これからの通勤は新幹線の時代?!
会社で働いている人たちの通勤方法は、徒歩や自転車を始め、自家用車や電車、バスなどを使って通勤している人がほとんどだと思います。なかには、タクシーを使って通勤している人もいるかもしれません。
通勤方法は様々ですが、今回は「新幹線通勤」について考えてみたいと思います。
新幹線は長距離を電車よりも早く移動でき、飛行機と違い、空港で手続きなどあったり…ということもなく、切符を持っていれば気軽に利用でき、本数も圧倒的に多いので旅行や出張、帰省などで多くの人が使っています。
今回は、この新幹線を使って会社へ通勤している人たちに焦点をあてて考えてみたいと思います。
新幹線通勤は、どんな人が使っているのか?いくらくらいお金がかかるのか?気になることを調査してみたいと思います。
新幹線通勤にかかる費用は?
新幹線にも通勤定期券があるということは、意外と知らない方もいるかもしれません。
JRでは、在来線と同様に新幹線通勤用定期「FREX」を販売しており、定期券売り場のある最寄り駅で買うことができます。
定期券を持っていれば、その区間内の新幹線の自由席に乗ることができます。また、区間内であれば在来線の普通列車も利用することもでき、大変便利です。
〈通勤定期の値段の例〉
区間 1ヶ月 3ヶ月 区間 1ヶ月 3ヶ月
東京~小田原 73,930円 210,710円 東京〜大宮 56,010円 159,670円
東京~三島 93,930円 267,690円 東京〜宇都宮 103,940円 296,200円
東京~静岡 136,330円 388,590円 東京〜福島 201,560円 574,410円
東京~浜松 188,400円 536,960円 東京〜那須塩原 132,120円 376,550円
東京~豊橋. 205,060円 584,410円 東京〜熊谷 71,260円 203,100円
東京〜長岡 200,580円 571,640円 東京〜高崎 103,600円 295,270円
東京〜軽井沢 127,370円 363,050円 東京〜長野 179,370円 511,160円
定期券は、通常の新幹線の切符よりも、通学用定期で40%以上安くなることがあります。
土日休日以外毎日使うのであれば、新幹線の定期券はとてもお得になります。
ただ、定期券の発行区間は最大でも営業300キロ以内とされています。
例えば、東京−名古屋は営業キロが336.0kmなので、定期券は発行されません。
自分の暮らす地域が定期区間内に当たるのか調べてから購入しましょう。
補助金制度などを利用してお得に購入!
自治体によっては、新幹線通勤を前提とした移住者への補助金制度を用意しているところがあります。
中には、最大月額5万円程度の補助金を受けられる場合もあります。
東京圏に通勤する40歳以下の転入者などを対象としています。自分の自治体に補助金制度があるのか調べてみましょう。
東京が通勤圏内の補助金がでる自治体
東京まで通勤圏内の自治体では、補助金を出しているところも多くあります。
補助金を出している理由としては、東京からの移住や定住の促進、若者の流出防止防止など様々な事情があります。また、補助金は約3年程度の支給が多くなっています。
〈東京通勤圏内の補助金を出している自治体〉
埼玉県熊谷市 月額2万円
埼玉県本庄市 月額1万円
埼玉県美里町 月額2万円
群馬県みなかみ町 月額3万円
新潟県湯沢町 月額5万円
栃木県小山市 月額1万円
栃木県那須塩原市 月額1万円
長野県佐久市 月額2.5万円
会社から交通費が出るか確認してみよう!
また、勤務先によっては交通費が支給される会社もあると思います。
多くの企業は福利厚生の一環として、就業規則に沿った交通費を支給しており、中には新幹線通勤の対象者に専用の通勤手当を用意している企業もあります。
しかし、新幹線は公共交通機関に含まれますが、一般的な定期券と比べて高額なため、就業規則に定められている上限額を上回ってしまう可能性があります。
ヤフー株式会社では、2022年4月に通勤手段の制限を撤廃し、さらに交通費の片道上限を撤廃し、月額15万円いないであれば特急や飛行機、高速バスなどでの出社も可能になりました。コロナ禍で社員のほとんどがリモートワークでの働き方に移行し、パフォーマンスへの影響がなかったことが調査でわかったからです。
今後、このような企業が増えてくれば、新幹線通勤はより普及してくるかもしれません。
あなたが新幹線通勤を検討しているのであれば、会社が支給する在来線とのルートが変わる場合もあるので、通勤経路の扱いが不透明になった場合は労災が適用されないケースも発生しかねないので、事前にその旨を会社に伝えておく必要はあります。
新幹線通勤で得られるメリットは??
では、新幹線通勤で得られるメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
2.移動中でもWi-Fiを使える
3.車内でご飯を食べられる
4.在来線よりも災害に強い
5.贅沢な時間を満喫できる
6.トイレが完備されている
早速解説していきます。
ほぼ毎日座って通勤できる
新幹線の通勤定期券は「自由席」を利用することができます。
自由席といえど、ほとんどの確率で座ることができます。
在来線では、満員電車に揺られていた通勤時間も、新幹線という贅沢な乗り物で快適に移動することができます。
移動中でもWi-Fiを使える
東海道新幹線などでは、ほぼ全ての車両にWi-Fiが使えるように設定されています。
利用時に簡単な登録を行うだけで、インターネット接続できるので、通勤の移動時間でもYouTubeなどの動画をみたり、簡単なPC作業も行うことができます。
また、シートはリクライニングもできるので、朝の足りなかった睡眠を補ったりと快適な移動を楽しむことができます。
車内でご飯を食べられる
人によっては朝の通勤時間までぎりぎり寝ていたいという人も多いかと思います。
新幹線通勤であれば、座席にテーブルもついているので、コーヒーやおにぎりなどの軽食を駅のコンビニで買って、車内で楽しむこともできます。(満員や人が多い時は空気を読む必要がありますが。)
在来線よりも災害に強い
新幹線は在来線と比べて、台風や洪水などの災害が起きた時に在来線よりも早く復旧することがほとんどです。
台風などで在来線が朝から全線運転見合わせとなっていたような状態でも、新幹線がいち早く運転を再開したというような事例もあります。
また、新幹線の運転精度はとても高く、実際に何十分も遅延したのは年に1回程度しかなかったほどなので、通勤手段としてとても信頼できます。
贅沢な時間を満喫できる
朝もそうですが、特に仕事帰りの夜は、新幹線ならではの贅沢な時間を楽しむことができます。
人が少なければ思いっきりリクライニングを倒し、座席をベットのように使ってみたり、駅弁やデパ地下グルメを堪能したり、ビールを飲みながら本を読んでみたりと、在来線ではできなかった楽しみ方をすることができます。
仕事モードとのオン・オフの切り替えを、新幹線通勤の中で切り替えたりすることもできます。
トイレが完備されている
新幹線通勤のメリットとして語るには少し弱くないか?と思われる方もいるかもしれません。しかし、侮ることなかれ。
あなたは電車やバスに乗って移動している時に急にトイレにいきたくなったことはありませんか?
次の駅でおりてトイレに行くか…。でも、そしたら会社に遅刻してしまうかもしれない。そんな焦りを抱えながら自分と戦うのはいやですよね。
そんなときにあったら嬉しいトイレが完備されていたら、安心ですよね。
お腹が弱い人にとっては新幹線通勤は大変ありがたいものなのかもしれません。
まとめ
今回は新幹線通勤について調べてきました。
新幹線通勤をしている同僚や上司はなかなか目にする機会はないと思います。
実際に、新幹線通勤は時間とお金の無駄と捉えられるケースもあるからです。
しかし、今回紹介した新幹線通勤のメリットを知らない人はたくさんいると思います。
新幹線通勤は自分の時間を大切に使いたい方、通勤時間を楽しみたい方などにおすすめです。
また、家庭を持って賃料の安い郊外に移り住むというケースもあります。郊外に移り住んで浮いたお金を新幹線通勤に当ててみてもいいかもしれません。
朝の満員電車からはなれられるだけでも、新幹線通勤の価値は大きいと思います。
また、新しい価値観で通勤を見直してみると、面白い暮らしや意外な発見が見つかって人生が楽しくなるかもしれません。