自分の上司は自分で選ぶことができず、会社側によって決められるため、上司はある意味選べない、運ゲーだということを、ガチャガチャという例えを使っている造語です。
労働者にとって上司はとても大切です。上司がハズレであれば、仕事が楽しくなかったり、成長できなかったり、最悪の場合会社を辞めてしまうという結果にもなってしまいます。
では、どんな上司がいったいハズレと言われているのでしょうか?
この記事では、
・上司ガチャに外れたと感じる人の割合
・上司ガチャでハズレと言われる上司の特徴
- 1 そもそも「上司ガチャ」って何?
- 2 上司ガチャが外れたと感じている人の割合
- 3 上司ガチャでのハズレ上司の特徴
- 3.1 上司ガチャでのハズレ上司の特徴①:部下への指導が下手
- 3.2 上司ガチャでのハズレ上司の特徴②:頼りにならない
- 3.3 上司ガチャでのハズレ上司の特徴③:相手によって態度を変える
- 3.4 上司ガチャでのハズレ上司の特徴④:高圧的な態度を取る
- 3.5 上司ガチャでのハズレ上司の特徴⑤:気分屋
- 3.6 上司ガチャでのハズレ上司の特徴⑥:部下の手柄を横取りする
- 3.7 上司ガチャでのハズレ上司の特徴⑦仕事が全くできない
- 3.8 上司ガチャでのハズレ上司の特徴⑧:たくさん嫌味を言ってくる
- 3.9 上司ガチャでのハズレ上司の特徴⑨:仕事の指示が下手
- 3.10 上司ガチャでのハズレ上司の特徴⑩:女性への当たり方が強い
- 4 上司ガチャでのハズレじゃない人の特徴
- 5 上司ガチャがハズレた時の対策
- 6 上司ガチャのハズレを防ぐための企業の施策例
- 7 まとめ
そもそも「上司ガチャ」って何?
当たり前のようにこの記事で使われている「上司ガチャ」という言葉ですが、この言葉はその言葉の通り「ガチャガチャ」からきています。
ガチャガチャは中身がランダムで入っており、自分が欲しいものを狙って当てることは難しいというゲーム性があり、近年は若者だけでなく、訪日客もガチャガチャを回すためにアミューズメントコーナーに集まっています。いざ、蓋を開けてみるまで、自分にとって欲しいもの、つまり価値のあるものであるかどうかはわからないということから、自分の「上司」は配属や異動などで選べるものではなく、新入社員からしたらランダムで割り当てられるように感じるため、「上司ガチャ」という言葉ができました。これに似た言葉として「親ガチャ」という言葉も存在します。
もちろんガチャにはハズレも当たりもあるわけですが、普通のガチャガチャと違い、「上司ガチャ」はあなた次第であたりにもハズレにもできるということをこの記事では説明して行きたいと思います。
上司ガチャが外れたと感じている人の割合
株式会社ビズヒッツが10代から60代の働く男女500人を対象に「嫌いな上司に関する意識調査」を行ったところ「職場に嫌いな上司はいるか」という質問に対して、「はい」と回答した人は、全体の約73%(366人/500人)という結果になりました。
また、「職場に嫌いな上司がいる」と回答した人に対して、「上司のどんなところが嫌いか」という理由を聞いたところ、一番多かった回答は「相手によって態度を変える」でした。
2位・・・仕事を押し付ける/仕事をしない
3位・・・高圧的/ 偉そう
4位・・・気分屋
5位・・・自分がすべて正しいと思っている
これに当てはまる場合は、上司ガチャのハズレに該当する上司です。
上司だからと言って、高圧的な態度をとってきたり、気に入らないことがあればすぐに怒ったり感情的になる人は、気をつけましょう。
次の章では、上司ガチャに失敗したハズレ上司の特徴を詳しく紹介します。
上司ガチャでのハズレ上司の特徴
上司ガチャでのハズレ上司の特徴を前の章で少し紹介しましたが、この章ではより詳しくハズレ上司の特徴を解説して行きます。
・頼りにならない
・相手によって態度を変える
・高圧的な態度を取る
・気分屋
・部下の手柄を横取りする
・仕事が全くできない
・たくさん嫌味を言ってくる
・仕事の指示が下手
・女性への当たり方が強い
上司ガチャでのハズレ上司の特徴①:部下への指導が下手
会社に入ったばかりの社員は、社会人歴が浅い場合何をしていいかわからないことが多いです。そのため、最初は必ず上司や先輩から仕事を教えてもらう必要があります。
誰でも最初は新人の時代があり、誰かの指導をうけながら成長をしてきたはずです。しかし、上司ガチャに失敗して部下への指導が下手な上司に当たってしまうと、自分自身が成長できないかもしれません。
上司が仕事ができない場合は、それ以上のことを教えることができません。自分自身が頑張れればいいのですが、苦労を強いられることになりそうです。
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上司ガチャでのハズレ上司の特徴②:頼りにならない
部下は、何かミスを起こしたり、わからないことがあった場合、上司を頼るものです。自分自身で解決できない問題であれば、上司が責任を取るということもあります。
しかし、いざそういう時にかぎって頼りにならない上司だったらどうでしょう?助けて欲しいときに助けてくれない。なのに、普段は偉そうに振る舞っている上司だと腹が立ってしまうかもしれません。
頼りにならない上司はハズレの上司だと思います。
上司ガチャでのハズレ上司の特徴③:相手によって態度を変える
社会人でなくても普段の生活で、人の前で自分の顔を使い分けているということはあると思います。
家族に見せる顔と、大学時代の先輩に見せる顔、中の良い幼馴染に見せる顔はだれでも違うと思います。もちろん、ビジネスでもその一面は必要です。取引先での顔と、社内での顔は違っても良いと思います。
しかし、その顔や態度が大きく違う場合は部下からの信頼を損ねてしまう可能性があります。
職場の上司が社外の人にとにかく媚び諂っていたらどんな気持ちになりますか?相手によって態度を大きく変えている場合は、部下が複雑な気持ちになってしまうかもしれません。
上司は部下も未来の姿でもあると思います。自分もいつかそうなるのかもしれないと思ったら怖くなってしまうはずです。
上司ガチャでのハズレ上司の特徴④:高圧的な態度を取る
パワハラは今の時代、一発でアウトです。
立場が上のことを利用して、相手を理不尽に怒鳴りつけたり、人格を否定してくる上司が当たりなわけがありません。
高圧的な態度でなくても、職場内で無視をしたり、機嫌が悪いことを部下にあたったりしてしまうことも良くありません。部下は上司の機嫌を伺うようになってしまうので、思うように意見を言えなくなったり、会社としても良くない方に働いてしまいます。
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上司ガチャでのハズレ上司の特徴⑤:気分屋
仕事でのミスはつきものです。しかし、誰でも起こしかねないミスに対してどれだけ寛容でいられるかは上司の当たり外れに大きく影響します。
その上司すらもミスを起こすかもしれません。しかし、社会人として記憶がない部下は上司よりもミスを起こす可能性が高いです。
そんな時に、ミスを起こした上司が「気分屋」ですぐに怒ったり、感情的になって怒鳴ったりしたらどうでしょうか。上司ガチャに外れたと感じてしまうかもしれません。
上司ガチャでのハズレ上司の特徴⑥:部下の手柄を横取りする
大きいものや小さいものにも関わらずほとんどの仕事の多くは1人で達成することは難しいです。部下と上司が互いに協力し合って成功に辿り着きます。
しかし、部下がどれだけ頑張っても、上司が部下の手柄を横取りしてくることも考えられます。部下が出したアイデアなのに、実際は上司が考えたと上に報告されてしまうと部下の頑張りはなかったものになってしまいます。
上司ガチャでのハズレ上司の特徴⑦仕事が全くできない
自分が頼りにしたい上司が全く仕事ができない場合は最悪です。
仕事で何度もミスをくりかえす、仕事に対してわからないことを尋ねても解決しない…、そんな上司を頼りたくなる部下はいるでしょうか?
仕事ができない上司から学べることはあまりないかもしれません。
上司ガチャでのハズレ上司の特徴⑧:たくさん嫌味を言ってくる
上司ガチャで外れてしてしまうと、上司によっては自分のミスに対してねちねちと嫌味を言ってくる上司もいます。
「使えない部下を持つ上司の気持ちも考えて欲しいな」「仕事もできない社員に給料を払うなんて勿体無い」などど自分がミスをしてしまった時に言われてしまうと、仕事に対するモチベーションも下がってしまいます。
上司ガチャでのハズレ上司の特徴⑨:仕事の指示が下手
仕事に対して一貫性を持って指導してくれる上司は当たりです。
しかし、上司自身が部下に対してなんの仕事を指示したのか覚えておらず、結果的に二度手間になってしまったり、振られたタスクがころころと変わってしまっていては仕事になりません。
仕事に対する指示は一貫して欲しいものです。
上司ガチャでのハズレ上司の特徴⑩:女性への当たり方が強い
令和の時代には、セクハラやパワハラという言葉が浸透してきたのもあり、このような考えを持っている上司は減ってきたと思います。
減ってきたからこそ、このような上司に当たってしまったら最悪です。「女性だから…」とか「これだから女性は…」と言われてしまったら、仕事のモチベーションも上がらないでしょう。
上司ガチャでのハズレじゃない人の特徴
上司ガチャで当たりだ!と思える人は一体どんな人なんでしょうか?
残酷なことを言いますが、基本的に、人同士の付き合いは「その付き合いにメリットがあるかどうか」で決まります。
例えば、友達で考えても愛をくれる、一緒にいて楽しい、金銭感覚があう、話を聞いてくれるなど自覚していないかもしれませんがさまざまなことを考えながら人との付き合い方を決めていると思います。
もちろん、そのメリットは人によって大きく違いますが、上司と付き合うメリットと考えると、その上司から「何を学べるか」ということだと思います。会社は働く場所です。その働く上で、上司から学べることが大きければ大きいほど、この人と一緒に働きたいと思えるので当たりだ!と思えるのかもしれません。
上司ガチャがハズレた時の対策
上司ガチャが外れてしまった場合は、どうするのがいいのでしょうか?
ハズレ上司に当たってしまったからと言って、嘆いてばかりでは環境は変わりません。
・自分のキャリアについて話し合う
上司ガチャがハズレた時の対策①:上司に自分のタイプをしっかり伝える
上司は部下に仕事を振る時に、しっかりと「管理するタイプ」と、部下を信頼して「任せるタイプ」がいます。
仕事の仕方は人によって大きく変わってきますが、中にはしっかりと上司に自分の仕事を逐一見てもらいながら管理してもらって成長していくタイプと、放任主義で自発的に仕事をして成長していくタイプなどさまざまだと思います。
もし、しっかりと自分の仕事を見てもらいながら成長して行きたいと思っているのに、完全に仕事を任せられてしまったらうまく成長につながらないかもしれません。
そんな時は、上司に自分がどのようなタイプなのかをはっきりと伝えましょう。
うまくいけば、あなたのタイプに合わせて上司の指導が変わるかもしれません。
上司ガチャがハズレた時の対策②:自分のキャリアについて話し合う
上司と面談する機会は、仕事の中でも必ずあると思います。
その時に、普段の業務中心の話だけではなく、自分の将来や、キャリアについて考えていることを上司に共有しましょう。
それをしっかりと理解してもらえれば、あなたに対してどんな指導が必要なのか、どんな仕事を振ってあげるのがいいのかわかってきます。
自分のキャリアをしっかりと上司に伝えるためには、自分の中で2年後、3年後にどうなっていたいのかはっきりしていないといけません。まずは、自分が考えていることを共有してみましょう。
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上司ガチャのハズレを防ぐための企業の施策例
さくら構造株式会社では、社員が自分の上司を自分で選ぶ「上司選択制度」を導入しています。
上司を自分で選ぶことで社員一人一人に選んだ、選ばれた責任感が芽生えることが大きなメリットとされています。
また、選ばれる上司側は「班長活用マニュアル」といって管理職の能力や性格などをまとめたマニュアルに記載されており、その中から社員が上司を志望を提出するという流れになっています。
上司選択制度は、選ばれる上司側にもメリットが存在します。
上司側は、「班長活用マニュアル」に能力として、自分自身の強みや弱みを開示されているので、自分の弱みを受け入れてもらえた上で部下に接することができます。その結果、お互いに弱みを受け入れるカルチャーができたと言います。
また、選ぶ社員は自分の極めたい分野に詳しい上司を選ぶことができるので、成長スピードも早まると考えられています。実際にこの制度を導入して、異動を申し出た社員も出てきています。
上司を自分で選べるようにしたら、若手社員が自律した。「上司ガチャ」による退職を阻止するために「上司選択制度」を導入…
さくら構造では、構造設計、耐震診断・耐震補強設計だけではなく、近年の建築業界の課題であるコスト削減の研究も積極的に行って…
まとめ
苦労して就職できた会社で上司ガチャが外れてしまったら、なかなか仕事で苦労することが増えてしまうかもしれません。
中には、ハズレの上司に潰されてしまって働けなくなってしまったり、精神的にしんどくなってしまい将来のキャリアに響いてしまう可能性もあります。
自分ではどうにもならない場合もあるかもしれませんが、来る未来に自分が部下を持った際にハズレ上司にならないよう反面教師としてしっかりと上司を見ておくことも大切かもしれません
自分1人ではどうしてもこの状況を変えるのに不安があるという方は、転職も視野に入れてプロに相談してみるのはどうでしょうか?ポートフォリオ作成サービスの【しゃべりお】では国家資格を持ったキャリアコンサルタントと気軽に喋りながら、あなたの特徴、長所や短所、これまでの経験を引き出しながら、整理することができます。
そして、キャリアコンサルタントにしゃべった内容を元に、あなたの魅力や実績が伝わる”あなただけの”転職にも使える資料を作成してもらえます。自分では気づきにくい魅力や言語化しにくい価値観をプロの力を借りることで、より応募先企業に伝わる資料が作成できます。
喋りながら、本音を見つめ直すと考えると、少し簡単に思えてきませんか?
迷っときはキャリアのプロに相談してみるのもいいかもしれません!