SPI対策が間に合わなくてやばい…」と焦っている人はいるんです。そんなに自分を追い詰める必要はありません。ほんのちょっと前に同じことを悩んでいた先輩や友達も、今はケロッと笑っています。中には「SPIノー勉だったけど受かったわ〜」なんて武勇伝を語る強者もいますが、それはごく一部の天才か、ただの強がりです。ほとんどの人は裏で焦りつつも何とか対策しているもの。
そう、あなただけじゃないんです。SNSや友人の声に耳を傾ければ、同じ悩みを抱える人がたくさんいることに気付くはず。いいですか、不安になるのは決してあなたの弱さのせいじゃないし、あなただけが遅れているからでもありません。今は、気持ちを切り替える機会なのです。ちなみにSPI受検者数は毎年200万人以上にも上ります。それだけ多くの学生が受ける試験なのですから、不安になる人がいて当然です。
②SPIの問題は基礎問題が中心
「もう数学の公式なんて全部忘れちゃった…今さら解ける気がしない…」と悲鳴を上げたくなるかもしれませんが、焦らないでください。
SPIで出題される問題自体は、必ずしも高度な内容ではありません。能力検査では1セクション約30分で40問前後を解く構成になっており、1問あたり1分弱というハイペースです。
逆に言えば、問われるのは高度なひらめきより基礎問題を素早く解く力なので難問奇問は出ません。出題範囲は総じて義務教育終了までに習ったことが大半を占めます。また、「自分は文系だから非言語(数学)は苦手…」と尻込みする必要もありません。逆に理系の人だって語彙問題では苦労することがあります。得意不得意はお互い様ですし、基礎を復習すればちゃんと点は取れます。
すなわち、全く知らない理論や語彙がいきなり出てくるわけじゃないのです。数学が苦手な人も、忘れかけていた公式を復習するだけで解ける問題も多いでしょう。言語も、日頃から新聞や書籍を読む習慣がある人なら、知識が自然と身についている事も多いはず。大事なのは、「勉強してない自分」で頑張ることではなく、「今まで学んだことを思い出せる自分」になることです。そのためには、たとえ短期間でも集中して学習すればOKです。
実は筆者の友人にも、SPI前日に徹夜で公式を頭に叩き込んだだけで乗り切った猛者がいます。(※おすすめはしませんが、それでも何も対策しないよりはマシです!)短期集中でも意外となんとかなる証拠ですね。やった分しか得られないわけですから、短い時間でもやらないよりは結果を出せるのです。
③SPIはクリアすべき基準点を超えればOK
もう一つ覚えておいてほしいのが、SPIは完璧な正答率を目指す必要はないということです。当然、高い回答率が出せればそれに越したことはありませんが、企業が気にするのは「学力テストで好成績を取ること」だけじゃないんです。
極端な話、SPIが満点でも面接がボロボロなら不採用になりますし、SPIがギリギリでも人柄や熱意で内定を勝ち取ることもあるんです。SPIは選考過程の1つであり、最終的な合否はあくまでも面接やエントリーシート等と統合的に判断されます。つまり、SPIの点数が完璧でなくても、基準点を超えていれば次の段階に進めるのです。まずは「足切りされない」範囲までできれば十分!ちなみに、SPI対策に約30時間を費やせば基準点はクリアできるとも言われています。もちろんそんな時間がなくても、今できる範囲で基礎を押さえれば大丈夫です。
また、SPIには能力テスト以外に性格検査も含まれますが、こちらは勉強のしようがありません。下手に嘘をつかず自然体で答えればOKです。つまり、学力テスト部分さえ基準点を超えれば次のステップに進めるということです。
SPI対策が間に合わないときの巻き返しの具体的アクション
理由が分かったところで、次はSPI対策で何をすべきか、具体的な行動を考えていきましょう!
【SPI対策が間に合わないときの巻き返しの具体的な6つのアクション】
・残り時間から逆算してプランを立てる
・模擬試験やWebの無料問題を解いてみる
・頻出分野に焦点を合わせて学ぶ
・アプリやYouTubeなどで楽しく効率よく学ぶ
・しっかりと睡眠をとって万全の状態で試験に挑む
・試験本番は最後まであきらめない
①残り時間から逆算してプランを立てる
まずは試験日まであと何日あるか確認し、その間にどれだけの勉強時間を確保できそうか考えましょう。すべてを完璧に終わらせることは難しいので、優先順位を決めるのがポイントです。(紙に書き出して見える化すると、頭が整理されておすすめです。)活用できる時間帯に「昼間は言語の単語」「夜は非言語の計算問題を解く」など大まかに日別の目標を決めましょう。
試験まで残り3日
まず1回模擬試験を解いて弱点を把握。残りの日は頻出の非言語分野を中心に総復習しましょう。眠れないほど焦る気持ちも分かりますが、無理な徹夜より効率優先で!
試験まで残り1週間
前半3〜4日で非言語を集中攻略、後半で言語分野も含め総合的に演習。言語分野も早めに手を付け、毎日コツコツ継続しましょう。
試験まで残り1ヶ月
非言語と言語をバランスよく計画的に学習しましょう。最後の週に模擬試験で仕上げると安心です。時間はありますが油断せず、計画的に進めましょう。
②模擬試験やWebの無料問題を解いてみる
何かに手を付ける前にあえて自分の実力を見ておくのも大切です。
例えばWeb上で公開されているSPIの練習問題を時間計って解くか、市販の問題集の模擬試験を1回分やってみましょう。時計を横に置いて解けば、「あと10問あるのにタイムアップ!」なんて事態も体感できます。間違えた問題があっても、今のうちに解説を読んで理解しておけば本番で同じミスを防げます。
実際に体験することで、どの分野に時間を割くべきか見えてきますし、時間内に全問題に手が回らない感覚も体感できます。本番で「やばい、時間が足りない!」と初めてならないよう、模擬試験は1度体験しておくことをおすすめします。
③頻出分野に焦点を合わせて学ぶ
時間があまりないときは、すべてを完璧にしようとせず、「出やすいトピック」に焦点を寄せましょう。
例えば非言語では、割合計算や速さの計算、損益算、確率、推論などが頻出分野です。言語では長文読解や語句の意味・用法、空欄補充問題などが定番でしょう。
たとえば、数学(非言語)であれば高確率で出題される指数問題や比較問題に絞り込む。速さの三公式(みはじ)や割合の計算式など、基本公式の暗記でスラスラ解ける問題も多いです。
言語であれば、長文読解や語彙問題など、勉強量がものを言う分野を中心にするのも手です。「先に手を付けるべき分野」は、多くの問題集やアプリでも指示されています。それらを参考に「ここだけは落とさない」という分野を作って自信を付けましょう。
④アプリやYouTubeなどで楽しく効率よく学ぶ
今は勉強方法も資料も、なんでもデジタルで手に入る世の中。SPI対策も、スマホアプリやYouTubeを使えば楽しく学べます。通学時間などのスキマ時間にはスマホアプリでクイズ感覚の練習がおすすめ。
ゲームのように楽しめますし、「SPI 解き方」で検索すればYouTubeに山のように解説動画が出てきます。早く解くための解法テクニックやパターンを教えてくれる動画や、集中力UP用BGMを配信するチャンネルもあります。自分に合う学習ツールを活用すれば、「あれ?いい感じに頭に入るぞ」と勉強が楽しくなってくるかも。一人であれこれ試すよりも、最も効果的な方法を知っている人たちのノウハウを使うほうが断然早道です。
⑤しっかりと睡眠をとって万全の状態で試験に挑む
あとは、頭を最高の状態で使うためにも健康管理を忘れずに。真夜中まで勉強すると、試験当日に「眠い… 頭が回らない…」となってしまいます。ただでさえ不利な状況を、わざわざ自分で大変にする必要はありません。
たとえ完璧に勉強が終わらなくても、しっかり寝て頭をすっきりさせてから試験に臨む方が結局いい結果を生むはず。寝ることも大事な勉強、睡眠も実力のうちです。試験中に舟を漕いでしまったら元も子もありませんし、当日大量のカフェインで無理やり覚醒しても肝心の頭が働かなければ意味がないですからね。試験当日の朝は軽めでも朝食を摂り、脳にしっかりエネルギーを送りましょう。
⑥試験本番は最後まであきらめない
当日は緊張するかもしれませんが、深呼吸して臨みましょう。他の受験者が周りにいても気にせず、自分のペースで解いてください。
分からない問題があっても途中で投げ出さず、残り時間と相談しながら解けるものから確実に拾ってください。難問にこだわりすぎず飛ばしてOK。終盤時間が余ったら、飛ばした問題にサッと目を通して適当にでもマークを埋めること!
また、受験票や筆記用具、会場アクセスなど当日の準備も前日までに再確認しておくと安心です。(某有名バスケ漫画の名言ではありませんが、「諦めたらそこで試合終了」です!)全問解けなくても落ち込まず、取れるところから点数を積み上げましょう。
勉強の合間には適度に休憩して、心のリフレッシュも忘れないようにしましょう。好きな音楽を聴いたり、甘いものを少し食べたりして、メンタルを整えることも大切です。気持ちに余裕があった方が、短時間でも効率よく学習できますからね。
SPI対策に間に合わなくても大丈夫!
ここまで読んで「ちょっと安心した」「やる気が出てきた」と思えていたら幸いです。
今から始めるSPI対策の3ステップ
計画&弱点チェック:残り日数で学習計画を立て、まず模擬試験や練習問題で自分の弱点を把握しましょう。
頻出問題の重点対策:弱点や出やすい問題を中心に、効率よく問題演習を積みましょう。(言語と非言語、両方忘れずに!)
本番に備えて調整:前日は早めに寝て体調を整えます。持ち物や会場アクセスも確認し、万全の態勢で試験に臨んでください。
さあ、今できることから一つずつ始めてみましょう。あなたはきっと大丈夫です!