大手企業に転職?ベンチャー企業に転職?
転職をする上で、誰しもが天秤にかけて悩むのではないでしょうか?
今回は大手企業とベンチャー企業両方に在籍したことのある方へインタビューを行いました。今回インタビューを行った人は新卒で大手証券会社に入り、中途採用として10数人規模のベンチャー企業へ転職をしました。大手企業とベンチャーにはどのような違いがあるのでしょうか?そもそもベンチャーへの転職はよかったのでしょうか?
両方の企業を経験したからこそわかる気になることを、徹底的に解説していただきました。
就活をしている学生や第2新卒のベンチャー企業への就職・転職を考えている方へ是非とも読んでいただきたいです!
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大手企業とベンチャー企業での仕事内容
Aさん:新卒では個人のお客様から大きなお金をいただいて責任感のある仕事をしたいと思い証券会社に入社をしました。仕事内容は個人の方へテレアポや飛び込み営業をして、契約できた方々の資産を債権や株などで販売運用を行っていました。今のベンチャー企業では人材業界に転職をして、採用支援のトータルコンサルティングを行っています。採用人数に達するために人事の方と一緒に考えて成功に繋げていて、時には新しいサービスを作ったり、新しいやり方を模索したりしています。
大手企業からベンチャー企業へ転職をした理由
Aさん:理由はいくつかあるんですが、大きな理由としては頑張っても頑張らなくても貰える給料が一緒ということです。同期にサボっている人もいる中で、いくら頑張ってもその人と給料とボーナスが一緒でそのことが一番の決めてですね。同期と話してもどうやって仕事をサボるかとかマイナスな話が多かったです。
もう一つの理由として企業規模が大きく、従業員も多くいたことが挙げられます。やはり企業規模が大きくなればなるほど、自分が会社へ与えられる影響は小さいですし、業務幅も限られて、自分がいなくても会社は回るので、仕事が自分ではなくてもいいんだって思ってしまったことです。せっかく仕事をするなら自分にしかできない仕事をしていきたいと思い転職を決意しました。
大手企業とベンチャー企業を比べて違う点
Aさん:会社や仕事の柔軟性が挙げられると思います。大手企業の頃は営業で新規開拓だけ!と仕事に選択権は無く限定的にさせられていました。一方で企業にもよりますが、ベンチャーではやりたいことを責任を持ってやらせてもらえる傾向があるので、その面はよかったなと思います。仕事のやり方も大手企業だとテレアポのみと限られていましたが、ベンチャーだと考えて好きなやり方でできます。テレアポもすることはありますが、手紙を書いてみたり、交流会に参加したりといろいろな方法を考えてできることはよかったです。
柔軟性でいうと働き方にも現れていて、ベンチャーでは大手より縛りが少ないので、服装や時間に関してフレキシブルに対応できます。オフィス勤務やリモート勤務をその日の予定によって自分で決めることができますし、商談が無い日はダル着で来る人もいますね(笑)
あとは研修量も大手企業とベンチャー企業の大きな違いだと思います。大手企業だと3ヶ月間しっかり研修がありましたが、ベンチャーでは転職をして即実務でしたね(笑)しかしそれは私としてはよかった点です。なぜなら研修がほとんどないからこそ、やりながら自分で考えて行動できますし、だからこそ成長スピードが早くなるんじゃないかと思っています。ベンチャー企業は人数が少ないからこそ、一人ひとりに対して見ることができる時間も長いですし、その分適切なアドバイスをもらえたことはよかったです。
ベンチャー企業の雰囲気
Aさん:すごく一体感があります。みんなが会社や個人として目標を持って働いているので、結束力が強いですし、エネルギーも多いです。私は営業部に所属していますが、営業部としてどう数字を達成させるかをチーム全員で考えることができていますし、会社全体としては掲げたビジョン、目標に対して全員で達成させる動きをしていて、雰囲気は部活動のときの感覚に似ています(笑)
ベンチャー企業に転職をしてよかった点、悪かった点
よかった点
ベンチャー企業に転職をしてよかったことは成果を出したら出した分だけ、給与をいただける点です。大手企業を辞めた理由として給与が同じだったことを挙げましたが、ベンチャー企業では成果の分、インセンティブも貰えることはよかったです。そしてインセンティブもそうですが、成果を出したら役職も上がりやすい点はよかったです。
次に得られる経験の多さがよかった点としてあります。任せられる仕事の量は断然ベンチャー企業のほうが多いですが、1人で商談できたり、新しいサービスを作ったり、よい経験をさせてもらっています。また、人数が多くない分、上司や社長との距離が近いこともよかったです。大手企業だと上司と話す機会は仕事のことだけでしたし、社長とは話したこともありませんでした。しかしベンチャー企業では、すぐ近くに社長や経営陣がいるので新しい価値観や経験を得ることができます。
悪かった点
大手と比べると人数が少ないので参考にできるサンプル数が少ないことはデメリットとして挙げられます。社内にある成功パターンが少ないので、自ら成功パターンを作っていくことは大変です。また一体感が有りすぎるがゆえに、同じような人が集まって同じ成功パターンしか集まりにくいことも挙げられます。なので会社内のコミュニティだけでなく、お客さんや同年代の人たちのコミュニティに飛び込んで、価値観を閉鎖的にしないことが重要です。
ベンチャー企業への転職に向いている人、向いていない人
向いている人
ベンチャー企業への転職に向いている人は自主性があり、野心がある人です。ベンチャー企業の人は大手企業に比べて仕事量が多い傾向にあるので、学ぶ姿勢を持っておく必要があります。自らアドバイスや仕事をもらいにいく姿勢がないと取り残されてしまうので要注意です。また大手企業には人材開発部という社員の教育を考える部門がありますが、ベンチャー企業にそういった部門があるところは少ないので、どこで何を学ぶかを大事にしましょう。
向いていない人
ベンチャー企業の転職に向いていない人は、プライベートを大事にしたい考えを持っている人です。先程も挙げましたが仕事量は大手企業と比べても多い傾向にあります。また会社のメンバーと公私混同で関わっていくことが多いので、プライベートを大事にしたい人にはベンチャー企業への転職は向かないかもしれません。
ベンチャー企業へ転職をする上での企業の見極め方
Aさん:まずは企業の見極めも大事ですが、自分のベンチャーで働く理由と軸を決めておく必要があります。その軸に当てはまるベンチャー企業へ転職をすることが大事だと思っていて、私は自分しかできない仕事をしたいと思っていたので、面接で自分を理解してくれようとしているか、というある意味私も面接官の気持ちでいました。
ベンチャーは人との相性がダイレクトに感じる場所だと思います。なので直感でこの企業合いそう!楽しそう!と思える企業を選びました。転職を考える人はたくさんいると思いますが、動かないとなにも始まらないので、転職サイトやエージェントサービスにまずは登録をしてアクションを起こしていきましょう!
ベンチャー企業へ転職を考えている人へのメッセージ
Aさん:ベンチャー企業と聞いてキラキラしているイメージを持っている人が多いと聞きますが、思ったよりも環境は整っていないですし、泥臭いこともたくさんします。しかしながら、大手企業では経験できないことができるし、その分成長スピードは早いと思います。今の自分を変えたい、将来こうなりたいという想いがあればベンチャー企業への転職はよいものになるのではないでしょうか?
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今回は大手企業からベンチャー企業へ転職をした方へインタビューを行いました。
Aさんはベンチャー企業へ転職をしてよかったと述べていますが、十人十色という言葉があるように大手企業が合う人、ベンチャー企業が合う人それぞれだと思います。
メリット・デメリットは双方ありますので、自分が将来どうなりたいのか?何をしたいのか?をしっかり考えて、実現のための手段としてどちらが当てはまるのかを考えてみてはいかがでしょうか。
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