中村亨さんに聞く!スープカレーKENASHIBA(ケナシバ) オープンまでの道のり

ケナシバ店主

今回は、東京都麻布十番駅すぐにある野菜とスープカレーのお店 『KENASHIBA(ケナシバ)』のシェフ、中村亨さんに取材を行いました。

26歳で起業を決意し、ケナシバをオープン。北海道出身で、実家が農家だということを活かし、北海道で採れた野菜を含めたスープカレーを提供しています。

王様のブランチや脱力タイムズでも紹介された自家農園産ジャガイモを使ったをムースに15種以上の本格スパイスを使用した「白いスープカレー」も話題となっており、まさに今注目のお店です。

『自分1人で生きていける能力』
『北海道にある自家農園を絡めたビジネス』
を模索し見つけた現在のキャリア。

なぜ起業を決意したのか。
ケナシバにはどんな想いが込められているのか。

中村さんのルーツを知ることで、よりケナシバが好きになる。

足を運んで食べに行きたくなってしまう。そんな記事となっています。

 

中村 亨さん
なかむら とおる|経営者


北海道出身。29歳「農業でワクワクすることを多くの人へ届けたい」 そんな想いで、Farm(農場)とReach「届ける」を繋ぎ合わせた、合同会社Farchを創業。 現在は、麻布十番で『スープカレーKENASHIBA』の運営をしている。

note:https://note.com/02260302/n/nbd204a91ad88

 

ケナシバって?

ケナシバ メニュー表

ケナシバは、北海道出身で実家が農家でもあるシェフが手掛ける、北海道・十勝池田町にある自家農園や地元の野菜を含めた20種野菜、そして本格スパイスをふんだんに使ったスープカレーのお店。

そんなケナシバのコンセプトは食を通じて、より多くの方々に活力を与える』こと。

1日に必要なエネルギー量や栄養素量を毎日摂取するのはなかなか難しい…ケナシバは、そんな人達のために生まれました。彩り野菜の盛り付け、スパイスの香りや素揚げで変わる野菜の食感などの五感を刺激しながらこだわりの野菜を摂取できます。

スープカレーを通して日々の生活のエネルギーへ。こうして、ケナシバはスタートしました。

 

1人でも生きていける能力を付けたくて、東京へ

ケナシバ

ー中村さんのご実家は農家なんですよね?

中村亨さんそうです。両親は北海道で農業をしています。
僕自身も、社会人になるまではずっと北海道に住んでいました。育てている野菜としては、ジャガイモやかぼちゃ、長芋などです。

 

ー就職先で東京を選ばれた理由を教えてください。

中村亨さん自分1人で生きていける能力を、社会人経験を通して身に付けたかったというのが大きな理由です。当時は実家の農業を継ぐという考えもありましたが、自分の軸のためにもまずは経験を積みたくて、選択肢の多い東京へ上京することを決意しました。

でも、就活は思うように進まず、ことごとく落とされて(笑)新卒では飲食業界の株式会社エー・ピーカンパニーさんに入社をしました。今でこそ、良い経験を積めたと心から思いますが、当時は半分決断、半分妥協という気持ちでした。

 

ーエー・ピーカンパニーさんではどのようなお仕事をされていたのでしょうか。

中村亨さん僕が配属された事業部は新卒だけで新規店舗を立ち上げることがミッションだったので、まず最初は店舗勤務を経験しました。1年弱で店舗責任者として店舗の立ち上げを経験しました。

この事業部自体は5年目の部署だったんですが、会社としてこの事業部が必要かどうかが問われている時期だったんです。なので立ち上げてすぐの頃は、結果を残さないとというプレッシャーと慣れない業務に追われていたのを覚えています。結果として、売上だけを見ると相当な数字を追えました。

 

ー店舗経営をするにあたって、どのような部分を意識されていましたか?

中村亨さんとてもシンプルで、決めたことは徹底して行っていました。「慣れがダレ」に変わることがないように、一人ひとりのスタッフがお客さんに100%以上の満足度を与えられるように。ファンづくりに力を入れましたね。

 

ーその後、起業される前までに一度転職をされていますよね。きっかけを教えてください。

中村亨さん株式会社エー・ピーカンパニーさんで経験を積んだ後、株式会社favyさんに転職をしました。理由は、大学生時代の就活軸と変わらず、「自分1人で生きていける能力を身につけたい」と考えていたからです。

エー・ピーカンパニーさんでの店舗経営を通してノウハウは学べましたが、やはり会社としての商品力ありきのものだなと感じることも多くて。僕自身のスキルとして、マーケティングなどを新しく学べばまだまだ成長できるなと考えました。

favyさんは飲食店に特化した店舗へのDX導入を推進・支援している会社なので、まさしく僕が求めている力をつけられると感じ、営業職としての転職を決意しました。

 

自分のルーツを活かすために

ケナシバスープカレー

合同会社Farchさんを起業された背景を教えてください!

中村亨さんきっかけはfavyでの経験です。1年間ほど営業をしていたんですが、簡単に言うと売れなかったんです。自分は思ってる以上にポンコツなんだなって思いました(笑)店舗経営をしていた頃に、ある程度売り上げを作れていたこともあって、若干天狗になってしまってたんですよね。

自分の実力を身にしみて感じて、上司に相談をしたときに「起業してみたら?」と言われたのがきっかけなんです。だから、「起業したい!」という想いが湧いたと言うよりは、もうどうにでもなれ!というノリと勢いで決断してしまった道なんです(笑)

でも、決意したからには失敗はしたくないですし、実家が農家というルーツや、今まで積み上げてきた自分の経験を武器に勝負をすれば「自分1人で生きていける能力」がついているかどうかを試す絶好の機会だと思ったんです。

そして、2020年の2月26日に26歳で合同会社Farchを設立し、その翌月3月2日にランチ帯のみ業務委託という形で野菜とスープカレーのお店『KENASHIBA(ケナシバ)』をオープンしました。

 

ーFarchにはどんな想いが込められているのでしょうか。

中村亨さんFarchという社名は、Farm(農場)とReach(届ける) を繋げたもので、「農業でワクワクすることを多くの人へ届けたい」という想いが込められています。

『農業に関わる多くの人をワクワクさせる』をミッションに掲げ、農業を効率的に、また生産性を向上させ、働き方にインパクトを与えていきたいんです。

 

ー現在は、話題のスープカレー屋さんとしてたくさんのメディアでも取り上げられていますが、成功した理由はどんなところにあると感じていますか?

中村亨さんそうですね。大きく3点かなと思います。
まず1つ目が『ファンを増やすための接客力』です。ここは1社目の店舗経営での経験が大きく生かされているなと感じています。今後スタッフも増やす予定なので、高い接客力をスタッフ全員がパフォーマンスできるように指導していくところがミッションですね。

2つ目が『新規顧客を獲得するためのプロモーション』です。これも前職の経験が生かされていますが、プレスリリースを頻繁に配信しているんです。配信数を増やすことによって、そのプレスを見てメディア取材も来るようになりました。ここから口コミや知名度を上げていけたことが大きいと感じています。

3つ目は最近始めた施策なんですが、リピーターの来店率向上のためにLINE公式アプリもはじめました。これからの運用次第ですが効果には期待できるんじゃないかなと感じています。

 

ーメニューの企画なども、中村さんが行われているのでしょうか。

中村亨さん当初は、会社のメンバーが企画をして、僕はシェフとして実際に形にしてみるという役割分担でした。最近はストーリー性やオリジナリティをもっと出すために僕自身も日々アンテナを張って意見出しをしていることもありますね。

調理に関しては僕は完全に独学ですが、当店が出しているスープカレーはスープが1種類だけなので、味の調整はそこまで必要ないんです。なので、新商品を出す際には使用する食材で見た目や味、風味が変わるようなアイディアを出すようにしています。

 

食べることでたくさんの繫がりを感じられるように

ケナシバ スープカレー

ー今後の展望を教えてください。

中村亨さん会社としては、もっと農協さんや農家さんとの関わりに力を入れていきたいです。農協の方から「規格外野菜を安値で卸さざるをえないんです」という話を伺い、まずは大好きな地元に微力ながらも貢献をしたいと感じました。

現状行っている取り組みで言うと、規格外野菜や地方の隠れた食材を取り扱うECサイトを開設したことですね。第一弾として日本の食料基地とも言われる北海道十勝地区に所在する「JA十勝池田町」との取り組みもスタートしました。今後はもっと幅を広げていけるよう頑張っていきたいと考えています。
JA十勝池田町公式HPhttps://www.ja-tokachiikedacho.or.jp/

さらに、同じように悩んでいる農家様、農協様と共にこの現状を改善していきたいという想いからいくつか自分の中ではもう構想ができているんです(笑)例えば、ある地域の野菜を一緒に作って、プロモーションをFarchがやっていくとか。埋もれてしまっている野菜を、店舗やネットなど、何らかの形でプロモーションできたら素敵ですよね。

ーケナシバさんとしてはいかがですか?

中村亨さんケナシバとしては、2店舗目を出そうと考えています。
店舗を増やす理由って、どこまで目指したいか次第だと思うんです。僕にとっての店舗を増やす理由は、より多くの人に僕の想いを届けたいから。やはり1店舗かつランチのみの営業だと、消費量が限られてしまうので。

単純に料理を提供する場所だけでなく、変わった調理法だったり、彩り豊かな盛り付けだったり、生産者の思いなど、「ただご飯を食べる」だけじゃなくて「食を通して様々な方向から活力を与えられるような店舗」を作っていきたいです。

***

今回はケナシバのシェフ 中村亨さんに取材を行いました!
自分自身にも、故郷にも、お客様にも、たくさんの想いが詰まっているケナシバ。行くだけで五感も健康も、食にも生産者さんとも関われる。いろいろな角度からつながりを感じられる素敵なお店がそこにはありました。

気になりすぎて、実際に行ってみました!!(笑)

ケナシバ スープカレー

野菜不足の現代人に野菜をもっと食べさせたいというシェフの思いがズバッと伝わるぐらい新鮮野菜をたっぷりと味わうことができました。メニューもトッピングも種類が豊富なので、何度か行かないと満足し切れません。

みなさんも是非足を運んでみてください!

 

野菜とスープカレーKENASHIBA(ケナシバ)
店舗概要


アクセス:106-0045 東京都港区麻布十番1-3-5 クレイン麻布101
都営大江戸麻布十番駅5a出口より出て、横断歩道渡りファミリーマートの奥【徒歩1分】

営業時間:11:3015:00
定休日:火曜日
電話番号:090‐9755‐2628

公式HPhttps://kenashiba.favy.jp/

食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13245497/

   

 

LINE@バナーシンプルブラックインタビュー記事用

   
ケナシバ店主
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