ブームを超え、今では文化として日本でも深く根付いている”サウナ”
健康改善やコミュニケーション活発化も期待され、施設を始め、イベント系テントサウナ、自宅サウナなど多くの人に愛されています。近年ではサウナビジネスを始める方も。
そして、その波はプロレス界にも及んでいるそうです。
そこで今回は、プロレスラーとして活躍する傍ら、千葉県館山市にSea Sauna Shackをオープンさせた勝俣瞬馬さんにサウナの極意をお聞きしました!
「アスリートのセカンドキャリアについて悩んでいる」
「サウナビジネスに興味を持っている方」
こんな思いを持った方は是非読んでみてください!
勝俣瞬馬とは
勝俣瞬馬さんはDDTプロレスリングに所属をしている、プロレスラー。小学生の頃にプロレスの試合を生で見たことがきっかけでプロレスラーの世界にのめり込んでいったそう。
そして、20歳でプロレスラーとなり、現在は『The 37 KAMIINA(サウナカミーナ)』というユニットで熱い試合を繰り広げているだけでなく、Sea Sauna Shackの総支配人としても活躍しています。
勝俣瞬馬さんがサウナにハマったきっかけはこちらから
https://d-sauna.com/news_articles/
Sea Sauna Shackとは?
Sea Sauna Shack(シーサウナシャック)とは、千葉県南房総“館山”に2021年3月31日オープンした、海が見渡せる一棟貸し切り型のサウナ小屋。
薪ストーブやウッドデッキ、アメニティやロウリュなど、あらゆる箇所にこだわりが詰まっており、五感すべてを使って楽しむことができます。
趣味のサウナが仕事に
ーSea Sauna Shackをオープンしようと思ったきっかけを教えてください。
勝俣瞬馬さん:いわゆるただの”サウナ好き”だったんです。試合の疲れを癒やすためだったり、休みの日のリフレッシュで利用したり。でもその”好き”が自分の中でどんどん大きくなっていって、サウナを仕事にしたいと考えるようになりました。
Sea Sauna Shackのオープンに至ったのは、オーナーであるたいしさんの「サウナを作ろう!」という一言からです。2020年の7月頃に、長野にある The Saunaにサウナ嫌いだったたいしさんを連れて行ったら、その一回でどハマりして(笑)それから翌月の8月に「千葉の館山に良い物件を買ったからサウナを作ろう!」と言われたんです。
とても驚きましたが、同時に面白そうだなとも思いました。
コロナの影響もありプロレスもお客さんを入れられない状況が続いていて、自分のキャリアについてもとても悩んでいた時期だったので、ビジネスとして新しくサウナに挑戦してみたいと思ったんです。
たいしさんは設計施工会社の代表ということもあり、それからはものすごい速さで話が進んでいって、9月頃に工事を開始して、2021年の3月にSea Sauna Shackがオープンしました。
ーなぜ千葉の館山だったんですか?
勝俣瞬馬さん:オーナーであるたいしさんがサウナにハマったきっかけでもある「THEサウナ」に行って、サウナを作るなら海の近くが良い!と思い描いてたらしくて。そのイメージを形にしたのがまさしくSea Sauna Shackです。
館山はほぼ別荘地なので、あまり物件も空いていないんですが、たまたま好立地な物件を見つけて、すぐに購入に至りました(笑)
ー勝俣さんの総支配人としてのお仕事内容を教えてください。
勝俣瞬馬さん:オープンから3ヶ月くらいは僕とオーナーの2人しかメンバーが居なかったので、平日は僕が、週末はオーナーがそれぞれお店に立っていたんです。
完全予約制だったので、プロレスラーとしての仕事とも両立して行けるだろうと思っていたのですが、思った以上に予約がどんどん埋まっていってしまって(笑)嬉しいことではありましたが、2人で捌くのには限界が来てしまい、アルバイトを雇うようになりました。
それからの仕事内容としては、スタッフのマネジメントやグッズ周り、問い合わせ対応などですね。そして、やっぱり僕もお客さんと接することが好きなので、お店に立つ機会を増やすよう調整はしています。
ー勝俣さんを含めたスタッフさん全員が熱波師検定Aの資格を持っていらっしゃるんですよね。
勝俣瞬馬さん:そうですね。多分珍しいと思います。僕たちが熱波師検定Aの資格を取った時はまだ全国に16名ほどしか居なかったので。今はもう少し増えているとは思いますが、多分まだ100名も居ないんじゃないかな。
アルバイトとして採用した当初はサウナ好きでも資格持ちでも無かったのに、サウナの魅力に自らのめり込んでくれて、自分たちから「資格を取りたいです」って言い出してくれたんです。本当に良いメンバーが集まってくれたなと思っています。
アウフグースなどのエンタメ性や知識や経験をスタッフ全員が持ってくれていることは、やはりSea Sauna Shackの強みになっています。
アウフグース・・・サウナ室の中の熱したサウナストーンにアロマ水などをかけ蒸気を発生させ、その蒸気をタオルやうちわなどでサウナ入浴中の方へ送るサービスのこと。熱波を受けると体感温度が上がり、より汗をかきやすくなるのもありますが、何より熱波を送る熱波師の三者三様のパフォーマンスがエンターテイメントとしても楽しまれている。
ーSea Sauna Shackは完全オリジナルのサウナ小屋とのことですが、こだわりを教えてください!
勝俣瞬馬さん:大前提として、『僕たち自身が楽しいと思えるサウナを作る』ことは大事にしています。だからこそサウナに入るまでの外観や設備、サウナ中のコンテンツ、外気浴、そしてグッズまで幅広く「らしさ」を感じられるよう意識していますね。
まずはやっぱり薪ストーブです。運営目線で見ると、薪ストーブって管理がとても大変なんですが、薪ストーブだからこそ感じられる温かさも確かにあるんです。その非日常を味わっていただくためにも薪ストーブはどうしてもやりたかったんです。
館山まで来てもらったのに、どこでも感じられるようなストーブでサウナに入るのは、もったいなくないですか?
そうして広島にある薪ストーブ会社さんに依頼をして、国産の溶岩石500キロを使った薪ストーブを作っていただきました。そのストーブ会社さんも、いわゆる家にあるような薪ストーブしか作ったことがなかったそうなんですが、「楽しそうだから、一緒にやりたいです」と言っていただいて、特注の薪ストーブが完成しました。
あとは香りですね。ロウリュをする際に使う水にホーリーバジルを使っているのですが、その香りも、バジル農家に赴いて、色々なバジルの匂いを調べて決めたんです。結局ブレンドをしたいということになって、友人のハーバリストさんに頼んでオリジナルで作って頂いています。
他にもサウナに入りながらBluetoothで好きな音楽を聞けるようにしたり、外気浴も追加で工事をしてウッドデッキを作ったり。Sea Sauna Shack(海のサウナ小屋)という名前にちなんで木材をたくさん使用したり、女性も利用しやすいようにアメニティにもこだわって、john masters organicsさんを使わせていただいたりと、あらゆるところにこだわりが詰まっています。
“流行り”のサウナではなく、”文化”としてのサウナへ
ーこれから、人々の生活にサウナはどのように関わっていくと考えていますか?
勝俣瞬馬さん:そうですね、ブームではなく文化としてサウナが根深く浸透していったら良いなと思っています。流行り廃りがあるようなコンテンツにはなってほしくないです。
本当に文化としてサウナが根付いて、日常的にみなさんがお風呂に入るような感覚になっていってほしいです。そのためにも、サウナの良さを僕たちが最前線に立って発信していかなければならないなと感じています。
ー勝俣さんの考えるサウナの魅力を教えてください。
勝俣瞬馬さん:もちろん気持ちいいとか、ととのうとか、体が楽になるとか理由は様々ありますが、僕は一番に疲れている人に入ってもらいたいんです。
スポーツ選手とサウナの相性はとても良いと思っていて、言い方は悪いですが、プロレスラーは自分の体を痛めつけることが仕事です(笑)試合後はアドレナリンが出てしまって寝れなかったりすることもあります。
スポーツ選手以外にも、例えば社会人の方たちってストレスを日々抱えていると思うので、そんな一生懸命働いている沢山の人達の体や心の疲れを綺麗さっぱり取り除いて、元気になれるのがサウナだと思っています。
騙されたと思って一回Sea Sauna Shackに訪れてみてほしいですね(笑)
ー今後は、どのようなキャリアを歩んでいきたいと考えていらっしゃいますか?
勝俣瞬馬さん:プロレスも、サウナもどちらも大好きなので、優劣をつけることなく、どちらも同じくらい真剣に関わっていきたいです。
サウナに関してですと、Sea Sauna Shackを2号店、3号店…と増やしていけたらなと考えています。とにかくまずは、1号店である館山のSea Sauna Shackを成功させなければいけないです。
まだオープンして1年ほどしか経っていないことに自分自身が一番驚いていますが、この温かさに甘えることなく、気を引き締めて頑張っていきたいと思っています。
リピーターの方も最近とても増えていますが、その方たちを飽きさせないように、新しいコンテンツをどんどん取り入れていきたいです。
***
今回はDDTプロレスのプロレスラー、そしてサウナ小屋 総支配人としてのキャリアも積まれている勝俣瞬馬さんに取材をさせていただきました。
“流行り”のサウナではなく、”文化”としてのサウナへ。
リフレッシュをするためだけではなく、アスリートの疲労回復やメンタルケア、そして友達作りなど、様々な用途でこれからもたくさんの方に利用されていくのだろうなと、取材を通して感じました。
設備やスタッフの質だけではなく、オリジナリティにもこだわり続け、日々進化を遂げるSea Sauna Shack。
皆さんもぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
- 勝俣瞬馬さん
かつまた しゅんま|サウナ小屋 総支配人 ,プロレスラー
1992年12月9日生まれ。千葉県柏市生まれ。2014年にDDT 東京・後楽園ホール大会にてデビュー。2020年11月に竹下、MAO、上野勇希らとDDTサウナ部を結成。2021年3月31日千葉県館山市にsea sauna shackオープンした。主要タイトル:DDT EXTREME級 KO-D6人タッグ
所有資格:サウナスパ健康アドバイザー・サウナスパ・プロフェッショナル、熱波師検定A取得。DDTプロレスリング公式サイト:https://www.ddtpro.com/wrestlers/212
sea sauna shack HP:http://sea-sauna-shack.com/index.php
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCTxPKeihfEoehArNS0mHfug
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